Surfaceの初期化が必要な場面とは?
Surfaceの初期化が必要になる主な場面は、以下の3つです。
- Surfaceを処分・売却する時
- ログインパスワードを忘れた時
- ウイルスに感染した時
それぞれ、なぜ初期化が必要なのかについて解説します。
Surfaceを処分・売却する時
不要になったSurfaceを処分したり、中古ショップ等へ売却したりする場合は、初期化を行う必要があります。
初期化をせずにSurfaceを手放すと、次に入手した相手が悪質なユーザーだった場合ハードディスク(HDD)内の個人情報などを抜き取って悪用してしまう恐れがあります。
次の入手者が悪質でなかったとしても、知らない人や友人・知人にパソコン内のデータを覗き見されてしまったら嫌だと感じるのではないでしょうか。
自分の情報が外部にもれないように、不要になったSurfaceはしっかり自分でデータを消去してから手放すのがおすすめです。
ログインパスワードを忘れた時
Surfaceを起動して使い始める時は、ログインパスワードの入力が必要です。
もしもログインパスワードを忘れてしまったら、そのSurfaceは使えません。
中のデータは消えてしまうことになりますが、どうしてもログインできないSurfaceをまた使いたい時は初期化を行いましょう。
初期化をすればSurfaceに保存されていたログイン情報も消去されるため、再び使えるようになります。
ただし初期化はデータが消えてしまう関係上、できる限りパスワードを思い出すなどの努力をしたうえでの最終手段としてご検討ください。
ウイルスに感染した時
パソコンがウイルスに感染してしまったら、初期化をすれば内部のデータが全て購入直後の状態に戻るため合わせてウイルスも駆除できます。
ウイルスに感染してしまい、セキュリティ対策ソフトを利用したり疑わしいプログラムを削除したりしても解決できない場合は、Surfaceの初期化を行いましょう。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すSurfaceを初期化するための手順
初期化する方法は2つあり、「起動後に初期化する方法」と「ログイン画面から初期化するSurfaceの初期化方法は、主に以下の2つが存在します。
- 起動後に初期化する
- ログイン画面から初期化する
それぞれの手順について、解説します。
起動後に初期化する手順
Surfaceが起動している状態で初期化をする場合、Windows11では以下の手順を進めましょう。
- スタートメニューの設定を選ぶ
- システムの項目内にある「回復」を選ぶ
- 「このPCを初期状態に戻す」の横にある「PCをリセットする」を選ぶ
- 「すべて削除する」を選択する
- 「クラウドのダウンロード」または「ローカルの再インストール」を選び、初期化を行う
「このPCを初期状態に戻す」から「PCをリセットする」を選ぶ際、選択肢に他に「個人用ファイルを保持する」もありますが、こちらは選ぶ必要はありません。
「個人用ファイルを保持する」を選ぶと内部のデータの大部分が消えないため、そのまま手放した際は自分の所有していたデータがそのまま外部に渡ってしまう恐れがあります。
ある程度データが残ってしまう関係上、パソコンにウイルスが入り込んでいた場合も「個人用ファイルを保持する」を選んでしまうと完全に除去できない可能性があります。
初期化したい場合は、「個人用ファイルを保持する」ではなく「すべて削除する」を選びましょう。
そして初期化の際は「クラウドのダウンロード」と「ローカルの再インストール」を選べますが、基本的にはローカルよりも時間がかからないクラウドのダウンロードがおすすめです。
ただしクラウドのダウンロードを選ぶと4GB以上など大容量の通信が発生するため、インターネットをスマートフォンの回線など容量が少ない通信環境で行っている場合はローカルの再インストールを選びましょう。
Windows10における起動後の初期化手順
Windows10を使っている場合は、一部の項目名などが違っています。
Windows10では、以下の手順を進めてSurfaceを初期化しましょう。
- スタートメニューの設定を開く
