Microsoftは今年2月にWebデザイン・ツール「Expression Web」をリリースしたばかりだが、MIX07のデザイン・セッションの中で、早くも開発中のバージョン2のプレビューが行われた。

Expression Web 2での改善点として最初に挙げられたのはメディア機能だ。Silverlight、Windows Media Player、Flashなどを組み込むビルトイン・サポートが追加され、デザインビューでのプレビューが可能になる。HTML / JavaScriptとASP.NETのサポート、クロスブラウザー対応も強化される。また、不用意な起動を避けるために、JavaScriptが自動的に修正されるという。

Expression Web 2でSilverlightプレーヤーをインサート、用意されているスキンでデザインを変更した

PHPがネイティブサポートされ、PHPコードが認識されるようになる

PHPがネイティブサポートされるのも特徴の1つだ。新規PHPページの作成が可能になり、PHPスクリプトを認識した色分けが施される。このほかScriptManager、ScriptManagerProxy、Timer、UpdatePanel、UpdateProgressなどASP.NET AJAX 1.0コントロールをサポート。またCSS Overlflowなどデザインビューのアップデート、FTP転送用のユーザーネームとパスワードの保存などを実現するという。

Expression Web 2は、まもなくプレビュー版の提供が始まる予定だ。現ユーザーの不満を解消する改善が中心となっていたため、Q&Aでは「この時期にバージョン2を見せると、買い控えにつながるのでは?」という指摘もあった。開発マネージャーのErik Saltwell氏によると、今回のデモは「ユーザーの声を取り入れながら、長い間隔を置かずにExpressionシリーズはアップデートされる」ことを示すのが目的であり、リリース時期については未定。今後もユーザーの要望に応じた修正や機能追加が行われるという。