MacBookのキーボードが反応しないときの確認ポイント
MacBookのキーボードが反応しないときには、まずはじめに確認しておきたいポイントがあります。 確認をしっかりと行っておけば、無駄な工数をかけずに最短で問題を解決することができるでしょう。
リコールの対象モデルになっていないか
「まさか自分の所有しているMacBookもしくはキーボードがリコール対象なわけが無い」と思う方もいらっしゃるでしょう。 ですが、もしかしたらその「まさか」が当てはまるかもしれません。
MacBookでは一部ではありますが、過去にキーボードにおいて不具合が見つかっています。 もしその機種に該当し、キーボードに発生した不具合がリコールの対象のものであると判断されれば、無償で修理をして貰える可能性があるのです。
せっかくコストをかけずに直すことができるのに、リコール対象のモデルであることを知らずに自分で修理したり業者に依頼をすれば、余計なコストがかかってしまい勿体ありません。
キーボードが不調をきたした時には、まずはじめにリコールの対象モデルになっていないかチェックするところから着手することをおすすめします。
ワイヤレス通信は正常に作動しているか
MacBookにてワイヤレスキーボードを使用している方も多いのではないでしょうか。 もしワイヤレスのキーボードを使用しており反応しない場合は、ワイヤレス通信がきちんと作動していないのかもしれません。 キーボードとMacBookとのワイヤレス通信が不安定なときは、いくつかの要因が考えられます。
1つめは「他デバイスの干渉」です。
キーボード以外にも他のデバイスをMacBookに複数接続してはいませんでしょうか。 もし接続している場合、それらの接続を5GHz帯にするなどして干渉を防ぐことによって、キーボードのワイヤレス通信が弱くなっているのを改善できる可能性があります。 また電子レンジなどの電磁波を発する機器が近くにあるのなら遠くに離すなど、対策をすることで改善が見込めます。
2つめは「キーボードとMacBookの位置」です。
ワイヤレス接続ができるから、といって遠方にMacBookを置いてしまっていることが要因で、ワイヤレス接続がうまくできないことも考えられます。 キーボードがうまく作動しないときは、キーボードとMacBookの位置を調整してみることも試してみましょう。
MacBookにキーボードは認識されているか
MacBook本体についているキーボードはもちろん、ワイヤレスキーボードやその他の外付けキーボードは、そもそもMacBookに認識されていなければ反応せず使用することができません。 キーボードの入力がMacBookに認識されているか否かは「キーボードビューア」で調べることが可能です。
- 「アップルメニュー」→「システム環境設定」→「キーボード」→「入力ソ-ス」の手順でクリックしていきます。
- 「メニューバーに入力メニューを表示」にチェックを入れます。
- 画面の上部にメニューバーがありますので、そこから入力メニューを選択します。
- 「キーボードビューア」を選択するとキーボードが表示されます。
キーボードビューアが表示されたらキーを打ってみましょう。 正常に認識されているのなら、キーを入力したときに画面上でハイライト表示されます。 キーは認識されているのに文字が打てない、もしくはキーが認識されていない場合は故障の可能性が疑われます。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探す【症状別】MacBookのキーボードが反応しないときの対処法
MacBookのキーボードが反応しないといった症状の中には、一部のみキーが反応しないといった場合があります。
「Caps Lock」もしくは「メディア・イジェクト・キー」のみが反応しない
症状1つめは、「Caps Lock」もしくは「メディア・イジェクト・キー」のみが反応しないときです。 これら2つのキーは元々間違って押してしまうことを防ぐために、長く押さなければ反応しないといった仕組みが施されています。
「Caps Lock」については押してからインジゲーターランプが点灯するのを確認できるまで押し続けましょう。 「メディア・イジェクト・キー」につきましてはMacBook画面上にメディア・イジェクト・アイコンが表示されるまで、押した状態で待機してください。
押し方のコツを知らなければ、いざ使う時が来たときにきちんと対応できないことがあるでしょう。 この2つのキーに関しては「ランプの点灯」や「アイコンが表示される」といった押されたサインが出るまでしっかりと長押しすることが大切です。
その他のキーが一切反応しない
「Caps Lock」や「メディア・イジェクト・キー」は正常だけれど、その他のキーが反応しないといった場合には3つの要因が考えられます。
1つめは「マウスキーがオンになっている」ことです。
マウスキーがオンになっていると、キーボードの代わりにマウスが作用してしまうため、キーボードを使うことができません。 もしオンになっているのなら、解除することでキーボードを使用できるようにすることが可能です。 なお、マウスキーのオンオフを確認する手順は以下になります。
- 「アップルメニュー」→「システム環境設定」→「アクセシビリティ」→「ポインタコントロール」→「代替コントロール方法」
