BSDカンファレンスでは、カンファレンスとは別に*BSDコミッターによる開発者会議が実施される(余裕がない場合はされないこともある)。

5月18日/19日(東部標準時)に開催されるBSDCan 2007では、同カンファレンスの前日2日間の同16日/17日にオタワ大学においてにFreeBSDコミッターを中心とした開発者会議「FreeBSD Developer Summit」が開催される。FreeBSD Developer Summitの参加者はFreeBSDコミッターと、同コミッターによってインバイトされたゲスト関係者である。

オタワ大学構内にあるレジデンス。多くのデベロッパやユーザがレジデンスに宿泊

FreeBSD Developer Summitの主な目的は議論にある。取り組んでいるプロジェクトについて発表し、ほかのデベロッパから意見をもらい応酬し合う。またお互いの勉強という側面もあり、サブシステムの専門家から仕組みの説明を受けて理解を深めるという意味がある。もっとも詳しい開発者からうける説明だけあって、聴講する方も熱心だ。

同サミットに参加するコミッターはアクティブに活動しているデベロッパばかりだ。この点においてここでの議論は重要な意味を持つ。実質的にFreeBSD首脳会談のひとつになっているといってもいいかもしれない。サミットに事前登録したデベロッパとインバイトされたゲストの総数は60人をこえており、これまでで最大規模のサミットになった。カナダで開催される同サミットを重要な会議ととらえるコミッターが増えてきた証拠かもしれない。