昨日まで普通に使えていたパソコンの電源が入らないと、焦りや不安を感じてしまいます。
しかし、焦って本体を動かしたり無理な動作を重ねたりすると、かえって修理すらもできなくなってしまう可能性があります。
そこで、本記事では、パソコンの電源が入らない場合にまず確認すべき事項や、実際の対処法について詳しく紹介していきます。
パソコンの電源が入らない時に確認すべきこと
パソコンの電源が入らない時は、まずパソコンの電源が入らない原因を探していきましょう。
その際は、画面のフリーズや、使用中に突然電源が切れるといった前触れとなる現象も判断材料としてください。
ここでは最初に確認しておくべき事項を紹介します。
電源ケーブルが抜けていないこと
デスクトップPCを使用している場合は、本体と電源ケーブルがしっかりと接続されていることを確認しましょう。
普段からつなぎっぱなしにすることが多いケーブルですが、配線部分を掃除したり飼い猫が足を引っ掛けたりして抜けてしまうことがあります。
また、見た目ではケーブルがしっかりとつながっているように見えても、接続部分が甘く外れかけている場合もあるため、一度つなぎなおしてみてください。
併せて、電源ケーブルとコンセントの接続も確認してください。
特にコンセントが手の届かない奥まった場所にある場合は、掃除の際に外れてしまっている可能性もあるため、念入りにチェックしましょう。
そのほかにも、パソコンの使用するタイミングだけ電源タップのスイッチを入れるといった省エネや節約を考えて使用をしている場合は、タップのスイッチが入っているかどうかも確認してください。
Macの充電器など電源ケーブルの形状によっては、接続部分の重さで抜けてしまう場合もあります。
電源が入っていてもディスプレイが故障していることもある
パソコンの電源が入っていても、ディスプレイに問題があって画面が表示されていない可能性もあります。
ただスリープしているだけであればマウスを動かしたりキーボードを操作したりすることで画面が表示されますが、ディスプレイそのものが故障している場合はパソコン本体の電源が入っていても正常に表示されません。
本体の電源やケーブルの接続に問題がなければ、ディスプレイの故障を疑う必要があります。
ディスプレイモニターを本体とは別に用意するため、デスクトップパソコンの場合は不具合があっても別のモニターにつないで検証できます。
一方で、ノートパソコンは一体化しているため、入力端子がない場合は特に判断が難しいと言えます。
ただし、ノートパソコンもディスプレイが故障する可能性があります。
ディスプレイの故障が判明した場合は交換を検討しましょう。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すパソコンの電源が入らない理由とは
パソコンは様々なパーツを組み合わせて成り立っている精密機械ですから、いずれかのパーツが故障してしまうと正常に動作しません。
そのため、一口に電源が入らないと言ってもパーツごとに異なる要因が考えられます。
ここでは電源が入らなくなる要因となるパーツをひとつずつ解説していきます。
電源ユニットの故障や電力不足
電源ユニットは電源ケーブルの接続部分にあり、各パーツに電源を安定供給する役割を担っています。
この部分が故障してしまうと、各パーツに十分な電力が送られなくなることで頻繁に電源が切れる、フリーズするなどの症状が起こりやすくなり、最終的に電源ケーブルをコンセントに接続しても電源が入らなくなってしまいます。
電源ユニット自体は経年劣化などによる故障が珍しくないため、この部分に不具合が見られる場合は部品交換が必要です。
パソコンメーカーや修理業者へ修理に出すか、自分で新しい電源ユニットを購入しましょう。ただし、部品の交換は他のパーツに不具合がないかを十分に確認した上で検討してください。
別の箇所で不具合が併発していた場合、不用意に電源ユニットの交換に踏み切るとデータを破損する危険性もあります。
バッテリーの充電不足・劣化
ノートパソコンのようにバッテリーが内蔵されているモデルは、電源が入らない症状がバッテリーに起因している場合があります。
バッテリーの劣化は充電不良を引き起こし、最終的には電源そのものが入らなくなってしまいます。
バッテリーは使用年数が長いほど劣化してしまう部品ですから、頻繁に電源が入りづらくなり、だんだん電源への接続なしで使用できる時間が減っているように感じたら劣化の具合を調べましょう。
