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KINGSOFT Internet Security 20のリアル評価|軽さと性能を実機検証

KINGSOFT Internet Security 20はセキュリティソフトとしては比較的新顔で、他社製品とは異なるエンジンを搭載した別種とも言える製品です。

販売元のKINGSOFTはマイクロソフトオフィス互換のオフィススイートなど、コストパフォーマンスが高いアプリを販売している会社として知られていますが、Internet Security 20の製品版も入手しやすい価格を実現しています。

また、フル機能の無料版も用意されている点も、このソフトの特徴です。

新しいセキュリティソフトの選択肢KINGSOFT Internet Security 20の使い勝手はどんなものか、有料版と無料版の使用感の違いなども含め、じっくりと確かめてみました。

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KINGSOFT Internet Security 20 プレミアムセキュリティの特徴

まずは、KINGSOFT Internet Security 20の特徴を3点ピックアップして説明します。

  • フィッシング対策協議会との協業
  • 使いやすく洗練されたユーザーインターフェース
  • ほぼ同機能の無料版も選択可能

フィッシング対策協議会との協業

KINGSOFT Internet Security 20は、公式HPでフィッシング対策協議会との協業を大きくアピールしています。

フィッシングサイトに関するデータベースの共有などが行なわれていると思われますので、日々生まれ続けているフィッシングサイトへの対応スピードの加速と網羅率の向上が期待できるでしょう。

いまやネットの各種脅威は、ウイルスやマルウェアよりもフィッシングサイト等で個人情報を盗むことを狙ったものの方が存在感を大きく増してきています。こういった対応は、今後もより重要度を増してくるのではないでしょうか。

使いやすく洗練されたユーザーインターフェース

KING Internet Security 20のダッシュボードのデザインは、なかなか良い仕上がりです。

すっきりキレイによく整理されたデザインで奇抜な操作感になる部分もなく、ほとんどの方がすぐに使いこなせる中身になっていると思います。カッコイイ見た目も重要ではありますが、それ以前に使いやすいことがソフトウェアのユーザーインターフェースの一番大切な点ですから。

ほぼ同機能の無料版も選択可能

セキュリティソフトの中には、機能を制限した無料版を提供している会社がいくつか存在します。例えば、アバストカスペルスキーなどです。

それに対して、KINGSOFT Internet Security 20の無料版は、基本的に有料版と同じ機能を利用することができます

「ブラウザのホームページ設定がKINGSOFT提供のStartHomeに置き換えられる」「広告がポップアップする」といった条件が付きますが、プラスαの防護機能まで含めたセキュリティソフトのフル機能を無料で利用できる、というのは大きな魅力になると思います。

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KINGSOFT Internet Security 20利用者の口コミ

続いては、実際にKINGSOFT Internet Security 20を利用しているユーザーの評判を、Twitterの口コミを参考にご紹介していきます。

良い評価を2つ、悪い評価を1つピックアップしてみました。

良い口コミ

まずは、良い口コミからです。

KINGSOFT Internet Security 20には「加速ボール」機能が搭載されており、アプリなどが不必要に占有しているメモリを開放します。そのため、間接的にデバイスの動作を軽くできる可能性もあります。

通常こういった機能は別のチューニングアプリが必要になるものですが、このソフトなら防護と同時にデバイスのパフォーマンスチューンを行うことが可能です。

こちらの機能も、一般的なセキュリティソフトにはないものですね。

PCもスマートフォンも、運用を続けてOSのセキュリティパッチなどが当たり続けるといつの間にかゴミデータがたまっていきますが、そういった無駄スペースを積極的に開放してくれます。

悪い口コミ

続いて、悪い評判の口コミを1つご紹介します。

この点に関しては、著者もインストールしたときにちょっとビックリしました。

KINGSOFT Internet Security 20には、いわゆる「ブルーライトカットモード」「ナイトモード」が搭載されているためデバイスの画面の色と明るさを調整可能なのですが、インストール直後にデフォルトで実行されてしまうのです。こういった機能は、ユーザーに最初に選ばせた方がいい気がします。

実際、この件で戸惑っているユーザーの声は、この口コミ以外にもいくつか見受けられました。普通はこういった機能をセキュリティソフトが持つことはありませんから、原因の特定に時間がかかってしまうのも納得です。

