ヤフーは20日、同社の連結子会社であるインフォプラントとインタースコープを合併し、7月1日より社名をヤフーバリューインサイトとして事業を展開することを発表した。取締役会長にはインフォプラント代表取締役社長兼CEOの大谷真樹氏が、代表取締役社長にはインタースコープ代表取締役社長の田部信氏が就任する。また、ヤフー代表取締役社長の井上雅博氏も同社取締役の席に着く。
新会社では、スピーディーで高精度の調査結果を提供する「DTR」や「DTR NEXT」、プログラミングによる複雑な調査にも対応できる「CUSTOMIZED RESEARCH」など、様々な調査ニーズに対応できるサービスを提供する。また、会場調査、グループインタビューなどのコンベンショナルリサーチの拡充も図る。今後も、顧客企業が持つ各種データの統計解析・データマイニングサービスや、コンサルティングサービスを提供していきたい考えだ。
インフォプラントは、マーケティング活動における調査の企画から設計・実査・集計・報告をトータルでサポートしており、低価格で迅なネットリサーチが強み。一方のインタースコープは、インターネット市場調査を展開しており、データ分析やコンサルティングを強みとしている。今回の合併による新会社設立にあたり、これまで両社がつちかった調査システム構築、品質管理、パネル管理など、インターネットリサーチのノウハウや経営資源を最大限に活用していく。
6月現在でヤフーはYahoo!リサーチモニター約135万人を、インフォプラントはmpack約37万人を、インタースコープはスコープNet約28万人を有している。ヤフーは、今回の合併により、ヤフーリサーチ事業において従来型の調査に加え、インターネット固有のデータを調査・分析する技術や手法を備え、ユーザーニーズに応える体制を整えるとしている。同時に、インターネット、マーケティング、リサーチを軸に、付加価値の高いサービスの拡大と、質・量ともにインターネットリサーチ市場のナンバーワンを目指すと意気込みを見せている。