健康に気を使っているのに、なかなか腸の不調が治らない……。それ、「やってはいけない腸活」をやってしまっている可能性が高いです。この記事では、累計2万件の「日本人の腸内解析・栄養解析データ」からわかった腸の新常識、そして本当にやるべき食事術・生活術を解説した『やってはいけない腸活』(著者:太田華代,監修:手島麻登里/三笠書房)から一部を抜粋して紹介します。
今回のテーマは『「海外のサプリメント」が日本人に効かない理由』。
「海外のサプリメント」が日本人に効かない理由
日本人の腸活を考えるうえで、他国のデータを安易に信じてはならないと私が痛感した事例の一つが、サプリメントに関するものです。
腸内環境を整える手段として、昨今さまざまな種類のサプリメントが市場に出回っています。この記事を読んでいる方の中にも、何かしらのサプリメントを服用されている方は多いのではないでしょうか。
しかし、もしこのサプリメントが、むしろあなたの腸の状態を「悪化」させているとしたら......。ここでは、そんな事例についてお話ししたいと思います。
かつて、「痩せる」と評判のあるサプリメントが、アメリカで大ヒットしたことがありました。
このサプリメントには、肥満の改善などに効く、通称「ヤセ菌」と呼ばれる腸内細菌を増やすといわれる栄養素が多く含まれていました。実際、そのサプリメントを飲んだ多くのアメリカ人がダイエットに成功し、話題を呼んだのです。
その評判をもとに輸入されたこのサプリメントは、日本でも品切れ状態になるほど売れました。
しかし蓋を開けてみると、このサプリメントを飲んだ人たちから、「かえってお腹の調子が悪くなった」「便秘になってしまった」などの報告が相次ぎました。
というのも、実はこの菌が定着して増えるのは、日本人では10人に1人くらいしかおらず、多くの人にとっては効果がなかったのです。
むしろ、サプリメントを摂ることで自分の腸内環境のバランスを崩してしまい、多くの人が調子を悪くしてしまったのだと思われます。
また、この菌が見えている少数派の日本人の場合でも、たしかに痩せ型の人は多かったのですが、一方で顔色が悪くイライラした様子を見せたりと、どこか不健康な印象が拭えませんでした。
この菌には、小腸での栄養吸収を阻害する働きがあります。
欧米人とは食生活や遺伝的体質の違う日本人の場合、無理やりこの菌を増やそうとしたことで、栄養バランスだけでなく、腸内細菌のバランスも急激に崩してしまい、結果的に悪影響が生じたのだと思います。
アメリカ人には非常に効果があったサプリメントなのに、日本人にはマイナスのほうが多かった。このサプリメントに飛びついた人たちは、まさに時間もお金もムダにしてしまったわけです。
『やってはいけない腸活』(著者:太田華代,監修:手島麻登里/三笠書房)
健康に気を使っているのに、なかなか腸の不調が治らない……。それ、「やってはいけない腸活」をやってしまっている可能性が高いです。たとえば、日本人と外国人とでは、腸の形状や腸内細菌の種類などがまったく異なります。にもかかわらず、これまでの健康法・腸活法の多くは、「海外のデータ」がもとにされてきました。これでは、日本人に効果がでないのは当たり前です。本書では、累計2万件の「日本人の腸内解析・栄養解析データ」からわかった腸の新常識、そして本当にやるべき食事術・生活術をご紹介します。


