初期化する方法をAndroid・iPhone・パソコンそれぞれご説明します!
Androidスマホを初期化する方法
Androidスマホの初期化方法をご紹介します。バージョンによって操作が異なる場合がありますが、おおむね次のような流れとなります。
まずは前準備を行いましょう
スマホで使用している「Googleアカウント」などを端末から削除します。[設定]から[アカウント]を開くと、Googleやそのほかのアカウントが表示されます。すべてタップして個々のアカウントを削除します。
また、削除したデータを復元されないように、[設定]の[セキュリティ]から端末の暗号化を行っておきます。1時間以上かかりますが、自動的に処理は終了します。
おサイフケータイ対応スマホはデータを移行・削除しておいてください
Androidでおサイフケータイを使用していた場合は、データの移行や削除が必要です。移行の方法は、各アプリに手順が記載されていますので、指示に従いましょう。おサイフケータイ非対応のスマホに乗り換える場合には、残高を使い切ってからデータとアプリを削除します。
しかし、一部のアプリには、完全に初期化するにはインストール時のSIMが必要となるケースもあります。手元にない場合には、キャリアでICの初期化手続きを行わないといけません。端末を他人に譲り渡す場合には、完全に消去しておく必要がありますので、データが残る場合はキャリアショップへ持参しましょう。
実際に初期化しましょう
端末の初期化は、[設定]から[詳細設定]を開き、[バックアップとリセット]より、[工場出荷状態に初期化]を選択します。注意事項の確認後、パターンやパスワードを入力すると、削除画面となりますので、タップすれば完了です。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すiPhoneを初期化する方法
iPhoneの初期化は、Androidスマホよりも簡単です。
まずは前準備
iPhoneの場合も、初期化を行うと端末内に保存したデータはすべて消去されます。必要に応じてバックアップを取っておきましょう。
そして、[iPhoneを探す]をオフにして、iCloud、iTunes Store、App Storeからサインアウトしておきます。
初期化作業を行いましょう
iPhoneの初期化は簡単です。[設定]から[一般]、[リセット]を開き、[すべてのコンテンツと設定を消去]をタップします。そしてパスコードを入力し、[iPhoneを消去]をタップします。もう一度確認のメッセージが出ますので、再度[iPhoneを消去]をタップすると、初期化が開始されます。
パソコンを初期化する方法
ここからは、パソコンの初期化について解説します。
初期化の方法は大きく分けて3つあります
パソコンを初期化する方法は、パソコンの環境によって異なります。
・リカバリーCDを利用した初期化
メーカー製のパソコンの場合の初期化方法です。機種によりCDが付属している場合と、自分でリカバリーメディアを作成しなければならない場合がありますのでチェックしておきましょう。
・リカバリー領域を用いた初期化
近年発売されたメーカー製パソコンの場合には、HDD(SSD)内にリカバリー領域が設定されているのが主流です。リカバリー領域からの初期化は、ファイルの読み込みが早く、短時間に初期化ができるというメリットがあります。
・WindowsインストールCDを利用した初期化
自作パソコンの場合は、WindowsインストールCDを利用して初期化を行います。まずは、マニュアルなどを確認して、自分のパソコンがどの方法で初期化ができるのかを確認しておきましょう。
初期化するときの前準備
パソコンの初期化を行うと、パソコンは購入した時点の状態に戻ります。そのため、初期化前には以下のことを前準備として行っておきましょう。
・必要なデータはバックアップしておく
パソコンを初期化すると、今まで保存していたデータはすべて消えてしまいます。必要なデータは、外付けHDDやDVDなど、別の外部メディアにバックアップを取っておきましょう。Windowsのバックアップ機能を活用するのもよいでしょう。
・インターネットの接続情報を控えておく
初期化すると、インターネット関連の設定情報も消えてしまいます。プロバイダのIDやパスワード、メールなどの設定情報を確認しておきましょう。契約時に送られてきた書類があると便利です。
また、Wi-Fiを使用している場合は、初期化にともなって設定内容が消えてしまいます。ルーターの接続パスワードを用意しておきましょう。パソコン同士でホームネットワークに接続している場合には、そのユーザー名とパスワードについても控えます。
・インストール済みのソフトウェアのディスクなども準備
また、インストールしていたソフトウェアも、もう一度インストールしなければなりません。インストールディスクやシリアルナンバーなどを準備しておきます。
初期化の方法・手順
では、初期化の方法と手順についてみていきましょう。Windows7を例に解説します。
あらかじめパソコンに付属していた、もしくは事前に作成したリカバリーディスクとマニュアルを用意しておきます。
- リカバリーディスクの挿入
パソコンの電源を入れ、CD/DVDドライブにリカバリーディスクを挿入します。
- リカバリーディスクから起動
一旦電源を切り、再度電源を入れます。通常は、起動ドライブとしてHDDが読み込まれるように設定されています。初期化の場合には、CD/DVDドライブからシステムが起動するようにすることが必要です。CD/DVDドライブからシステムを起動する方法は、メーカーにより異なります。一般的な方法は次の通りです。- 電源を入れてすぐに指定のキーボードのファンクションキーを押し、メーカーの起動画面が出た後に離します。
- BIOSメニューの、ドライブの読み込み順を設定する画面があらわれます。
- CDドライブからの起動を優先に設定します。
起動ドライブを設定するメニューを出すには、メーカー製パソコンの場合[F2]、[F9]、[F12]などのキーが当てられていることが多いです。マニュアルで確認しましょう。
画面の指示にしたがって起動ドライブを設定すると、システムが再起動し、CD/DVDドライブからの起動が始まります。
- リカバリー作業の実行
CD/DVDドライブから起動すると、自動的にリカバリープログラムが始まります。画面の指示どおりに作業を進めます。途中で中止すると、リカバリーの再開ができなくなったり、起動しなくなる可能性もあります。アダプターが抜けたり、停電などの電源トラブルにも十分注意してください。 - セキュリティソフト設定とインターネットの設定
