ユーロ/アジア/北米でも国際会議が開催されるまでに普及

BSDカンファレンスは、カナダ以外でも、ヨーロッパ各国、米国(サンフランシスコ、ニューヨーク)、アジア(日本、台湾)などで開催されている。先ほども触れたとおり、2007年3月には、同種のBSD国際会議としては国内初の開催となるAsiaBSDCon 2007が開催された。

今年のBSDCanはあいにくの雨で始まった。この時期オタワはまだ肌寒い日が多い

BSDCanは2004年から毎年オタワ大学で開催されているカンファレンスで、定期的に開催されているBSDカンファレンスとしては質量ともに最大のもの。毎年規模や質を向上させている。同時期に開催されるデベロッパサミットも重要な位置づけにあり、実質的にFreeBSD首脳会談の1つになっている。

発表内容は、研究発表的なものからレクチャーに近いものまでさまざまだ。最新の話題が取り上げられるが、カンファレンスの内容は多岐にわたっており、上級ユーザや開発関係者だけでなく、FreeBSDに興味がある方であれば初級者でも楽しめる。またSITEビルディングを訪れるデベロッパ/ユーザと議論や雑談を交わせる点にも意義がある。興味があるユーザやデベロッパは、ぜひとも各国で開催されるカンファレンスへの参加を検討してほしい。