- 更新とセキュリティ項目の「回復」を選ぶ
- 「このPCを初期状態に戻す」より、「開始する」を選ぶ
- データは「すべて削除する」を選ぶ
- 「クラウドのダウンロード」または「ローカルの再インストール」を選び、初期化を行う
手順を進めれば、自動的に初期化が行われます。
ログイン画面から初期化する手順
Windows11搭載のSurfaceでアカウントにログインできない状況の場合は、ログイン画面から以下の手順を進めることでも初期化ができます。
- サインイン画面において、キーボードの「Windowsキー」と「Lキー」を押す(画面ロックは解除しておく)
- 「Shiftキー」をおした状態で、画面の右下の隅にある「電源」より「再起動」を選ぶ
- 再起動後に「オプションを選択してください」画面が出たら、「トラブルシューティング」より「このPCを初期状態に戻す」を選ぶ
操作を終えると、Surfaceが初期化され内部のデータは削除されます。
Windows10におけるログイン画面からの初期化手順
Windows10が搭載されているSurfaceを使っている場合も、ログイン画面からは以下の手順でデータを初期化可能です。
- 画面ロックが解除された状態で、キーボードの「Windowsキー」と「Lキー」を押す
- 「Shiftキー」を押しながら画面の右下の隅にある「電源」より「再起動」を選ぶ
- 再起動後、「オプションを選択してください」の画面にある「トラブルシューティング」より「このPCを初期状態に戻す」を選ぶ
手順を進めて、初期化を済ませましょう。
Surfaceを初期化する前に行うべき事
Surfaceを初期化する時は、事前に以下の3つの作業を済ませておきましょう。
- バックアップを取る
- 外付け周辺機器の取り外し
- Officeの再インストール用にプロダクトキーを確認
それぞれの作業内容について、解説します。
バックアップを取る
Surfaceを初期化すると、内部に保存されている画像や書類、その他アプリケーションなども含めてすべて削除されてしまいます。
またブラウザなどに保存されているIDやパスワード、その他アカウント情報もパソコン本体からは削除されます。
Surface内部に大事なデータが入っている場合は、事前に外付けのハードディスクやUSBメモリなどにデータを移してバックアップしておきましょう。
One DriveやGoogleドライブなど、クラウドストレージを契約してデータを同期させるのもおすすめです。
データをバックアップしておくことで、今後使う新しいパソコンや初期化して改めて使い始めるSurfaceにデータを速やかに移して環境を復元できます。
インストールしているアプリケーションでこれからも使うものも、名前をメモしておくことで初期化完了後にすぐ入れ直して使うことが可能です。
外付け周辺機器の取り外し
Surfaceに限らず、パソコンを初期化する際は外付けの周辺機器を取り外しておきましょう。
外付けの周辺機器が接続されたままパソコンの初期化作業を始めると、エラーが発生する可能性があるためです。
外付けの周辺機器は、以下のようなものが挙げられます。
- SDカード
- USBメモリ
- 外付けのハードディスク
- プリンターなどの機器
事前に機器をすべて取り外したうえで、初期化を開始しましょう。
なおSDカードやUSBメモリなどは電源が入っていなければそのまま取り外してしまって問題ありませんが、起動中の場合はデータの消失などを防ぐために以下の手順で取り外しを行いましょう。
- ファイルエクスプローラーを開く
- 「PC」項目を選び、取り外したい機器を選ぶ
- 右クリックして取り出しボタンをクリックする
ハードディスクなど一部の機器は、以下の手順で安全な取り外しができます。
- 通知領域のUSBメモリマークをクリックする
- 取り外したい機器をクリックする
- 「◯◯(取り外したい機器)の取り出し」ボタンをクリックする
外付け周辺機器を取り外したら、Surfaceの初期化を進めましょう。
Officeの再インストール用にプロダクトキーを確認
国内において新品で購入した個人用のSurfaceには、Officeが標準装備されています。
