米NVIDIAは15日(現地時間)、スーパーコンピュータのランキング「Top500」で、上位5台のうち3台が同社の「NVIDIA Tesla GPU」搭載システムであったことを発表した。ランキング1位となった中国の「Tianhe-1A」をはじめ、3位と4位もTesla搭載システムであったという。

世界一となった「Tianhe-1A」

トップ5までのランキング概要は以下の通りで、GPU数などは米NVIDIA調べ。1位のTianhe-1A、3位のNebulae、4位のTsubame 2.0が、NVIDIA GPUを搭載したシステムだ。

・1位 Tianhe-1A 中国 2.507PF(LINPACKの値)
7168(GPU数) 4.04MW(消費電力)

・2位 Jaguar 米国 1.75PF(LINPACKの値)
n/a(GPU数) 6.95MW(消費電力)

・3位 Nebulae 中国 1.27PF(LINPACKの値)
4640(GPU数) 2.55MW(消費電力)

・4位 Tsubame 2.0 日本 1.192PF(LINPACKの値)
4200(GPU数) 1.340MW(消費電力)

・5位 Hopper 米国 1.05PF(LINPACKの値)
n/a(GPU数) 2.93MW(消費電力)

なお、日本のシステムでは、東京工業大学のTsubame 2.0が4位に登場している。NVIDIAチーフ・サイエンティストのビル・ダリー(Bill Dally)氏は、本発表の中で、「Tsubame 2.0はパフォーマンスと消費電力を上手にバランスさせ、史上最高のエネルギー効率を持つペタフロップ・クラスのスーパーコンピュータとしたもので、とてもすばらしい成果だ」とコメントしている。