Red Hatは7日(米国時間)、すべてFLOSSで構成されたOpenJDKを構築するためのプロジェクト「The IcedTea Project」を立ち上げたことを発表した。現在提供されているOpenJDKはビルドするにあたっていくつかのバイナリプラス("binary plugs")を必要とするため、完全にFLOSSで構成されたパッケージはビルドできない。The IcedTea Projectは、このバイナリプラスの部分に対してGNU Classpathをベースとした代替FLOSSアプリケーションを提供していくことを目的としたプロジェクト。

同プロジェクトの成果物は、現在のところOpenJDKにはマージされていないが、将来的にはOpenJDKにマージしていく方針とされている。名称が「IcedTea」とされているのはOpenJDKとの名称の衝突を避けるためだ。同プロジェクトはバイナリプラスの代替を提供することを目的としており、OpenJDKの派生ではない。FedoraのようなOSにおいては、すべてFLOSSで構成された開発環境や実行環境が必要。The IcedTea Projectはそうした要求に対するひとつの取り組みと言える。