バッテリーの劣化状況を目視できるソフトウェアが備わっているノートパソコンは、ツールを活用して判断することも可能です。
バッテリーに原因がある際は部品交換で済む場合もあれば、バッテリーのみの取り外しが行えず本体ごとの交換が必要になるケースもあります。
マザーボードの故障
パソコンには、各動作の基盤となるマザーボードという装置が設置されています。
マザーボードには本体とディスプレイやキーボードをつなぐ役割があり、全ての動作の土台となるとても大切なパーツです。
しかし、長年使っているとどうしてもマザーボード付近にはホコリがたまり、不具合が起こりやすくなっていきます。
また、どんな電子機器にも言えることですが、全ての部品は経年劣化していきます。
劣化の具合は使用頻度によるものの、マザーボードは特に負荷がかかりやすいので、劣化が早いと言えます。
ハードディスク(HDD)の故障
ハードディスクは記憶装置のことで、パソコンの電源を入れる際にまずアクセスされる部分です。
通常、ハードディスクには保存指示のあった情報が全て記録され、電源が切られてもそのデータが消去されることはありません。
しかし、ハードディスクそのものが故障している場合はデータの読み書きが正常に行えないため、起動のプロセスが完了できないケースがあります。
ハードディスクが故障してしまった際は部品交換が必要です。
ただし、パソコンに内蔵されているタイプのハードディスクは、内部で取り扱っている全てのデータの読み書きを行っているため、単純に部品交換をするだけでは既存のデータが全て消去されてしまいます。
また、すでに故障したハードディスクのデータ復元にも高度な技術を要するため、修理や交換の検討をする場合は自力でがんばろうとせずに、専門家へ修理の依頼をすることをおすすめします。
ウイルス感染
パソコン内部のデータ書き換えや抜き取りを目的とした悪意のあるプログラムをコンピューターウイルスと呼び、適切な対策をとっていないパソコンは感染する危険性があります。
コンピューターウイルスには様々な動きをするものがあり、一概に被害を説明することはできませんが、種類によってはパソコンの電源を入らなくさせるような攻撃も可能です。
そのため、日頃からウイルス対策ソフトを導入するなどの対応が必要です。
また、すでに感染が疑われていて、なおかつ自力での対処が難しい場合は、すぐにパソコンをシャットダウンして修理業者へ相談しましょう。
パソコンの電源が入らない時の対処方法
パソコンの電源が入らない原因をいまいち特定できなくても、とりあえずしておくべき対処法がいくつか存在します。
パソコンを起動できない原因が特定できずに困った場合は、まず下記の対処方法を一通り試してみてください。
延長コードの使用をやめる
タコ足配線になっている延長コードを使用していると、電圧が分散されて起動に必要な電力が供給されず、電源が入らないケースがあります。特に性能の高いパソコンほど使用する電力が多くなるので、延長コードを利用している場合はワット数が大きなものに変えるか、直接コンセントにつなぐなどの対策をとりましょう。
電源ケーブルを切り替える
パソコンの電源ケーブルはつなぎっぱなしにすることが多く、他の部品よりも使用頻度が高い分、劣化しやすい部分のひとつです。
使用する度に抜き差しをする場合は、コンセントに差し込む部分の付け根が断線してしまうこともあります。
このように本体に問題がなくても電源ケーブルに問題があると電力が供給されず、動作不良を引き起こします。
不具合のある電源ケーブルを使い続けると他の部品にも不具合を併発する可能性もあるため、試しにケーブルを替えてみて症状が改善するようであれば、早急に交換しましょう。
替えのケーブルがない場合は通電テスターや通電チェッカーを使用して、断線していないことを確認しましょう。
また、ケーブルの破損は見た目で分かる場合は、火災の危険性もあるため、新しいものへの交換が必要です。
バッテリーの充電・変更
バッテリーが内部に備わっているパソコンの場合、バッテリーそのものに問題があると充電しても電源がつかなくなってしまうことがあります。
また、充電が足りずに十分な電力が供給されず、電源がつかないケースもあります。
バッテリーに原因が考えられる際は、まず充電がしっかりと行われているかを確認しましょう。
また、バッテリーの故障が原因であればバッテリーの交換で症状が改善しますが、帯電による不具合の可能性もあるため、一度放電作業を試してみるのもおすすめです。
