米Adobe Systemsと米Salesforce.comは4月16日(現地時間)、Adobe FlexとSalesforce APEXの両プラットフォームをまたいだアプリケーション開発を可能にする「Flex Toolkit for Apex」を発表した。

FlexはFlashベースのリッチクライアント・アプリケーション開発や配布を行うプラットフォーム。ApexはSalesforce.comのオンデマンドCRMアプリケーションをプログラミング言語で自在にカスタマイズし、Salesforce AppExchangeを通して自社への展開ならびに、他社へのアプリケーション販売が可能になる。今回の新ツールキットの提供により、Salesforceのアプリケーション開発にFlashベースのリッチなUIが利用可能になる。またツールキットで開発したアプリケーションは、AppExchangeを通して配布が可能だ。

Flex Toolkit for Apexは、Salesforce.comの開発者向けサイトでベータ版のダウンロード配布が行われている。Flex Toolkit for Apexを使うことで、通常のHTML部品に加え、ActionScriptを用いたFlashベースのアプリケーションをページ上に埋め込むことができ、Salesforceのバックエンドで動作しているFlex用の命令コードと連動してFlashアプリケーションの挙動を制御できる。これにより、通常のHTMLのみのアプリケーションと比較して、よりリッチでインタラクティブな仕組みを構築できる。Flex Toolkit for Apexは現在米カリフォルニア州サンフランシスコで開催されているWeb 2.0 Expo会場でデモストレーションが行われているほか、開発者サイトのApex Wiki上に詳細な解説が用意されている。