宝石は一般的に高価で、将来にわたって値下がりしなさそうなモノですが、投資対象として購入するのはどうなんでしょうか? 宝石の王様「ダイヤモンド」について考えてみます。
最初に結論! ダイヤは投資に向きません
結論から言うと、ダイヤモンドは一般的には投資対象になりません。
私の運営するお店にも「投資になると思って購入したダイヤのルース(裸石)」を持ち込むお客様がいらっしゃいますが、ほとんどの場合は購入時より売却価格が下がっているのが現実です。
特に近年では「ラボグロウンダイヤモンド」(人工ダイヤ)の登場により、天然のホワイトダイヤの価格は下落傾向にあるため、購入金額と売却金額の差が広がり続けています。
つまり、一般的なダイヤモンドを「投資目的で購入する」と、むしろ損をしてしまうケースが多いのです。
しかし一方で、特定の条件を満たすダイヤモンドは資産価値を持ち、実際にオークション市場で高値で取り引きされることもあります。
では、どんなダイヤモンドなら投資対象になり得るのかについて見ていきましょう。
なぜ「ダイヤモンドは投資にならない」のか
- ① 流通市場が小さい
ゴールドや株式のように、世界規模で同一基準で流通している資産とは異なり、1点1点の個別性が高く、売りたいときにすぐ現金化できる大きな市場も存在しません。
- ② 指標価格が存在しない
ダイヤモンドには「4C」(カラット、カラー、クラリティ、カット)という評価基準があり、これをもとに「ラパポート」が基準価格を設定しています。しかし、この価格はあくまで業者間取引の基準であり、一般ユーザーが購入・売却時に利用できる価格になるわけではありません。業者や地域によって価格が大きく変動するため、安定的な「指標価格」がないのです。
- ③ラボグロウンの登場で価格が下落
近年は「ラボグロウンダイヤモンド」(人工ダイヤ)市場が急速に広がり、天然ホワイトカラーダイヤの価格下落を招いています。特に一般的な小粒~中粒のホワイトカラーのダイヤは、希少性が薄れたことで資産価値が下がりやすい状況になっています。
投資対象になり得るダイヤモンドとは?
- ①ファンシーカラーのダイヤモンド
天然のピンク、ブルー、グリーンなどの「ファンシーカラー」は非常に希少になります。特にアーガイル鉱山の閉山以降、ピンクダイヤは年々価格が上昇しています。ただし、大粒のファンシーカラーの高品質ダイヤは非常に希少なため、取得自体の難易度が非常に高くなっています。
- ②大粒でハイクオリティのホワイトダイヤ
5カラット以上、Dカラー・フローレス(FL)クラスといったトップグレードは、世界の富裕層からの需要が強く、オークションで億単位の価格がつくこともあります。
- ③プロヴェナンス(所有履歴)のある石
王室や著名人が所有していたダイヤモンドは、その「ストーリー」が価値を大きく高め、通常の市場価格を超えて取引されます。
ラボグロウンダイヤモンドは投資対象になる?
ここで改めて、ラボグロウンについて考えてみましょう。
メリット
天然よりも低価格で入手できる
環境・人権問題に配慮できる
科学的には天然とほぼ同じ特性
デメリット
技術革新により供給が増え続ける=希少性がない
市場価格は下落傾向
二次流通市場が未成熟
結論
ラボグロウンは投資対象ではなく、あくまで「ジュエリーとして楽しむ消費財」と捉えるのが現実的です。
プロの投資家はダイヤモンドをどう扱っているか
世界の富裕層は、ダイヤモンドを「金融資産」ではなく「アート投資」の一部として扱っています。
株式や不動産のように収益を生まないため、資産分散や文化的・芸術的価値として保有するケースが多いのです。
株式会社Clarisse
本社:東京都新宿区西新宿8-11-1 日東星野ビル6階
URL:https://goldplaza.jp/
設立:2024年9月
事業内容:貴金属をはじめブランド品やダイヤモンド・ジュエリーの買取・販売、全国でゴールドプラザ13店舗を運営


