最初にアカウントの種類を確認しよう
パソコンの起動時に必要なパスワードを忘れたといっても、対処方法は使っているアカウントの種類ごとに異なります。
そのためパスワードを忘れて起動できない場合、最初にMicrosoftアカウントとローカルアカウントのどちらを使っているのか確認しましょう。また会社などで使うパソコンの場合、組織アカウントの場合もあります。
組織アカウントのパスワードを忘れた場合、会社側にどのような対処が必要になるのか確認が必要です。
アカウントの種類はどのように確認したらいいのか
パソコンの起動時にパスワードがわからない場合、最初にアカウントの確認作業が必要です。
アカウントの種類を確認するためには、サインイン画面におけるパスワード欄はそのままにして、右側にある「→」のボタンを選択します。
Microsoftアカウントや組織アカウントを使っている場合、「→」を押した後で「パスワードを忘れた場合」と「サインインオプション」という項目が表示されます。
一方「→」を選択した際に「パスワードのヒント」と「パスワードのリセット」という2つの項目が出てきたら、ローカルアカウントだと判断できます。
アカウントの種類ごとにパスワードを忘れた際の対処方法が異なるため、アカウントの種類がわかったら、種類別の対処方法を実践しましょう。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すMicrosoftアカウントのパスワードを忘れたらどうするか
Microsoftアカウントは、1つのパソコンのみで使うものではなく、複数の端末で同じパスワードを使って管理することが可能な仕組みです。
そのため久しぶりに起動したパソコンのパスワードがわからないという場合、Microsoftアカウントを使っているのであれば、普段使っているパソコンのパスワードと同じものでサインインできないか試してみるのも1つの手です。
別のパソコンはローカルアカウントで使っているなどの理由で、Microsoftアカウントにサインインできないなら、パスワードリセットなどの方法で問題を解決しましょう。
最初に「パスワードを忘れた場合」を選択する
パスワード入力画面から「パスワードを忘れた場合」を選択すると、Microsoftアカウントのパスワードリセットへと進めます。
実際にパスワードリセットのステップへと進むためには、IDを確認するステップが必要です。ID確認のため複数用意されている方法の中からセキュリティコードを送ってもらう方法の選択が可能です。
例えばメールに送ってほしいという場合、Microsoftアカウントに登録したメールアドレスを入力すればセキュリティコードを送ってもらえます。
一方電話番号から確認したい場合、電話番号の下4桁を入力してコードを取得するといった流れになります。パソコンにサインインできない状態なので、パソコンでしかメールが確認できないといった場合は確認できません。
別のパソコンやスマートフォンなどから確認が可能な方法でセキュリティコードを確認しましょう。そして送られてきたセキュリティコードを入力したら、パスワードリセットの手続きへと進めます。
新しいパスワードを入力しよう
セキュリティコードの入力によるID確認が完了したら、新しいパスワードを入力します。新しいパスワードを入力したらリセットの作業は完了なので、新しいパスワードを使ってMicrosoftアカウントにサインインしましょう。
またパスワードは8文字以上で、大文字と小文字を区別して作成できます。設定後は、再びパスワードを忘れることがないように注意が必要です。
別のパソコンからリセットすることも可能
パスワードの入力を省略してサインインできるように設定しているなどの理由から、Microsoftアカウントで使っているもののサインインできている別のパソコンがあるという方もいるでしょう。
そのような場合であれば、別のパソコンからアカウントのパスワードリセットを実行することも可能です。アカウントページにアクセスしたら、セキュリティコードを取得して新しいパスワードの設定が行えます。
ローカルアカウントのパスワードを忘れた場合
まずはパスワードのヒントから考えよう
ローカルアカウントを使ってパソコンにサインインしたい場合、まずはパスワードのヒントを確認しましょう。
サインイン画面の「→」を押すと表示されるパスワードのヒントでは、「ペットの誕生日」や「好きなアニメ」など自分で設定した何らかのヒントが記載されています。
それらのヒントを頼りに考えることで、忘れてしまったパスワードを思い出すことができるかもしれません。ヒントを頼りに考えても思い出せないといった場合は、パスワードの変更で対処するのも1つの手です。
サインイン画面からパスワードを変更する
サインイン画面には、パスワードのヒントのほかに、パスワードリセットのボタンも表示されます。そこでパスワードを思い出せずにリセットしたい場合、リセットボタンを選択しましょう。
ただしパスワードリセットを実行するためには、初期設定時などにあらかじめ設定したセキュリティの質問に回答する必要があります。セキュリティの質問の答えがわからない場合、パスワードリセットは行えません。
パスワードリセットディスクを使うという選択肢
ローカルアカウントのパスワードを忘れてパソコンを起動できない場合、パスワードリセットディスクを使って対処することも可能です。
その名前の通り、パスワードリセットディスクはパスワードを忘れた時に使うとパスワードをリセットすることができるディスクです。あらかじめ作成しておくことで、新しいパスワードを作ってサインインできるため、パスワードやセキュリティの質問などを忘れてしまった場合でも対処できます。
