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4 「実家の相続」がまとまらない!

裁判所で20回以上の審判も、相続でモメたときの「遺産分割審判」とは

MAY. 12, 2025 16:30
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実家で和菓子屋を営む父親が急死したことで、突然の相続問題に直面した三兄弟の四ツ葉桜子・初郎・優二。和菓子屋を継ぐのか、土地を3等分して店をたたむのか、財産価値9,200万円の実家を巡り、揉めていく3人のストーリーから円満に相続するためのコツを学びます。

第1回は「相続でモメたらどうなる? 」です。

相続でモメたらどうなる?

遺産分割協議が成立しない場合、家庭裁判所に調停や審判を申し立てることができます。調停は調停委員が仲介し、合意を目指します。審判は調停が不成立になった場合に、裁判官が最終的な判断を下すものとなります。

遺産分割調停

遺産分割調停は、家庭裁判所で行われる手続きで、調停委員が仲介して相続人同士の話し合いを進めます。調停委員は弁護士や専門家などが務め、第三者の視点から公平に話し合いをサポートします。

  • 期間:調停が成立するまでの平均期間は約1年弱です。ただし、ケースによっては6カ月以内で終わることもあれば、1年以上かかることもあります。
  • 回数:調停期日は1~2カ月に1回程度で、平均して約6回行われます。

遺産分割審判

調停で合意に至らない場合は、遺産分割審判に移行します。審判では裁判官が双方の主張や証拠をもとに遺産分割の方法を決定します。

  • 期間:審判が確定するまでの期間は、調停と合わせて1年以上かかることが多く、場合によっては3年以上かかることもあります。
  • 回数:審判の審理回数は平均して約10回、多い場合では21回以上行われることもあります。

『「実家の相続」がまとまらない! 』(天野隆・伊藤かよこ・税理士法人レガシィ 著/青春出版社 刊)

老舗和菓子屋の店主だった父が亡くなった。店の土地の評価額は9200万円。しかし、相続人である3人の子どもたちは、それぞれ事情を抱えていて…。店を残すのか、ならば誰が継ぐのか。いっそ閉店して土地を売り、3人で財産を分けるのか。子どもたちが出した答えとは――。ある家族の物語を通して「お金よりも大切なこと」が見えてくる。相続の流れや手続きとモメない秘訣がわかる相続小説。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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