リカバリー直後は、購入時の状態に戻っただけです。ここからOSの更新などを行う必要がありますが、それにはインターネットに接続しなければなりません。まずは、セキュリティソフトの設定を行います。プリインストールされていた場合は、その設定を行いますが、自分でパッケージソフトをインストールしていた場合には、先にセキュリティソフトをインストールして、インターネットへの接続を始めるようにしましょう。ダウンロードソフトの場合は、インターネットに接続後、再ダウンロードしインストールします。インターネットへの接続は、控えておいた接続情報を利用します。[コントロールパネル]から、[ネットワークと共有センター]より、[新しい接続またはネットワークのセットアップ]を選び、設定していきます。インターネットに接続できたら、まずはセキュリティソフトの更新を行いましょう。 - Windows Updateの適用
リカバリーした状態では、Windowsの重要な更新も適用されていません。スタートメニューからWindows Updateを起動し、[更新プログラムの確認]をクリックして更新ファイルをダウンロード、適用します。途中、ランタイムライブラリなどのインストールが必要となる場合もありますので、画面の指示に従います。 - 各種ソフトウェアのインストール
パソコン購入後に、自分でインストールしたソフトウェアの再インストールを行います。
- HDD内のリカバリー領域を使用する場合も、リカバリーの手順は基本的に同じです。最初の起動の段階で、指定のキーを押すことによってリカバリー用のプログラムが起動できます。マニュアルに記載がありますので、確認しておきましょう。
Windowsのインストールディスクを使用する場合には、完全にハードディスクを消去してインストールすることができます。リカバリーディスクから初期化を行う場合と同様、CD/DVDドライブから起動して、クリーンインストールを行います。
- ライセンス条項への同意
CD/DVDドライブからインストールプログラムが開始されると、まずインストール言語やキーボードが選択できる画面があらわれます。そのまま次へ進むと、インストール開始画面となり、「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」への同意を求められますので、同意します。 - インストールの種類を選択する
次に、インストールの種類を選択します。初期化を行いたい場合には、新規インストールを選択します。そして、現在インストールされているドライブと、システムで予約済みの領域を削除します。そのあと再度Windowsがインストールされるドライブを設定します。あらためてインストールディスクを選択し、[次へ]をクリックすると、インストールが始まります。 - ユーザー名、プロダクトキーの入力
インストール途中で、Windowsで使用するユーザー名、PC名、パスワードなどの入力が求められますので、任意に設定します。続いて、プロダクトキーの入力が求められます。プロダクトキーは、インストールされていたPC本体や、インストールディスクのパッケージに書かれている25桁の英数字です。入力時はハイフンを入れる必要はありません。正しいキーが入力されると、セキュリティ、日時などの設定画面となります。LANが標準で利用できる場合には、ネットワークの場所が選択できますので、適切な環境を選びます。しばらくすると、インストールが終了し、再起動されます。 - ドライバのインストール
メーカーのパソコンと異なり、自作パソコンやBTOの場合、別途ドライバのインストールが必要です。グラフィックドライバやチップセットなどのインストールを必要に応じて行います。 - 環境設定
リカバリーディスクからインストールを行う場合と同様に、セキュリティソフトやWindows Updateの更新、ソフトの再インストールなどを行い、以前の環境を設定します。リカバリーディスクを使用する場合の手順4、5、6を参照してください。インターネットに接続したら、Windowsのライセンス認証も行っておきましょう。
初期化が面倒!という方はWindowsバックアップから復元がおすすめです。
<復元とは?>
復元とは、パソコンに異常が起きる前の時点のシステムの状態に戻すことです。Windowsでは、システムに変化があったときには後から元に戻すことができるように、自動的に復元ポイントが作成されます。そのため、パソコンが正常に動いていた時点までシステムの状態を戻すことができるのです。
なお、復元の場合には、ユーザーによって作られたファイルなどには影響はありません。ある時点まで復元した場合でも、ファイルは消去されずに残ります。
<復元の方法>
復元は、Windowsのコントロールパネルから起動します。[コントロールパネル]の中にある[システムとセキュリティ]をクリックすると、[バックアップと復元]という項目があります。これを開き、復元の項目にある[システム設定またはコンピューターの回復]というメニューをクリックし、次の画面で[システムの復元を開く]をクリックします。
[システムファイルと設定の復元]が表示され、次へ進むと、利用可能な復元ポイントの日付と説明が表示されますので、戻したい時点を選択します。影響を受けるプログラムを確認したら、[復元ポイントの確認]が表示されます。完了をクリックすると、復元開始の確認ダイアログが出て、復元を始めることができます。復元が終わると、自動的にパソコンが再起動されます。
復元で不具合が解決しない場合は、システムの復元を取り消したり、別の日付の復元ポイントで再度復元を行うこともできます。
パソコンは、メモリやHDDなど、ハードウェアの問題により、動作が不安定になることも少なくありません。不調の原因に思い当たることがない場合や、初期化も復元も難しく自分での対応が難しいと感じたら、パソコン修理専門業者にご相談頂くことをおすすめします。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すAndroidスマホやiPhone、パソコンの初期化は慎重に
AndroidスマホやiPhone、パソコンの初期化は、手順どおりに行わないと、データが完全に消去できなかったり、再インストール時に不具合を起こす可能性があります。ひとつひとつ、慌てずに確実に行うようにしましょう。
また、端末の不調については、初期化以外の方法でも解決可能な場合もあります。本当に初期化が必要かどうかをよく見極めてから、バックアップを取った後に行いましょう。
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