Googleマップに、自分だけの地図情報を書き加えてオリジナル地図を作成・保存できる「マイマップ」機能が追加された。

マイマップでは、地図上の特定の場所に目印を配置し、それぞれにタイトルとコメントを書き加えられる。コメント欄はテキスト、画像、ビデオに対応。たとえば写真共有サービスのFlickr、Googleが提供するPicasa Web Albums、ビデオ共有のYouTubeなどにアップしたファイルへのリンクを組み込むと、地図上の目印をクリックするだけで写真やビデオを含むコメント情報がポップアップする。また地図上に線を引いたり、ボックスを描ける簡単なドローイング機能を備えており、マイマップ上に道順を書き加えたり、独自にエリアを示すことが可能だ。

通常のGoogleマップの地図検索機能とも連係する。地図検索の結果で「マイマップに保存」を選択できるようになっており、ワンクリックでマイマップに追加できる。「お店やサービスを検索」の結果をマイマップに保存すると、公開されている連絡先や写真なども自動的にコメント欄に挿入される。

Googleマップの最新版では検索結果の横にマイマップのタブが設けられ、そこに作成したマイマップが一覧表示される。マイマップは公開/ 非公開を選択できるほか、非公開の場合でも「このページへのリンク」を通じて家族や友人などとマップを共有できる。公開したマイマップはGoogleマップやGoogle Earthの検索対象になるそうだ。またタイトルバーのKMLボタンをクリックしてKMLファイルをダウンロードすればGoogle Earthでもマイマップを表示できる。

作成例としてGoogleが公開しているマイマップをいくつか紹介すると、まず「カリフォルニア州マウンテンビューのGoogle本社」。飾られているSpaceShipOneや恐竜の骨、グーグル色の電話ボックスなどの写真が公開されている。カリフォルニア州とイリノイ州を結ぶ「ルート66の旅」。ドローイング機能を活用した「2004年の大統領選」というのもある。共和党と民主党の勢力の差が色分けで示されている。北海道から沖縄まで「28日で日本一周」。4月1日に開幕した大リーグの「スタジアム」。1896年から2012年までの「オリンピックの開催都市」。これらの公開されているマップは誰でも閲覧可能だが、マイマップを作成するにはGoogleアカウントでのログインが必要だ。