動作の軽さと使い勝手を実機検証で評価

続いて、PCの実機を使ったテストでKINGSOFT Internet Security 20の軽さ・使用感を検証していきます。

今回もエントリークラスのWindows 10ノートパソコンにソフトをインストール。スキャン性能、メモリ消費量と実際の使用感をチェックしました。

テストに使っているPCはいつも通り、CPUには1.8GHzのデュアルコアCeleron、メインメモリ4GB、内蔵ストレージにSATA3接続の250GB SSDを搭載したものです。

スキャン性能

まずは、動作の軽さ/重さを確認するためにスキャン性能を確認していきましょう。

  • 各種データ10GBほどを詰め込んだテスト用フォルダのスキャン
  • PC全体のフルスキャン

2つのスキャンを実行して、Windowsセキュリティと性能の比較を行なっていきたいと思います。

テスト用フォルダのスキャン結果

まずは、テスト用フォルダのカスタムスキャンの結果です。さまざまな形式のデータファイル約10GBを含むフォルダをスキャンさせています。

↓↓KINGSOFT Internet Security 20:43秒↓↓

↓↓Windows セキュリティ:52秒↓↓

カスタムスキャンでは、KINGSOFT Internet Security 20の方が速い結果となりました。

ただ、処理結果のログの方はちょっと表示が変ですね。実行日時が「ステータス」の項に、経過時間が「日付」として表示されているようです。

実際の利用の上では何も問題はありませんが、ハッキリ目に見えてしまうバグですので、ユーザーに不安感を与えないためにも早めの修正を期待したいと思います。

フルスキャンの結果

続いて、フルスキャンの結果です。

↓↓KINGSOFT Internet Security 20:30分21秒↓↓

↓↓Windows セキュリティ:32分13秒↓↓

フルスキャンも、KINGSOFT Internet Security 20の方がやや速く処理を完了しています。

また、実行中の表示を見ているとKINGSOFT Internet Security 20はWindows セキュリティよりも色々な角度からのスキャンを行なっているように見えました。処理時間の短さとも合わせこの点は評価できますね。

フルスキャンとカスタムスキャンで高速さの度合いが大きくは違わず一定してKINGSOFT Internet Security 20のほうが速い結果でしたので、スキャン速度に関してはWindows セキュリティと置き換える意味がある結果となりました。

メモリ消費量

Windows 10がアイドル状態になった際のメモリ消費量についても、計測してみました。

メモリ消費量に関しては、Windows セキュリティより100MB~200MBほど多い感触を持ちました。

フルスキャン実行中も、空きメモリがあればガッツリ使いに行くタイプの処理方針を取っているようです。

個人的な考えとしては、意図的に手動で実行するスキャンに対しては、「処理を高速化できる可能性があるなら」メインメモリをたっぷり使って構わないと思っています。オートで実行されるバックグラウンドスキャンで同じことをされると困りますけれども。

実際の使用感

操作感は、良好です。OSの操作に関しても変な引っかかりなどを感じるケースはほぼなく、軽快な動作を実現してくれます。

MMORPGのプレイ中にはわずかに通信のラグっぽい引っかかりを感じるシーンもありますが、おおむね問題なく遊ぶことができました。

OS起動直後の「もっさりタイム」の感触も他社製品と同レベルで、特別に重くも軽くもありません。

無料版との違い

別のテスト用PCに無料版をインストールして、機能などを確認してみました。

機能をフルに利用可能ですが、ブラウザのホームページがKINGSOFT指定のポータルサイトに変更になります。また、広告がポップアップ表示されますが、こちらの表示頻度はそれほど高くはありません。

ちなみに、Windows 10版のEdgeの場合、ホームページは指定のものに切り替わっているのですが、「新規タブ」で開く新しい画面の方はEdgeデフォルト設定の画面を開くことができます。