ただしパスワードリセットディスクは、パスワードを忘れてしまってから作成することはできません。以前作成したパスワードリセットディスクがあるという方だけが試せる方法です。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探す最終手段のパソコンの初期化
他の方法を試したもののパソコンにサインインできなかったといった場合、最終手段となるのがパソコンを初期化するという選択肢です。最終手段となるので、他の対処方法を試しても対応できなかった時のみ使うようにしましょう。
どのような流れで初期化するのか
パソコンの初期化を行いたい場合、起動時の画面の右下に表示されている電源マークを選択します。そして「Shiftキー」を押しながら再起動を選ぶことで、オプションの選択が表示されます。
そこからトラブルシューティングを選び、「このPCを初期状態に戻す」から、「すべて削除する」を選択します。そして「初期状態に戻す」をクリックすれば、パソコンが初期化されるという流れになります。初期化が完了するまで少し時間がかかるので、少し待ちましょう。
リカバリーディスクを使った初期化方法
パソコンを工場出荷時の状態に戻すことが可能なリカバリーディスクを事前に用意している方は、そのディスクを使ってパソコンを初期化することも可能です。その場合、最初にリカバリーディスクをパソコンに挿入し、電源ボタンを押します。
次にF12などを連打し、ブートメニューを立ち上げましょう。ブートメニューの立ち上げ方はパソコンごとに異なるため、個別に確認する必要があります。そして不リカバリーディスクのドライブ名がブートメニュー画面に表示されるので、後は表示されている流れに従ってパソコンの初期化を行いましょう。
パソコンを初期化する際の注意点
パソコンの初期化は、サインインできない場合の最終手段と捉えることができる方法です。出荷時と同じ状態に戻すことになるため、パソコン上に保存している個人用ファイルやユーザーアカウント、購入後にインストールしたアプリなどのデータも全て消去されてしまいます。
個別に設定した変更事項などもリセットされるので、初期化は再びパソコンの初期設定から始めなければいけません。もしも何年も使っていて買い替えを考えているパソコンであれば、買い替えを検討するのも1つの手です。
買い換えたら初期設定が必要になるため、同じように初期設定が必要になるなら、初期化するより買い替えたパソコンの設定をすることに労力を使うという選択肢もあります。
またパソコンの中に大切なデータが保存してあるといった場合、初期化してしまうと必要なデータが全て消えてしまいます。USBなどでバックアップを取っていないデータが保存してあるという場合、初期化する前に修理業者に相談するのも1つの手です。
修理業者に相談するメリット
修理業者に相談することで、パスワードがわからず起動できないパソコンのパスワードリセットや必要なデータの取り出しなどの作業を行ってもらえる可能性があります。
実際にどのような作業に対応してもらえるかは、パソコンの状態によっても違いがあります。個人ではデータを残したまま初期化するのは難しいですが、専門家である修理業者なら必要なデータを残したまま初期化ができるかもしれません。まずは修理業者にパソコンを持っていって、どのような対応が可能か相談しましょう。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すパスワードを忘れないように注意しよう
パスワードリセットやパソコンの初期化などの方法でサインインできても、再びパスワードを忘れてしまったら同じような手間や時間をかけることになるかもしれません。そのようなことがないように、問題解決後に注意するべきポイントを押さえておきましょう。
パスワードを忘れないように注意しよう
不正ログインなどを防ぐためには、誕生日など推測されやすいパスワードを避けることが大切です。
ですがアルファベットの大文字や小文字を混ぜる、数字を入れる、長めのパスワードにするなどの方法を実践した場合、長くてパスワードが覚えられないということもあるでしょう。そこで人から推測されにくく、自分には意味がある文字の羅列で不正ログインを防ぐのも1つの手です。
またパスワードを忘れてしまうという方は、手帳など紙に書いて保管しておくという選択肢もあります。紙にパスワードを書いておく場合、パスワードを書いてある紙が人に見られることがないように適切な管理が必要です。
また紙に書いておいても、パスワードを書いた場所がわからなくなったら意味がないので、パスワードを書いた紙の保管場所を忘れないようにしましょう。
パスワードリセットディスクを作成しよう
パスワードを忘れてしまった時に備えて、パスワードリセットディスクを作っておくのも1つの手です。
パソコンにサインインできないという状態になってからパスワードリセットディスクを作成することはできないため、サインインできる状態の段階で作成しておくことでパスワードを忘れた時でもスムーズに対処しやすくなります。
ただし作成したパスワードリセットディスクの管理が甘いと、ディスクを不正利用される可能性もあるため注意が必要です。
初期化の前にパスワードリセットが可能か確認しよう
パソコンのパスワードを忘れてサインインできない場合、パスワードリセットによって対処することが可能です。
リセット方法はサインインしているアカウントの種類で異なるので、アカウントの種類別に対処方法を考える必要があります。ただしアカウントで使っているメールアドレスがわからないなどの理由で、パスワードリセットができないケースも見られます。
そのような場合はパソコンの初期化をして対処しましょう。
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