この連載では、20年以上富裕層の相続をサポート・コンサルティングしてきた税理士法人レガシィの新刊『100億円相続事典 1億円との徹底比較で見えてくる違い』(1,800円/レガシィマネジメントグループ 著/日経BP 刊)から、一部を抜粋して掲載。
資産100億円の"超"富裕層と資産1億円の富裕層の相続のあり方を比較し、50音順に沿ってエピソードを紹介していくことで、それぞれの考え方や生き方を浮き彫りにしていきます。
第3回のテーマは「海外の財産」。
【か行】海外の財産
1億円富裕層: 海外にあまり財産を持っていない
100億円富裕層: ハワイの別荘やオーストラリアの高級住宅地に老後の住まいを所有
富裕層というと海外のリゾート地に別荘や別宅を持っているイメージがあります。1億円富裕層は海外旅行を優雅に楽しむことはありますが、海外に別荘などの財産はあまり持っていません。
しかし100億円富裕層となると、海外の財産を所有している方は、結構多いようです。海外の財産というと主流は不動産。ハワイの別荘地やオーストラリアに別宅として高級住宅を所有している方がかなりいます。 ホテルのワンフロアを年間契約でもう何年も貸し切っているケースもあります。事業を営んでいる100億円富裕層の中には、税金対策として海外に資産管理会社を持っている方がいます。
しかし圧倒的に不動産の比率が高いのも確かです。別荘、リゾートマンション、海外の高級住宅地にある別宅は、老後に備えて永住権を取得した上で購入された方もいます。しかし、70代、80代でも現役バリバリの経営者が多く、行けるのは年に1回から2回。「年齢的には老後だけど、とてもじゃないけど引退できない」というのが100億円富裕層。お金が余っていても使い切れないというのが実情のようです。
『100億円相続事典 1億円との徹底比較で見えてくる違い』(1,800円/レガシィマネジメントグループ 著/日経BP 刊)
本書籍は、20年以上富裕層の相続をサポート・コンサルティングしてきた相続のエキスパート達(プレミアム税理士)が、資産100億円の"超"富裕層と資産1億円の富裕層の相続のあり方を比較することで、それぞれの考え方や生き方を浮き彫りにすることを試みています。相続・事業承継専門として邁進してきた弊社の知恵を結集した事典形式の書籍となっています。なぜ100億円規模の資産を築くことができたのか。なぜ長年にわたって維持できているのか。知られざる100億円富裕層の一面を垣間見ることができる様々なエピソードを、50音順に沿ってお楽しみいただければと思います。ただの読み物としてではなく、皆様の知恵の一助としてお役立てください