このため、ブラウザの使い勝手にはそこまで影響はない感じです。

これらの点が気にならない方は無料版を、気になる方は有料版を利用されると良いかと思います。

有料版のダウンロードへ

無料版のダウンロードへ

KINGSOFT Internet Security 20の防御性能について

ここからは、KINGSOFT Internet Security 20の防護性能をもう少し詳細に解説していきます。

特徴的技術や特徴は、以下の4点です。

クラウドスキャン技術を併用

KINGSOFT Internet Security 20は、プロセスやプログラムなどの解析といったデバイス側のローカル処理に加え、KINGSOFTサーバー側でのスキャン、つまり「クラウドスキャン」も併用しています。

デバイスのスペックに制限を受けることなくサーバー側の豊富なコンピューティングパワーを活用できるため、新種の脅威に対する解析や対処を迅速に行えるといったメリットがあります。

パスワードマネージャー搭載ながら機能は少なめ

KINGSOFT Internet Security 20の機能は、他社の総合セキュリティソフトに比べて少なめの印象です。

注目度の高いパスワードマネージャー機能は搭載していますが、セキュアブラウザ機能や独自VPNなどは搭載せず、オプションとしても準備されていません。

ちょっとユニークなプラスαを搭載

機能が少なめではあるものの、ユニークな機能も搭載されています。

例えば、独自の画面ロック機能です。OS側の画面ロックとは別に、KINGSOFT Internet Security 20が「画面盗み見防止」のための独自画面ロックを行なってくれます。

デフォルトではパスワードロックをかける設定ではないため、純粋に盗み見防止のためだけの機能と思われますが、特に業務用のデバイスにとっては重要な重宝する機能なのではないでしょうか。

その他、各種設定の見直しで操作感をアップしてくれる「パフォーマンスチューニング」機能や、アプリなどの不要メモリを解放してくれる「加速ボール」機能など、他のセキュリティソフトにはない機能が利用できます。

現在、第三者機関の評価には不参加

KINGSOFT Internet Securityシリーズの旧バージョンは第三者機関による防護能力などの評価に参加していましたが、現在のバージョンは不参加になっています。

このため、同じ基準で他社製品と防護能力、デバイスに与えるパフォーマンス上の影響などを比較することは困難になりました。

一般的な各種リスクに対する防護能力は特に問題ないレベルには達していると思われますが、公平な基準、比較においてどういうポジションにあるのかは未知数な部分を残します。

KINGSOFT Internet Security 20のプランと料金

次に、KINGSOFT Internet Security 20の料金プランをまとめます。

プランの種類は、利用期間1年・3年と利用可能な台数1台・3台・5台を組み合わせた6通りのプランと、モバイル専用のプランの合計7通り

販売はダウンロード版のみで、ライセンスキーを記したカード一枚が送られてくる「カード版」や、家電量販店の実店舗で扱われる「パッケージ版」は存在しません。

一応、パッケージ版としては旧バージョンのインストール用CD-ROMが同梱されたものが存在しますが、やや混乱を招きそうな商品の構成になっている気がします。

KINGSOFT Internet Securityは製品のバージョンアップ権が保証されており、いつでも最新版にアップグレード可能です。そのため、旧バージョンのパッケージ版を購入してアップグレードすれば最新版を利用できるのですが、事情を知らないユーザーはちょっと戸惑いそうです。

価格

公式HPで購入できるダウンロード版の価格は、以下の通りです。

【価格(税込)】

1年 1台 1,980円
3台 2,480円
5台 2,980円
3年 1台 3,980円
3台 5,980円
5台 6,980円
1年 2台(モバイルのみ) 2,990円

他のセキュリティソフト同様、利用期間が長く台数が多いプランほど1台1年当たりの単価が安くなる料金設定です。最もお得な3年5台版を購入すると、1台1年当たりの単価は465円(税込)ほどになります。

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KINGSOFT Internet Security 20のメリット・デメリット

ここで改めて、KINGSOFT Internet Security 20の特徴について、メリット・デメリットという観点から整理し直していきたいと思います。

メリット

まずは、メリットからです。

軽快な動作と使いやすいUI

KINGSOFT Internet Security 20のダッシュボードは、すっきりとした分かりやすいデザインです。奇をてらったユーザーインターフェースがなく、誰でもすぐに使い方をマスターできる構造になっています。

