三井住友トラストクラブは、ダイナースクラブの新サービスを2026年4月から順次開始すると発表した。24の新サービスを展開し、会員のライフスタイルを支える体験価値の強化を図る。
富裕層カード市場の変化に対応
ダイナースクラブは1950年、ニューヨークのレストランで誕生したクレジットカードブランド。2025年にはブランド誕生75周年、日本でも創業65周年を迎えた。
一方で近年は、ゴールドカードやプラチナカードの普及により富裕層向けカード市場の競争が激化。会員の価値観も変化している。
同社 サービス企画部長の天本裕氏は「体験の質やストーリーへの共感といった目に見えない価値への関心や、タイパ(時間効率)、ウェルビーイングへの意識が高まっている」と市場の変化を説明する。
こうした環境の中で同社は
- 創業時からの顧客層である経営者や個人事業主へのサービス強化
- 加盟店との連携強化
という2つの戦略を掲げ、新サービスを開発した。
【グルメ】レストラン利用でキャッシュバック、カジュアル店舗までジャンル広く
新サービスの中でも重点分野の一つが「グルメ」だ。
ダイナースクラブはもともとレストランで誕生したカードであり、グルメサービスはブランドの象徴ともいえる分野となる。
新たに導入するのが、レストラン利用額の最大20%をキャッシュバックする「My Taste from ダイナースクラブ」。年間最大2万円(プレミアムカード会員は4万円)のキャッシュバックが受けられる。
対象店舗は約100店からスタートし、今後拡大する予定。「トゥールダルジャン東京」などの高級レストランのほか、カジュアルに利用できる店舗も含まれる。
また、プレミアムカード会員向けには予約困難店での特別ディナーイベントも提供。シェフのストーリーなどを紹介した記事を通じて募集し、食の背景も含めた体験価値を提供する。
人気サービス「エグゼクティブ ダイニング」(コース料理を2名以上で利用すると1名分が無料になるサービス)も拡大する。
- 海外(ハワイ、シンガポール、台湾)の店舗追加
- 国内カジュアル店舗の拡充
- グランメゾンの追加
フランス料理の名店「ブノワ京都」なども新たに対象店舗となる。
【ウェルネス】ゴルフ場やオーディオブック、トレーニングの優待も
ウェルネス分野では、身体・精神・社会的健康を支援するサービスを展開する。
主なサービスは以下の通り。
- GDOゴルフ場予約割引
- オーディオブック特別優待
- RIZAP特別優待
- YOYOGI-PARK 特別優待
同社は「高所得層ほど健康や精神的豊かさへの投資意識が高い」とし、会員の体や知性、時間といった資産を守るサービスとして拡充する方針だ。
【タイパ】タクシー、冷凍グルメなどの優待を追加
共働き世帯の増加を背景に、時間効率を高めるサービスも導入する。
同社によると、ダイナースクラブでは20代後半~40代の高所得共働き世帯、いわゆる「パワーカップル」の利用が増加しているという。
新たに提供する主なサービスは以下。
- タクシー配車アプリ「S.RIDE」のクーポン
- 冷凍グルメ通販「mitaseru(ミタセル)」の優待
- がんリスク検査サービス「マイシグナル」の割引
同社は「家事などを外部に委ねることで生まれる時間を、家族との時間や体験に使うニーズが高まっている」と説明する。
年間31万円相当の価値
同社の試算では、特典を年間でフル活用すると約31万円相当の価値になるという。ダイナースクラブカードの年会費は29,700円。プレミアムカードではさらに高い体験価値を提供するとしている。







