オンラインの場を利用して、環境問題などのグローバルな問題を提起し、データ分析技術を駆使して専門家が共同で解決しようという試み「Insight」がスタートした。まず最初の課題として、環境問題に取り組む。

Insightは、ビジネスインテリジェンス(BI)ベンダの仏Business Objectsが立ち上げたもの。データ分析家、技術専門家にオンラインの場とツールを提供することで、地球規模の課題解決を図ろうとするコミュニティ活動だ。

Insightでは、Wiki、ブログなどのコミュニティ/コラボレーション機能のほか、Business Objectsのデータ視覚化ツール「Business Objects Crystal Xcelsius」などのデータ分析ツールを提供する。

だれでも課題を提起でき、Insightのメンバーがこれをレビューして課題を決定、課題解決に対し自由に貢献を受け付ける。今後1年の間、革新的な解決策に対して最高で現金100万ドルの賞金を授与するという。

最初の課題は環境への悪影響で、カナダで立ち上がったNPOのZerofootprintと共同で、食料、冷暖房、水の利用などが環境に与える影響をデータ分析により探り、解決策につなげていく。