Art of Solving, Mirko Nasato氏は6日(米国時間)、JODConverterの最新版となる「JODConverter 2.2.0」を公開した。JODConverter(The Java OpenDocument Converter)は、OpenOffice.orgの機能を使ってオフィス(Microsoft Office)ファイルのデータ変換を実施するアプリケーション。変換できる主なデータ形式は次のとおり。
- オフィスデータとOpenDocument(OpenOffice.org)データの相互変換(.docと.odt変換、.xlsと.ods変換、.pptと.pdp変換、RTF形式やWordPerfect形式、StarOffice形式も同様)
- オフィスデータをPDFデータへ変換(.doc、.odt、.xls、.ods、.ppt、.pdp、.rtfなどを.pdfへ変換)
- オフィスデータをHTMPデータへ変換
- プレゼンテーションデータをフラッシュデータへ変換(.ppt、.pdpを.swfへ変換)
JODConverterにはJavaアプリケーションに組み込んで使うライブラリ形式のほか、スクリプトから実行するためのコマンドラインツール、Webブラウザから変換用アプリケーションとして使うためのWebアプリケーションインタフェース、ほかのサービスから実行するためのWebサービスインタフェースなどが用意されている。
JODConverterは以前はJOOConverterの名称で公開されていた。2.2.0ではカスタム変換オプションが増えており、csv/tsv/odg/svgなどが指定できるようになっている。またコマンドラインインタフェースもこれに合わせて変更されている。
JODConverterは変換エンジンとしてOpenOffice.orgを使うため、実行するにはOpenOffice.orgをサービスとして起動する必要がある。すでに多くの採用実績があるようだが、特にプロジェクトサイトではAlfresco、Cyclone3、Docvert、NuxeoなどのFLOSSプロジェクトで採用されたことが述べられている。
JODConverterのアプローチはなかなか興味深い。オフィスデータの変換処理が求められている場合、採用を検討してみるとよいだろう。同サイトではほかにもJODReportsやPyODConverterといったプロダクトが公開されている。