グラフィックボードって何?
近年ではパソコン用のゲームも発展を続け、高画質はもちろんですが遅延の少ない環境も欠かせません。
動画配信も身近になった現在では、映像をきれいに出力するためグラフィックボードの性能も重要視されています。
今回はそんなグラフィックボードについて詳しくご紹介します。
モニターに映像や画像を映すための機械
グラフィックボードの役割を簡潔にまとめると、モニターに映像や画像を映し出すことです。
しかし、グラフィックボードが搭載されていないパソコンであってもCPUやマザーボードの中に内蔵のGPU(画像処理を専門に行う演算装置)が搭載されているため基本的にモニターに映像を映すことはできます。
独立したグラフィックボードはあくまで「きれいに」映像を出力するための機械であり、高画質の動画編集やミリ秒を争うゲームでの遅延を気にしない方であれば必須ではありません。
ミリ秒の世界で戦うゲームプレイで活躍
オンライン上で画面の向こうにいるユーザーと戦うFPS、TPSゲームや格闘ゲームは1/60秒の世界で戦います。わずか1フレームの差で勝敗が決まるので自身の腕だけでなくパソコンの性能は非常に重要です。
これらのゲームをプレイしている方やこれから始めようと思っている方であれば、より高性能のグラフィックボードが搭載されたパソコンの購入を検討しましょう。
動画編集などの仕事で活躍
仕事で動画や画像の編集を行う方であれば、グラフィックボードは処理を高速にしたり鮮明に出力したりする際に欠かせない機械です。
最近では動画配信サイトを通じて配信を行う方や動画を撮影・編集して投稿する方も増えています。
これらの動画編集やゲーム画面をより美しく出力する際にもグラフィックボードは活躍するので、プライベートで購入する方も増加しています。
グラフィックボードの確認方法
前述したようにグラフィックボードがなくてもモニターへの出力は可能で、自身のPCにオンボードグラフィックと呼ばれる内蔵GPUが存在します。
実際にゲームや動画編集を行おうとした際にソフトやアプリの推奨環境を満たしているかの確認が必要です。
そこで内蔵GPUの性能を確認する方法を紹介していきます。
- タスクバーの検索ボックスを選択する
- 「dxdiag」と入力する
- DirectX診断ツールを起動してディスプレイタブを選択する
- デバイスの名前に内蔵GPUが記載されているので確認する
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すグラフィックボードの選び方
上記ではグラフィックボードの基本的な情報を解説しました。
ここからは実際にグラフィックボードを購入する際に気にするべきことを紹介していきます。
グラフィックボードを購入するにあたって重要とする軸は人によって異なるので、自分が求める性能と金額を比べて購入するのが良いでしょう。
スペックから選ぶ
まずはグラフィックボードの性能から選ぶ方法です。
基本的にグラフィックボードの性能はGPUの数値が高いほど高性能と考えても問題ありません。
そのため予算が多く、現行モデルで最もハイスペックのものがほしいのであればGPUの数値が高いものを選んでおいて間違いはありません。
メーカーから選ぶ
グラフィックボードは多くの会社が開発、販売をしているのでお気に入りのメーカーや特色から選ぶのもおすすめです。
下記で紹介をする以外にもメーカーはたくさんありますが、ここでは一部を紹介します。
- ASUS
- MSI
- GIGABYTE
- ELSA
ASUS
まず紹介するのは「ASUS(エイスース)」です。
ASUSは高品質のグラフィックボードを製造するメーカーとして有名で、複数あるメーカーの中でも高い信頼性を得ています。
高品質であるがゆえに他社と比較をするとやや金額が高く感じることもありますが、金額よりも性能を重視している方におすすめです。
MSI
MSIのグラフィックボードの特徴は何と言っても静音性でしょう。
グラフィックボードを冷却するファンのエアフローを細かく計算することで効率よく冷却が行えるようにしており、他社の製品と比較しても静かに感じます。
また、効率よく冷却ができているため冷却性能も高いのが特徴です。
GIGABYTE
GIGABYTE社のグラフィックボードは数少ない水冷クーラーで冷却をする「WATERFORCE」を販売しており冷却装置に重点を置く場合にはおすすめです。
また、「AORUS]シリーズでは動作時の光り方などデザイン性も高く、コアなファンも多いです。
GIGABYTE社の製品は比較的安価で手に入りやすい反面で、サイズが大きく使用しているパソコンとは合わない可能性があるので注意しましょう。
ELSA
ELSAのグラフィックボードは保証期間が長く、長期間使用する方におすすめの製品です。
