紫外線対策と聞くと「日焼け」「皮膚がん」が思い浮かびがちですが、紫外線は目や全身にも影響を及ぼし、視力や免疫に関わる病気のリスクを高めることがわかっています。
今回のテーマは、「紫外線で発症リスクが高まる、皮膚がん以外の病気」です。
WHOも警鐘を鳴らす「目」へのダメージ
最も注意したいのが眼科系の疾患です。松澤先生は、「紫外線対策というと肌ばかり注目されますが、実は目への影響も非常に大きい」と話します。
水晶体が濁って視力が低下する「白内障」は、紫外線量の多い地域で患者が多いことが知られており、WHOも長期的な紫外線曝露を白内障の発症リスク要因の一つに挙げています。さらに、白目から黒目に異常組織が入り込む「翼状片」、白目にシミができる「瞼裂斑」、強い紫外線による急性炎症「紫外線角膜炎」、視野の中心が見えにくくなる「加齢黄斑変性」も、紫外線との関連が指摘されています。
また、松澤先生によると、目のダメージは長年の蓄積で進行するケースも多く、「若いうちから対策を始めることが大切」だといいます。
全身の免疫や、薬の副作用にも影響する
紫外線の影響は、皮膚や目だけにとどまりません。強い紫外線を浴びると、一時的に皮膚の局所免疫に影響を与えることがあり、体調や感染症への抵抗力に影響することもあると考えられています。
さらに、松澤先生は「服薬中の方は紫外線との相互作用にも注意が必要」と指摘します。特定の薬を服用中に強い紫外線を浴びると、皮膚に赤みや発疹が出る「光線過敏症」を起こすことがあります。また、皮膚がんの前段階とされる「日光角化症」も、紫外線によって誘発・進行する病気の一つです。
サングラスや帽子で目を守ることに加え、服薬中の方は主治医や薬剤師に紫外線への注意点を確認しておくことが、見落とされがちな大切な対策といえるでしょう。
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