ゲーミングモニターと普通のモニターの違い
ゲーミングモニターはその名の通りゲームを快適に遊べるように改良されているため、一般的に販売されているモニターよりも基本的には高性能です。
性能が高い反面で金額までも高くなってしまうのが難点で、必要以上のスペックはもったいなく感じるでしょう。
そのため、どれほどの違いがあるかを理解して自分の用途にあったモニターを選ぶようにしましょう。
表示遅延の少なさ
ゲーミングモニターを使用する大きなメリットは表示遅延の少なさと言っても過言ではありません。
モニターに出力されている映像はパソコン本体からモニターへ映像信号が送られ、モニターで信号を処理してパネルへ表示されます。
それぞれの処理の間にごく僅かに遅延が発生するのですが、この遅延は日常で使用する場合には気になる事はほぼないでしょう。
しかし、ゲームでは素早い動きをするキャラクターや、ゲームによっては攻撃モーションや発射された弾丸などの高速で動くものを相手にするためこの差が勝敗に直結します。
そのため、特に格闘ゲームやシューティングゲームを行う場合にはゲーミングモニターが重要な役割を持ちます。
動きの滑らかさ
動きの滑らかさはリフレッシュレートとも呼ばれ、1秒間に何回画面更新を行っているかを示しています。
通常のモニターではだいたい60Hzで画面更新が行われているのに対して、多くのゲーミングモニターは144Hzで画面更新が行われているので倍以上の滑らかさがあると考えても良いでしょう。
画質の良さ
ゲーミングモニターは上で紹介をした表示遅延や滑らかさを重視しているため、同価格のモニターであれば普通のモニターの方が画質は高いです。
ゲーミングモニターでも高画質のものもありますが、その性能の高さゆえに価格が高くなってしまうことは覚えておきましょう。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探す液晶パネルの駆動方式
ゲーミングモニターとして使用されるモニターは普通のモニターと異なる駆動方式であることが多いです。
まずここでそれぞれのパネルの特徴を紹介します。
TNパネル
TNパネルはゲーミングモニターに採用されることが多い方式で、とりあえずゲーミングモニターを購入しようと考えているのであればおすすめのモニターです。
TNパネルは他のパネルと比較して応答速度の速さが持ち味です。ゲーミングモニターで採用されることが多いのはそのためです。
リフレッシュレートも高いものが多く、比較的安価で購入できるもの利点でしょう。
そんなTNパネルですがやや彩度が低く、普通のパネルと比較して白っぽく映ります。また、角度をつけてモニターを見ると色が大きく変化してしまうという短所があります。
IPSパネル
IPSパネルは色の再現性に優れたパネルで、普通のモニターでよく採用されています。
視野角も広く、画質を追求したモデルが多いため主にクリエイターの方におすすめのモニターです。
IPSパネルは鮮やかさが売りの反面で、このモデルで応答速度やリフレッシュレートまで求めてしまうとスペックが高くなり、かなり高額のモニターになってしまうと言った弱点があります。
VAパネル
VAパネルは先に紹介した2つのパネルの中間といったところで、それぞれの長所のバランスが売りのパネルです。
そのためどちらかに特化させたいというよりもどちらの役割もバランスよく使用したい方におすすめです。
また、VAパネルは遮光率が高いため黒の表現が得意で、他のパネルよりも深みのある黒を表現することができます。
有機ELパネル
有機ELは液晶とは異なり映像素子そのものが光るため、画質と応答速度を両立したパネルとして人気です。
高性能であるがゆえに同じ画面サイズでは高額になってしまうため、価格よりも性能を重視する方におすすめです。
モニターの選び方
ゲーミングモニターと普通のモニターの特徴を紹介したところで、ここからはゲーミングモニターの選び方を紹介します。
選ぶときに意識したい項目を並べているので、基準と併せて参考にしてください。
サイズ
モニターの性能はもちろん大事ですが、いくら性能が良くても設置できなければ意味がありません。
モニターをどこに置くのか、モニターと自分の位置がどれくらい離れているのかをまずは決めて画面のサイズを決めましょう。
もし椅子に座って目の前のデスクにモニターを置くのであれば、24インチもしくは27インチのサイズがおすすめです。
大きなモニターは憧れますが、近くにあると視線の移動距離が長くなるため長時間プレイをしていると疲れの原因となります。
一方で、ソファーなどに座ってテレビデッキにモニターを置くのであれば40インチを超えるものでも良いでしょう。
少し距離がある場合に小さなモニターを使用すると小さな文字が逆に見づらくなってしまうので設置場所に合わせてモニターサイズを選ぶようにしましょう。
湾曲モニター
一部のゲーミングモニターは湾曲モニターと呼ばれる曲線を描いたモニターも存在します。