ゲーミングPCといえばカラフルなLEDのイメージが強いですがELSAではコンパクトかつ衝撃などに強い作りが売りで、サポート面でも優れています。
目的のソフトから選ぶ
グラフィックボードの購入を検討する際に一番気になるのが自身が使用するソフトの推奨スペックを満たしているかでしょう。
特にあまり普段からパソコンを触っていない方であればメーカーやデザインよりもスペックやコストパフォーマンスの高さを基準に購入したいところ。
これらのソフトは公式ページにて推奨動作環境や必要動作環境が掲載されています。
そのため、実際に遊ぶ際の設定からどこまでのスペックが必要なのかを把握しておくようにしましょう。
基本的に最高スペックでなければ遊べないということはないので必要とされているスペックを満たしつつ、デザインや価格を見て決めていきましょう。
もし長期的に使用を考えているのであれば、数年ごとに更新されるグレードに合わせて新作の要求スペックが上がったときにも対応ができるよう、推奨スペックのギリギリを攻めるのではなく少し上のランクを選んでおくと良いでしょう。
冷却装置から選ぶ
パソコン本体もそうですがグラフィックボードも使用中は熱を発します。
特にグラフィックボードは画像や映像の処理をしているため、長時間に割って負荷がかかるので冷却機能は非常に重要な要素と言えます。
冷却装置は冷やす手段から複数の装置がありますがそれぞれにメリット・デメリットが存在するので購入する際には要チェックです。
外排気ファン(ブロワーファン)
ブロワーファンのグラフィックボードの特徴はPCケース内部の空気を取り込み、PCケース外部へと排出する点です。
小型のケースでも採用がしやすく、さらにエアフローが少ない環境でも使用できるのは大きなメリットでしょう。
一方でシロッコファンを使って空気を吸い込むため静音性は低く、ハイエンドのGPUの場合には音に悩まされることもあるでしょう。
内排気ファン
内排気ファンの特徴は複数あるファンを使用して外気を取り込み、グラフィックボード全体から放熱を行うため冷却機能が高いのが特徴です。
冷却機能が高いためファン自体もブロワーファンと比較して静かで多くの方に好まれます。
一方で排気をPCケース内部にも行うためエアフローを確保できない場合には熱が籠もるのでおすすめできません。
また、内排気ファンの場合は周辺に放熱するためマルチGPUには向いていない点も抑えておきましょう。
水冷タイプ
水冷タイプは冷却液によって熱を運び、放熱を行います。
このタイプは冷却性能が高いのはもちろんですが静音性に優れ、エアフローがなくても冷却できるためおすすめです。
そんな水冷タイプにもデメリットは存在し、価格の高さは目を背けることはできません。
冷却性能は優秀ですが価格やスペースの観点から採用できないことも多いので、購入する際には取り付けスペースまで考慮しましょう。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探す用途別おすすめグラフィックボード
グラフィックボードの選び方を紹介したところで実際に用途に応じてどの程度のスペックがおすすめなのか紹介していきます。
ゲーマーにおすすめのグラフィックボード
一口にゲームと言ってもソフトや遊ぶ際の設定で要求されるスペックは異なりますので、ソフトを販売している公式サイトで環境を満たしているかを確認してから買うようにしましょう。
コスパを考えるのであれば「RTX 3060」のグラフィックボードがおすすめです。有名ゲームであっても比較的高いフレームレートで遊ぶことができるのでおすすめです。
また4Kで遊ぶなどであれば「RTX 3080」のグラフィックボードを購入しておくと良いでしょう。基本的に最高画質で現行ゲームを遊べます。
動画編集者におすすめのグラフィックボード
動画編集を行う方であれば「RTX 3070」がおすすめで、VRや4Kの動画であっても安心して編集が行えるのはもちろん価格も良心的です。
また、そこまでの高品質の動画編集を求めていないのであれば「GTX 1660」がおすすめです。通常の動画投稿程度であればスペックも十分でしょう。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すまとめ
今回はグラフィックボードの選び方やスペックについて解説を行いました。
ネットサーフィンや軽いゲームを遊ぶのであれば内蔵GPUで十分なので取り付ける必要はありませんが、画質や遅延を意識すると欲しくなる場面も出てくるでしょう。
パソコン専門店では、パソコンの選び方や使用環境の相談にのってくれるところもあります。
パソコンの購入を検討されている方は、プロへの相談も検討してみてはいかがでしょうか。