Officeは現在サブスクリプション契約が一般的ですが、Surface付属のものは永年利用が可能です。
しかしSurfaceの初期化後、付属するOfficeの再インストールを改めて行う場合はプロダクトキーが必要になります。
初期化を進める前に、Officeのプロダクトキーを確認しておきましょう。
Officeのプロダクトキーは、外箱に入っているカードに記載されています。
Surfaceを初期化できなかった時の対処法
Surfaceの初期化に失敗してしまった場合は、以下の3つの対処法を活用してみましょう。
- 回復ドライブをダウンロードし利用する
- 充電や強制的な再起動を行う
- パソコン修理業者に相談する
それぞれの作業内容について、解説します。
回復ドライブをダウンロードし利用する
Surfaceで初期化ができなかった場合、回復ドライブを作成して利用すれば初期化を正常に行える可能性があります。
回復ドライブを作成する際は、以下の手順を進めましょう。
- Microsoft公式サイトより、回復イメージをダウンロードする
- 32GB以上の容量があるUSBドライブをFAT32形式でフォーマットし、接続する
- 「スタート」で「回復ドライブ」と入力し、「回復ドライブの作成」項目を選択する
- 「ユーザーアカウント制御」ボックスにおいて「はい」を選ぶ
- 「システムファイルを回復ドライブにバックアップする」をオフにして、「次へ」を選ぶ
- USBドライブを選択して「次へ」→「作成」→「完了」に進む
- 回復イメージのzipファイルを解凍し、中のファイルをすべてUSB回復ドライブにコピーして「Choose to replace the files in the destination」を選択する
- コピーを終えたらタスクバーより「ハードウェアを安全に削除してメディアを取り出す:を選択する
- Surfaceの電源がオフの状態で電源に接続し、USBポートに回復ドライブを接続する
- 音量を下げるボタンを押しながら電源ボタンを押し、電源ボタンのみ放す
- ロゴが表示されたら音量を下げるボタンを放す
- メッセージが表示されたら言語とキーボードのレイアウトを選び、「ドライブから回復する」を選ぶ
- 「ドライブを完全にクリーンアップする」を選ぶ(自分で引き続き使う場合は「ファイルの削除のみ行う」でもOK)
- 「回復」を選ぶと、初期化が行われる
以上の手順で、Surfaceを完全に初期化できます。
充電や強制的な再起動を行う
Surfaceは、バッテリーの残量が不足していると初期化ができない場合もあります。
初期化作業をする前にバッテリーはしっかり充電し、時間がかかることもあるので基本的にACアダプターを接続した状態で作業を進めましょう。
パソコンの調子が悪い場合は強制的に再起動を行い、Surfaceをしっかり起動させる事で正常に初期化を進められます。
強制再起動は音量を上げるボタンと電源ボタンを同時に15秒程度押し続けてから離せば行えます。
パソコン修理業者に相談する
パソコン修理業者は、パソコンの修理を専門に取り扱っている業者です。
Surfaceの初期化ができない場合はパソコン修理業者に相談すれば、必要なデータは保護したうえで作業を行ってもらえます。
どうしても初期化がうまく行かない場合は、必要に応じて相談してみましょう。
Surfaceの初期化で困ったらパソコン修理業者に相談してみましょう。
Surfaceを手放す予定があったり、ウイルス感染が疑われる状況などのトラブルに見舞われたりした場合は、必要に応じて初期化を行いましょう。
初期化は設定アプリからすぐに行うことが可能で、失敗時は回復ドライブを作成して使用するなどすれば作業を進められます。
なおSurfaceを使っていてトラブルがあった時は、専門知識が豊富で信頼できるパソコン修理業者に依頼をすることが対応も早く確実です。
どうしても初期化ができなかったり、ウイルス感染などの問題が発生したりしてしまったら、パソコン修理業者に依頼をしてみることをおすすめします。
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