画面が自分を中心に曲がっているため、自分の目から画面端と画面中央までの距離があまり変わらず、没入感の高さが売りです。
ウルトラワイドモニター
一般的なモニターは16:9のアスペクト比ですが、21:9や32:9と横に長いモニターも人気です。
ウルトラワイドモニターは1台で2台分近い画面サイズがあるため作業効率が向上する場合があります。
ゲームで使用する際にも広範囲を確認できるので、フィールドの把握などが速く行えるためこちらを購入するのもおすすめです。
メーカー
ゲーミングモニターは多くのメーカーが販売しており、性能や金額、デザインなどもさまざまです。
使用しているパソコンと同じメーカーのものを使いたいという場合や、パソコンのデザインに合わせて同系色のものを使用したい方は意識してみると良いでしょう。
また、メーカーによってコスパやデザイン、固有機能など重視しているものが違うので自分にあったモニターを開発しているメーカーから探すのもおすすめです。
ゲームとの相性
メーカーやパネルによって特徴があるように、遊ぶゲーム機器やソフトにも相性があります。
例えばバトルロイヤル系のゲームであればリフレッシュレートの高いモニターがおすすめです。
相手よりも早く情報を得ることが勝敗に直結するのでHzと書かれた欄を意識して観察しましょう。
格闘ゲームを遊ぶ場合には相手の動きや位置を正しく把握できるように応答速度を重視したモニターがおすすめです。
応答速度はミリ秒(ms)で表されるのでここを観察してみましょう。
Nintendo SwitchやPlayStation4を遊ぶ方であれば、そもそものリフレッシュレートが60Hzのため高スペックなモニターは必要ではなく、画質や解像度の高いモニターがおすすめです。
しかし、後継品のPlayStation5では120Hzの映像出力が可能になったのでこちらを購入予定であれば意識しておきましょう。
モニター固有の機能
モニター自体に機能が盛り込まれているゲーミングモニターも少なくはなく、表示遅延などを低減するモードを持つ機種もあるので機能面で選ぶのもおすすめです。
また、スタンドの角度を調整できるモニターの中でも前後(チルト機能)だけでなく左右への首振り(スイベル機能)や、回転するもの(ピボット機能)まであります。
モニターアームを設置する予定の方はVESA規格に対応しているかどうかも重要な要素となります。
応答速度
色が頻繁に切り替わるスピード感のあるゲームを遊ぼうと考えている方であれば応答速度を重視すると良いでしょう。
応答速度が低いと画面が激しく動いた際に残像が残って見えてしまうため、意識して確認しましょう。
パネル
パネルごとに特性があるため自分の遊ぶゲームはリフレッシュレート、応答速度、画質どれが高いほうがいいのかを考えてパネルを選ぶことでコストを抑えることができます。
例えば対人戦がメインであればリフレッシュレートや応答速度を、美麗な世界観が売りの冒険系ゲームであれば画質の高い物を選んでおきたいです。
リフレッシュレート
更新速度が勝敗に直結するバトルロイヤルやシューティングゲームであればリフレッシュレートは高いほど有利です。
普通のモニターでは60Hz、ゲーミングモニターであれば144Hzと紹介しましたが、最近では240Hzのモニターも登場し、日々なめらかさが向上しています。
特に動きの激しいゲームをプレイする予定であれば意識して選んでみると良いでしょう。
表面の加工
ゲーミングモニターはモニターの性能だけでなく表面の加工にも特徴があり、光沢のあるグレアタイプとつや消し加工を施したノングレアタイプがあります。
グレアタイプは発色が良く、ゲーム本来のきれいな色でプレイをしたい方におすすめですが、光を反射しやすいため背後にライトを設置していたり窓があって日が差す場合には画面が見づらくなります。
一方でつや消し加工を施したノングレアタイプは外光の影響を受けづらく、場所を選ばず使用できる反面で発色がやや抑えられ物足りない印象受ける方もいるでしょう。
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お住まいのエリアからパソコン修理業者を探すまとめ
本記事ではゲーミングモニターの特徴や一般的なモニターとの違いを解説しました。
あまり意識されないモニターですがゲームを有利に戦うためには欠かせない機械であると同時に、最も視界に入る部分なので性能やデザインにこだわってみても面白いです。
もちろん、快適にゲームをするためにはモニター以外にもさまざまなデバイスがあり、こちらのサイトではゲーミングデバイスのおすすめメーカーサイト一覧を掲載していますのでぜひ参考にしてください。
参考:GameLens「ゲーム好き必見!暮らしに役立つサイト一覧」
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