- 「代替コントロール方法」にてマウスキーがオンまたはオフになっていることを確認します。
2つめは「スローキーがオンになっている」ことです。
スローキーがオンになっていると、キーを通常よりも長く押さないと文字が入力できません。 スローキーがオンになっていた場合は、オフにすることで解決できる可能性があります。 スローキーがオンになっているか否かを確認したいときには、以下の手順で確認することができます。
- 「アップルメニュー」→「システム環境設定」→「アクセシビリティ」→「キーボード」→「ハードウェア」
- 「ハードウェア」内にてスローキーがオフになっていることを確認します。
3つめは「キーボードレイアウトが不適切」であることです。
使っているキーボードのレイアウト設定が合っていない場合、適切なキーが入力できなかったり、キーボードが反応しないことがあります。 キーボードレイアウトを確認する手順は以下の流れです。
- 「アップルメニュー」→「システム環境設定」→「キーボード」→「入力ソース」→「メニュー」→「入力メニュー」を表示します。
- 「入力メニュー」→ここでキーボードレイアウトのチェックをすることができます。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すMacBookのキーボードが全く反応しないときの対処法
MacBookのキーボードがどのキーを押しても反応しない時には、いくつかの対象を試してみることで解決できる可能性があります。
電源の確保・バッテリーを充電する
電源コンセントの差しが甘かったり、バッテリーの充電が切れそうだったりすると、キーボードが正常に反応せず使えないことがあります。 キーボードが反応しないときにはまずMacBookを電源とつなぎ、しっかりと電源を確保してバッテリーの充電をきちんと確保してみましょう。
またMacBookではバッテリーの残量が少なくなると警告が表示されますが、見逃している可能性もあります。 コンセントに繋いだり、ワイヤレスのキーボードを繋ぐことで警告が再び表示されるので、バッテリー残量が不明な場合はすぐに試してみましょう。
ワイヤレスキーボードも同様に、バッテリーが切れていては当たり前ではありますが反応しません。 ワイヤレスキーボードの充電は意外と失念しがちで、切れてから気付くことも多いものです。 キーボードを使う前などにバッテリーの残量を確認することを習慣付けると良いでしょう。
コードを差し直す・別のキーボードを接続してみる
MacBookの電源コードや有線のキーボードなど、コード類は刺さっているように見えて意外と差しが甘いということも多いものです。 キーボードが反応しないときにはコードがきちんと刺さっていないせいでキーボードが認識されていない可能性があります。
コードを今一度しっかりと差し直してみることで問題が改善される可能性もあります。 しかし解決されない場合には、別のキーボードを持っているのなら接続してみましょう。 他のキーボードを接続してみて問題なく反応するようでしたら、接続できなかったキーボード自体が故障してしまっている可能性も考えられます。
なお、コードの抜き差しは何度も行うと接続部分に負担がかかってしまうため、過度に行ってはいけません。 確認が一度で済むように丁寧な作業を心がけましょう。
パソコンを再起動する
MacBookのキーボードが反応しないときには、パソコンを再起動させることで改善する可能性があります。 キーボードが反応しないといったトラブル発生時にはあらゆる原因が考えられるものですが、もしマウスのカーソルが動くのなら、一度再起動をかけて様子をみてみると良いでしょう。 対処法の中でも比較的単純な作業ですので、すぐに実行できます。
とはいえ、再起動を何回も実行してしまうのは危険です。 仮にパソコン内部で重大なエラーが起きていたりなどすれば、再起動するといった動作が負担になり、キーボードが反応しないばかりか却ってパソコンを故障させてしまう可能性が高まります。 そのようなことになってしまえば自力で修復するのが難しくなるだけでなく、パソコン内部のデータ消失のリスクも高まります。
再起動を一度してみて効果がないようでしたら他の対処法を試す、もしくはプロのPC修理業者の手を借りることを検討しましょう。
Bluetoothを繋ぎ直す
ワイヤレスキーボードを使用している場合は、一旦Bluetoothを接続し直してみると良いでしょう。 再度接続を試みることで、状態が改善する可能性があります。
また、同じワイヤレスキーボードで複数のデバイスを使用したことがある場合、現在繋ぎたいデバイスではなく、他のデバイスと繋がってしまっているためにキーボードが反応していないことも考えられます。
Bluetoothを繋ぎ直すときには今一度、Bluetoothがきちんと目的のデバイスに接続されているか、確認をすることも忘れないようにしましょう。
キーボードをしっかりと清掃する
キーボードが汚れてしまっていることが原因でキーが反応しないといったこともあります。 MacBookシリーズのキーボードは多種ありますが、その中のバタフライキーボードは一部のモデルで、キーの中に少しでもゴミが入ると使えなくなってしまうといった事象が確認されており、無償修理の対象となっています。
キーボードの種類によっては少しでもチリやホコリが入ってしまうとキーが反応しない・打てないなどのエラーが起きる可能性があるため、このような問題を発生させないためにも日々の手入れが肝心です。
