Intelのベンチャー投資部門であるIntel Capitalは、米カリフォルニアで第8回 年度CEOサミットを開催した。サミットの席上、6項目の主要投資プロジェクトが発表され、投資総額は3,100万米ドルに達したという。

発表された全プロジェクトはIntel Capitalが主導するものだが、そのなかには中国のSNSサイトである51.comや、鳳凰微電子公司が含まれていた。Intel Capitalは同サミット期間中に鳳凰微電子公司との間で資金注入協定を結んでいる。

当該協定により、Intel Capitalは鳳凰微電子公司に対する投資に踏み切る。鳳凰微電子公司は今後、モバイル端末設備にICカード、ならびにインテリジェントSIMカードソリューションを提供していく。これらは、モバイル運営キャリアが効率よく携帯電話ユーザーを管理するための手助けとなるだけでなく、ユーザーのためにより利便性の高い付加価値サービスを提供する道をも開くと期待されている。

鳳凰微電子公司傘下の全額出資会社、東方英※は、中国移動が認定するSIMカードサプライヤーの一社である。鳳凰微電子公司は今回の投資を既存業務の拡大、人材募集、R&D増強、生産規模拡大、市場宣伝強化などに用いるとしている。

また、Intel Capitalは、SNSサイトの51.comへも投資する。51.comは中国のインターネット業界をリードするSNSサイトで、6,000万の登録ユーザーを擁する。当該サイトは17歳から30歳までの若年層に絶大な人気があり、その登録ユーザー数は毎月500万というペースで増加しているという。

1998年、Intel Capitalは中国での初回投資を行ったが、以来、すでに中国9都市において50社余りの新規ベンチャーに投資を行っている。

※は「上」と「下」を組み合わせた漢字