この連載では、20年以上富裕層の相続をサポート・コンサルティングしてきた税理士法人レガシィの新刊『100億円相続事典 1億円との徹底比較で見えてくる違い』(1,800円/レガシィマネジメントグループ 著/日経BP 刊)から、一部を抜粋して掲載。
資産100億円の"超"富裕層と資産1億円の富裕層の相続のあり方を比較し、50音順に沿ってエピソードを紹介していくことで、それぞれの考え方や生き方を浮き彫りにしていきます。
第5回のテーマは「金(ゴールド)」。
【か行】金(ゴールド)
1億円富裕層: 金を持っている人はあまりいない
100億円富裕層: 稀に床下や屋根裏から金の延べ棒が出てくる
「金(ゴールド)」は戦争や大災害時など有事に強く、インフレにも強いといわれています。金は1グラム10000円を超え、今や14000円以上(2024年11月時点)と歴史的な高値を更新しており、金投資は根強い人気を誇っています。ただし、金には利子が付かないというデメリットもあります。
相続と金の関わりでいうと、金は現金や不動産と共に、相続税の対象となります。中にはコツコツ金を買い続け、数千万円単位の金を所有する100億円富裕層もいます。
相続の相談を受けた際に、金を所有していることを聞くと、必ず申告するようにアドバイスします。それでも時折、金の地金、いわゆる金の延べ棒が、床下や屋根裏から出てきたという話を耳にします。 確実性で金投資を選ぶ一方で、どこかで「金は隠し持てばよいだろう」と誤解されているのではないかと疑ってしまうこともあります。数千万円もの価値のある金は、必ず購入履歴が残っており、とても隠し通せるものではありません。
『100億円相続事典 1億円との徹底比較で見えてくる違い』(1,800円/レガシィマネジメントグループ 著/日経BP 刊)
本書籍は、20年以上富裕層の相続をサポート・コンサルティングしてきた相続のエキスパート達(プレミアム税理士)が、資産100億円の"超"富裕層と資産1億円の富裕層の相続のあり方を比較することで、それぞれの考え方や生き方を浮き彫りにすることを試みています。相続・事業承継専門として邁進してきた弊社の知恵を結集した事典形式の書籍となっています。なぜ100億円規模の資産を築くことができたのか。なぜ長年にわたって維持できているのか。知られざる100億円富裕層の一面を垣間見ることができる様々なエピソードを、50音順に沿ってお楽しみいただければと思います。ただの読み物としてではなく、皆様の知恵の一助としてお役立てください