ポータルサイト「Daum」を運営する韓国のDaum Communicationが、GoogleとGoogle AdSenseに関わる提携を交わした2006年12月。そんな両社が、さらに協力体制を強めることが明らかになった。

DaumとGoogleの両代表が韓国で話し合いの場を持ち、会談したのだ。

今回の会談に出席したのは、Daum代表のソク・ジョンフン氏と、GoogleのCEOであるEric Schmidt氏。両者は韓国のインターネット環境全般について意見を交わした後、両社にとっての主要なサービスにおける強力拡大について論議した。

これにより、既存の広告事業に関するいっそうの協力強化はもちろんのこと、動画などの主要サービスについても協力し、韓国検索市場における支配力を強めていきたい考えだ。

ちなみにDaumは最近、「UCC」関連の新サービスを次々と発表し、新たなビジネスモデルとして確立させようとしている。韓国ではユーザー自身が撮影・編集した動画像などを「UCC (User Created Contents)」と呼んでおり、この人気の高まりとともにDaumでもサービス強化に努めているというわけだ。

このUCCからさらに発展して、ブログや同好会サービスなどユーザー自らが作っていくコンテンツも人気を集めている。UCCも含め、これらはいずれもユーザー主体のサービスであるといえ、次世代のキラーコンテンツとして注目を浴びている。

Daumの担当者によると、「今回は単に両社の代表が話し合って協力強化の意思を確認したのであり、とくに具体的なサービス計画や構想があるわけではない」というが、少なくともDaum側ではUCC関連や、ユーザー主体のサービスの充実につなげていきたいという意図があるようだ。