銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。今回ご紹介するのは、ホステスの「大好き」をお世辞としては受け取らずちゃんと"モテ"にカウントしてしまうおじさんです。
ホステス業は営業職でもあります
お客様と信頼関係を築き、繰り返しお店へ足を運んでいただくこともホステスのお仕事で、ホステスにはお客様との関係を維持・強化していく能力が求められています。「ホステスは接客業」なんて言われていますが、どちらかというと営業職に近いお仕事だと私は思っています。
そのため、時には「~さんのこと大好き」などのリップサービスでおじさんたちをコロコロ転がしたりもします。良い夢を見ていただき、継続的にご来店していただく。これが私たちのお仕事なのですが、本当は当たり前に横浜流星とかの方が好きです。
ところが、社交辞令やお世辞が通用せず、ホステスの「大好き」をちゃんと"モテ"にカウントしてしまうおじさんが稀にいます。可愛いです。
「最近モテ過ぎて困るというか、彼女たちに申し訳なくてえ~」「嬉しいんだけど全員の気持ちに応えてあげることはできない」「こう見えて意外とモテるんで(笑)」と、ふんぞり返っているおじさんたちの話をよくよく聞いたら「いえ、それは営業トークですよ」みたいなことはたびたびあります。
もちろん、そのような夢のないお話はできませんので「すっごーい! さすが」と返しました。
ホステスからの
「大好き」は「これからも応援よろしくお願いします」
「ごはん連れて行って」は「同伴して」
「会いたい」は「そろそろご来店いただけますと嬉しいです」
このようなものだと覚えておくといいかもしれません。
本当にモテる男性はモテ自慢をしない
ただ、実際にモテるお客様というのはいらっしゃいます。いらっしゃいますが、そのような男性というのは「モテ自慢」はなさいません。
コソッとモテて、コソッとホステスをお持ち帰りしたり、そのホステスが家庭に介入したがるような厄介なタイプで、コソッと揉めたり泣いたり踏んだり蹴ったりになったりしているようなもんです。
そもそもモテるとは「どうでもいい人にまで言い寄られてしまう」という状態でもあるので、私たちのようにそれでもっておまんま食ってる人たちの場合だと話は別ですが、本来喜ばしいことではないのですよね。
つまりモテ自慢なんてしている時点で全然モテ足りてないんです。
だいたい「女性には困っていないのでそういうお店は利用しない」とか言い出すおじさんって……
今回は、ホステスの「大好き」をお世辞としては受け取らずちゃんと"モテ"にカウントしてしまうおじさんについて解説しました。
ホステスの「大好き」に浮かれてしまうおじさんはとても可愛いですし、大好物です(あからさまな営業トーク)。
1番キツいのは「女性には困っていないのでそういうお店は利用しない」とか言い出すおじさん。
こういうおじさんは、女性には困っていないんじゃもちろんなくて、同僚や取引先、たまにいくコンビニの店員さんなどを話し相手にしていたり、どうでもいいLINEに付き合わせたり、食事に誘ったりしている異常者です。
このタイプのおじさんって案外いるんですよね~。