不動産購入にまつわる疑問・質問に、不動産投資総合プラットフォームサービス・INVASEの事業責任者で、不動産ナビゲーターの渕ノ上弘和さんが答えます。今回取り上げる疑問は「不動産のプロが都内で家を買うなら、どのエリアを選ぶ?」
Q.不動産のプロが都内で家を買うなら、どのエリアを選ぶ?
渕ノ上弘和さんの回答
現在、都内で自己居住用の「家」を買うとしたら、個人的にはお台場が良いかなと考えています。その理由としては、まず価格の安さです。ほかの湾岸エリアと比べると安価で投資家の注目度が低いため、狙い目です。
まだ詳細は発表されていませんが、お台場で大規模開発の計画が進んでいることも注目要素です。私は10~15年のスパンで保有するのですが、観光系の開発がフックとなるため、通常のレジデンスエリアと異なる形で、長期的に価値が上がる可能性が高いと見ています。
15年前に同様な考えから日本橋の不動産を購入したのですが、やはり、理由としては未発表の再開発計画があったことが挙げられます。結果として価格も上昇しています。
お台場は住環境の良さも特徴で、道路が広く、犬の散歩やジョギングに適しています。また、品川・新橋・東京駅を軸に考えた場合交通アクセスも良く、「ゆりかもめ」はその無人自動運転という性質から、人件費の上昇を抑えつつ運行本数を増加させることができ、さらに既存の充実しているバス路線に合わせ、今後のBRTの運行開始にも期待ができます。
ハザードリスクに関して、東日本大震災でも大きな液状化が発生せず、また、各機関の発表されている津波の影響も限定的です。また、お台場には仕様のよいUR・都営物件が多くあり、一定の住民ニーズがあるため賃貸市場が安定しやすいのもメリットです。
以上のような理由から、私がいま買うならお台場(THE TOWERS DAIBA)の広い部屋を選びます。短期的な価格変動を気にせず、長期的な視点で、資産価値とライフスタイルに合った物件を選ぶのがおすすめです。