UIのレスポンスも非常に良く、使いやすさという点ではかなりの高水準です。

毛色の違うプラスα機能が結構便利

KINGSOFT Internet Security 20には他のセキュリティソフトのような機能は搭載されていないものの、プラスαの独自機能が搭載されています。

加速ボール機能やパフォーマンスチューニング機能はデバイスのセキュリティを向上させるものではありませんが、使いやすさの向上に役立つ機能です。

また、独自画面ロックは画面の盗み見からの情報流出リスクを減らしてくれます。忘れられがちなポイントだと思いますが、これも立派なセキュリティリスクです。

デメリット

続いて、KINGSOFT Internet Security 20のデメリットを2点取り上げます。

メール保護機能がない

試用を始めて驚いた部分ではあるのですが、KINGSOFT Internet Security 20には「メール保護」の機能がありません

最終的には「リアルタイム保護」で対応可能だとは思うのですが、ウイルスメールやフィッシング系のメールが着信した場合の対応は、一歩遅れてしまうのではないでしょうか。

ユーザーに安心感を伝えるという意味でも、メール経由の脅威を門前払いできるメール保護機能を期待したいところです。

通知の多さと日本語対応に微妙な部分を残す

KINGSOFT Internet Security 20の開発は海外のソフトウェアファームで行なっており、KINGSOFT自体はサポートと販売を行っています。

そのためか、いくつかのメッセージで明らかにおかしな日本語が表示されるバグが確認できました。

開発初期にこういったバグが取り残されるのはどうしようもない部分でもあり、完璧なソフトを作るのは実際には不可能です。しかし、KINGSOFT Internet Security 20はリリースから結構な時間が経過しているため、こういった不具合が残っているのは残念なポイントです。

また、パターンファイルの更新が正常に終わった旨の通知がポップアップ表示されますが、こういったいわゆる「正常系」の何も問題がない内容は、わざわざ通知しなくて良いと感じます。

KINGSOFT Internet Security 20はこんな方におすすめ

KINGSOFT Internet Security 20は、以下の2タイプのユーザーにおすすめです。

PCやスマホの初心者

1つめのタイプは、デバイスの初心者や初級クラスのユーザーです。

KINGSOFT Internet Security 20の使いやすいインタフェースなら、操作に不慣れなユーザーでもあまり迷うことなく使いこなすことができるでしょう。もちろんごく一般的な使い方であれば特別な設定なしでも問題なく利用可能です。

ブラウザのホーム画面や広告表示に抵抗がないユーザー

フル機能版のセキュリティソフトを無料で利用可能な点は、KINGSOFT Internet Security 20の大きな特徴です。

ブラウザのホーム画面がKINGSOFT社のStartHomeに固定され、広告が表示されるという点を受け入れられるのであれば、導入を検討する価値があるでしょう。

こんな方には向いてないかも

KINGSOFT Internet Security 20は、本当の意味での総合セキュリティソフトというには若干機能が少なめです。パスワードマネージャー機能は利用できますが、その他のセキュリティ系のプラスα機能が搭載されていません。

ネットバンキングなどで最高のセキュリティレベルが欲しい方や、Free Wi-Fi経由の通信に対して安全性を高めたい方は、他社製品を選んだ方が安心できるのではないでしょうか。

また、KINGSOFT Internet Security 20は、現在セキュリティソフトの評価を行なう第三者機関のテストには参加していません。そのため、公平な基準でのセキュリティレベルの評価ができません。この点が気になるユーザーにも、KINGSOFT Internet Security 20はおすすめできません。

まとめ

KINGSOFT Internet Security 20は、独自エンジンを採用したセキュリティソフトという点で存在感がある1本です。

KINGSOFTならではのコスパの高さや、条件付きでフル機能を利用できる無料版がある点に注目するユーザーも多いでしょう。

製品の熟成がまだ十分ではなく気になるポイントもいくつか残していますが、ダッシュボードの使いごこちも良好です。

ユニークなプラスαの機能にピンとくるものがある方は、トライしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を監修した人

元某大手電機メーカーのプログラマ。
MS-DOS時代からのPCヘビーユーザーでデジタルガジェット大好き人間です。写真、音楽、読書、ゲームなどすべての趣味がPCを中心に回っています。実体験も交えたノウハウでセキュリティソフトの実際をご紹介します。

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