Cr-48を見せるSundar Pichai氏

米Googleは12月7日(現地時間)、米サンフランシスコで開催したChromeイベントで「Chrome OS」のパイロットプログラムを発表した。ソフトウエアテストを目的としており、参加者にテスト用のChorme OS搭載ノートPC「Cr-48 Chrome Notebook」を配布する。まずは米国の開発者、企業、学校、個人などを対象にスタートし、その他の地域にも拡大していくという。

Cr-48は12.1インチのディスプレイを装備したノートPCで、重量は約1.7キロ。フルサイズキーボードと、全体がボタンになった大型のタッチパットを備える。ストレージはSSD。通信機能として無線LANとグローバルモードの3Gをサポートし、米国ではVerizonが3Gデータサービスを提供する。Webカム、USBポートを装備。連続使用時間は8時間以上、スタンバイ時間が8日以上となっている。Chrome OSデバイスはハードウエアとソフトウエアが結びついたセキュアな設計になるが、Cr-48はサードパーティが手を加えられるJail-breakingモードへの切り替えが可能だ。

ノーブランドのテスト用Chrome OSノートPC「Cr-48」。フルサイズのキーボードはcaps-lockやFキーが省かれている

なお、昨年のChrome OSイベントでGoogleはChrome OS搭載ノートPCの登場時期を今年後半としていたが、今回のChromeイベントで2011年半ばに修正した。第1弾製品はAcerとSamsungがグローバル規模で投入するという。その後、他のメーカーからの製品も発売される。