キーボードのキーを外したりブラシを使うと再度取り付けることができなかったり、下手をすれば壊れてしまうことも考えられるため、清掃はエアーダスターを使用しましょう。 吹きかけるときはMacBookを傾け、あらゆる方向から全体的に吹きかけることがポイントです。
「NVRA(PRAM)リセット」もしくは「SMCリセット」を実行する
キーボードに問題が生じているのではなく、MacBook本体にて問題が生じている場合、「NVRA(PRAM)リセット」もしくは「SMCリセット」を実行することが有効な場合があります。 この方法は画面がフリーズしていなく、マウスカーソルが動き再起動が実行できるときに試せる方法のため、再起動ができない状態であるときは他の対処法を検討しましょう。 手順は以下になります。
- パソコンの電源をオフにします(再起動)。
- 電源がオンになった後、「option」+「command」+「P」+「R」4を同時に押し続けます。
- パソコンの電源をオフにした後、電源ボタンを10秒程長押しします。
- ボタンから手を離してしばらく待機した後、電源を再度入れます。
- それでも問題が解決しない場合は、パソコンの電源を再度オフにしましょう。
- 「control」+「option」+「shift」⁺「電源ボタン」を10秒程長押しします。
- パソコンの電源を再度入れ、様子を確認しましょう。
Apple Diagnosticsを使う
Apple Diagnosticsを使うことで、MacBookで起こった問題を発見することができる可能性があります。 手順は以下の流れになります。
- MacBookの電源をオフにします。
- マウスやキーボード、ディスプレイ、電源接続、インターネット接続は残し、それ以外の外付けしているデバイスは全て取り外します。
- インテルプロセッサ搭載のMacBookである場合は、電源をオンにした後すぐに「D」を押し続け、「進行状況バー」か「言語の選択画面」のどちらかが表示されたことを確認してから指を離しましょう。
Appleシリコンが搭載されているMacBookの場合は、電源をオンにする際にそのままボタンを長押ししましょう。するとギアのアイコンが表示されるので確認後「command」+「D」を長押ししてください。 - Apple Diagnosticsが起動したら自動的に診断が始まります。
結果が出るまでしばらく待ちましょう。 問題があった場合、解決法やリファレンスコードが表示されます。 リファレンスコードはメモしておくと修理などの問い合わせの際に便利なので必ずメモをしておきましょう。
セーフモードでパソコンを起動させる
必要最低限のシステムをセーフモードで起動させて操作することで、キーボードが反応しない問題を解決できる可能性があります。 セーフモードの起動方法は以下の手順です。
- MacBookの電源を一旦オフにし、再度オンにします。
- 電源を入れたらすぐに「shift」を長押しします。
- Appleのロゴが表示された後、ログインウィンドウが開くので、そのタイミングで「shift」から指を離してください。
- セーフモードでPCが起動します。
セーフモードで起動したら再起動を行い、改善できているか確認をしましょう。
MacOSをインストールし直す
MacBookのキーボードが反応しないときにはMacOSをインストールし直すことも有効とされる手段ではありますが、MacBook内にある保存データが全て消えてしまうリスクがあります。
この対処法を実行するのは最終手段とし、もし行いたい場合にはパソコンに詳しい専門の業者に相談・依頼して実行することをおすすめします。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探す対処が困難・早く改善したいとき|PC修理専門業者の利用を検討
MacBookのキーボードが反応しないときには複数の対処法がありますが、その方法は簡単なものから難しいものまでさまざまです。 自分で対処するのが不安だったり、一刻も早く改善したいときには、プロのPC修理専門業者を利用するのも有効な手段といえます。
プロの業者を利用すれば、対処法に悩んで多くの時間を消費してしまうこともなくスムーズに問題を解決でき、MacBookをうっかり壊してしまうといった心配を抱えることもありません。 自分で問題に対処するのが難しいと感じた場合は、一度PC修理専門業者に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
MacBookのキーボードが反応しないときは対処前の確認が重要
MacBookのキーボードが反応しないときの対処法は複数あるため、さまざまな方法でアプローチすることが可能です。 再起動や掃除などの簡単な方法から、「NVRA(PRAM)リセット」や「Apple Diagnosticsの利用」といった少し複雑な方法まで多数あるので、適宜選択して実行してみましょう。
もし作業が難しかったり、早く改善したい場合にはプロのPC修理業者を利用するのも手段として覚えておきたいところです。 プロに任せれば余計なリスクを抱えることなく安心してパソコンを修理することができるでしょう。
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