放電作業はバッテリーやパソコンにつながっているUSBやケーブル等を一度全て取り外して、10分程度時間を置いておくだけです。
放電作業を行った後に元のバッテリーを戻すことで症状が改善することもあるため、バッテリー故障の判断材料のひとつにもなります。
パソコンの内部パーツの交換
パソコンの電源が入らない時、電源まわりや周辺機器を確認しても不具合が見つからない場合は、本体内部のどこかが故障している可能性が考えられます。
しかし、その場合は故障箇所の特定が難しく、たとえ特定できても自分のパソコンに合う交換パーツを選定するのは大変です。
また、パーツによっては交換の際にデータが消失してしまう恐れがあるものもあり、知識が不十分な状態で自力での修理に挑むのは危険です。
電源ユニットや、マザーボード、メモリなどの内蔵パーツの交換が必要と考えられる場合は、一人で頭を悩ませずにパソコン修理の専門家へ相談しましょう。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すパソコンの故障が起きないようにできること
パソコンはデリケートな機器であるため、好ましい動作環境で使用することが大切です。
環境を整えておくだけで、不具合が起こりにくくなります。
そこで、ここではパソコンの不調を未然に防ぐための予防策を紹介します。
パソコンのファン周りの掃除
パソコンの内部には部品を冷却するためのファンが備わっていますが、このファンのまわりはパソコンの中でもホコリがたまりやすい部分です。
この付近にホコリがたまっていると冷却機能が弱まり、パソコン内部の温度上昇につながってしまいます。
熱は精密機器の大敵ですから、定期的な掃除をすると不具合を予防できます。
長年使用していてほとんど掃除をしたことがない状態であれば、一度中を確認してホコリを取りましょう。
デスクトップパソコンの場合は本体のカバーを取り外し、比較的簡単に内部のホコリを取ることができます。
ノートパソコンの場合はマザーボードの中まで解体する必要があるため、自分で清掃することは少し難しいかもしれません。
しかし、マザーボード周辺も絶対に掃除をすべきポイントです。
自力での作業が難しい場合は、決して無理をせずに定期的に専門の業者へ掃除を依頼しましょう。
パソコンが動作しやすい室温に調整
パソコンは熱にとても弱い製品です。
冷却するためのファンが内蔵されているモデルが多いものの、そもそも適切な室温が保たれていなければ動作がおかしくなってしまうことがあります。
特に熱暴走による不具合や、帯電は精密機械の大敵です。
パソコンの安全な動作環境は10~35度程度と言われているので、この気温を保つために日光に直接当てないといった配慮はもちろん、夏場にはクーラーの使用が望まれます。
また、冬場には暖房を使用し、適切な温度に調節することも大切です。
もし室温に問題があった場合は一度ケーブルを外し、動作に適した温度に調節した後、改めてケーブルを接続してからパソコンの起動を試みてください。
パソコンが故障かと思ったら修理業者に依頼するのがおすすめ
自分で必要以上の操作を加えるとパソコンの内部へ負荷をかける可能性があります。
ここまで記載したことを試しても状態が改善しない場合は、迷わず専門の修理業者へ連絡してください。
修理業者であれば、パソコン全体を点検して問題点を洗い出し、適切な修理を行ってくれます。
また、パソコンの修理を依頼する場合は、全国対応が可能で、なおかつ年間の修理実績が豊富な業者を選びましょう。
全国展開をしている業者は修理実績が豊富で、技術的にも信頼できます。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探す原因をしっかり確認した上での対処を
パソコンの電源がつかなくなった際に考えられる原因や対処法について紹介しました。
パソコンは様々な部品から成り立っていて、電源が入らないという症状だけでは原因の特定が難しい場合もあります。
電源コードが抜けているといったケアレスミスで電源がつかない場合もあるので、基礎的なところから確認することが大切です。
特に応急処置をしても解決しない場合は、不用意に触らず、専門の業者へ修理を依頼した方が早く解決するでしょう。
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