BeOSライクなOSを開発するHaikuプロジェクトは、台湾JMicron TechnologyからSATAドライバの開発にあたり協力を得られることを発表した。Serial ATA(SATA)コントローラチップやPCI Express関連製品で知られる同社の協力により、遅れが指摘されていたHaiku OSにおける最新ハードウェアのサポートが進むことが予想される。

発表によれば、JMicronはテスト用のハードウェアとともに、開発に必要な技術文書を提供する。同社からは現行製品だけでなく、今後リリースされる製品についてもサポートが提供される見込み。JMicron製IDEコントローラは、Intel 965チップを搭載(ICH8はIDEコントローラが非搭載)したマザーボードの多くに採用されているが、サポートされるチップの具体的な型番については明らかにされていないため、Haiku OS動作対象マシンの増加に直結するかどうかは不明。

Haikuプロジェクトが開発を進める「Haiku OS」は、BeOSの影響を強く受けたオープンソースベースのOS。ファイルブラウザ「OpenTracker」などオープンソース化されたBeOSのリソースを取り入れつつ、最新のハードウェアに対応するべくドライバ類の開発に重点を置いた活動を続けている。Haiku OSの起動にはVMwareなどの仮想化ソフトを利用できるが、OSの起動イメージ作成など開発にはBeOS R5以降が必要。