自分でできるトラブル対処法
発生しやすいパソコントラブルには、パソコン修理業者に頼らず自分でできる対処法も存在しています。以下のような代表的なパソコントラブルの対処法を詳しく見ていきましょう。
・電源が入らない
・再起動を繰り返す
・ブルースクリーンが表示される
電源が入らない
電源が入らない場合、静電気の帯電が原因となっている可能性があるため、まずは放電を試してみましょう。
手順はケーブル類を全て外し、数分間放置した後に再度ケーブルを接続して電源をいれるだけです。
パソコン内部のホコリが原因の可能性もあるため、パソコン内部の清掃も有効な手段といえます。
また、パソコン内部を清掃する場合は、同時にメモリやHDDなどが接触不良となっていないかチェックするとよいでしょう。
再起動を繰り返す
再起動を繰り返す場合も帯電やホコリが原因となっている可能性があるため、電源が入らない場合と同様の対処法が有効です。
他の対処法としては、ドライバの更新やOSの再インストールなどが考えられます。直接的な対処法ではありませんが、セーフモードでの起動も有効です。
セーフモードで起動すると最低限のファイルとドライバーしか起動しないため、セーフモードで正常に起動した場合は、インストールされているアプリなどが原因であることが特定できます。
ブルースクリーンが表示される
ブルースクリーンはソフトウェアに起因したパソコントラブルなので、パソコンの再起動・ドライバの更新・システムの復元・ウイルス駆除などが有効な対処法となります。
ただし、メモリやHDDが原因となっている場合もあるため、メモリの指し直しや外付けHDD・USBメモリの取り外しなども試してみるとよいでしょう。
自然災害によるパソコントラブルについて
この見出しでは、自然災害(停電・落雷・大雨)によって起こり得るパソコントラブルやその対処法について紹介します。
停電による起動障害
おそらく、被害を受ける可能性が一番高いケースでしょう。急に電源を落とされることによって、ハードディスクやOSに障害が発生し、パソコンが起動しなくなるといった症状が発生します。
OSの障害であればWindowsの「自動修復」機能で治る可能性もありますが、全く反応しなくなった場合は個人での修理が難しいので業者に頼むのが安全です。
予防策としては、コストはかかりますがUPS(無停電電源装置)の導入が考えられます。
落雷によるサージ(高電圧の流れ込み)
サージとは、電線やコンセントを伝って雷の電気がパソコンに流れ込んでしまう現象です。
サージによってパソコンが起動できなくなった場合は部品の故障が考えられるので、大人しく修理業者を呼びましょう。
確実な予防方法は、雷が近づいたらケーブル類をコンセントから抜いておくことですが、毎回対応するのは現実的ではありません。家電量販店などにサージ対策をしている電源タップが売られているので、そこにパソコンのケーブルを接続しておくのがおすすめです。
大雨による水没
台風などで浸水があり、床に置いていたパソコンが水没してしまうケースも考えられます。
パソコン内部に水が侵入している場合は、電源が付くかどうかを試さずに修理を依頼するのがベストです。水が乾いたとしても部品の腐食・サビが進むので、どちらにせよ修理は時間との勝負になります。
予防策としてはパソコンを部屋の少し高い場所に置くようにして、窓に近いところも避けると良いでしょう。
保証・保険の内容もチェック
メーカー修理において、自然災害によるパソコンの故障は、保証期間内であっても有償対応になることが多いので注意しましょう。
また、家財を対象とする火災保険に加入していれば、そこから補償が下りるケースもあります。
修理を依頼する際は保証・保険についてチェックしておきましょう。