パナソニックは、10.1型コンパクトモバイルノートPCの新シリーズとなる「Let'snote J9」を10月15日より発売する。価格はオープンで、店頭向けのスタンダードモデルが120,000円前後(Microsoft Office Home and Business 2010搭載モデルは145,000円前後)、店頭向けのハイパフォーマンスモデルが180,000円前後(Microsoft Office Home and Business 2010搭載モデルは215,000円前後)。同社のWeb直販サイト「マイレッツ倶楽部」の専用モデルも用意され、こちらは9月29日より予約受付開始、10月29日より順次発売となっている。価格は170,450円より。

ハイパフォーマンスモデル

スタンダードモデル

「Let'snote J9」シリーズは、従来の「Let'snote R9」シリーズの後継となる。基盤や放熱機構を新しく開発することで、標準電圧版のIntel Core i5/i3の搭載を実現した。

新ユーティリティの「クイックブートマネージャー」により、電源オンからの起動時間を大幅に短縮。OSの起動プロセス中、すぐには必要ないサービスの読み込みを遅延させるなどして、ハイパフォーマンスモデルで約15秒という起動時間を達成した。

キーボードには「リーフ型キーボード」を採用。キートップの左上と右下に丸みを設け、ホームポジションからの指の動きに配慮した設計とすることで、タイプミスを約10%ほど低減でき、女性が使っても指の爪が引っかかりにくいという。

本体デザインはこれまでの"R"シリーズから大きく変わり、天板のボンネット構造などが省かれた。本体そのものの剛性は低下したが、付属の"専用ジャケット"によって本体を覆うことで、76cm(底面)動作落下試験と、100kgf加圧振動試験をクリアしている。専用ジャケットは着脱が可能だ。

専用ジャケット

専用ジャケットは4種類あり、スタンダードモデルには「シフォンホワイト」、ハイパフォーマンスモデルには「パンサーブラック」が付属する。残る2種類の「カーディナルレッド」と「イーグルブラウン」は、マイレッツ倶楽部モデルのプレミアムエディション限定だ。このうち「シフォンホワイト」は、デザイナーの廣田尚子氏が手がけたデザインで、「使うことに愛着の湧く素材感」がテーマ。

従来のLet'snoteシリーズは約9割が男性ユーザーだったが、リーフ型キーボードや専用ジャケットなど、今回のLet'snote J9は女性層へのアピールにも注力している。

主な仕様は、CPUとストレージを除いて、スタンダードモデルとハイパフォーマンスモデルで共通点が多い。CPUはスタンダードモデルがIntel Core i3-370M(2.40GHz)、ハイパフォーマンスモデルがIntel Core i5-460M(2.53GHz)、ストレージはスタンダードモデルが160GB SATA HDD、ハイパフォーマンスモデルが128GB SATA SSDだ。

そのほか、チップセットはMobile Intel HM55 Express、メモリはDDR3 2GB(最大6GB)、グラフィックスはIntel HD グラフィックス(CPU内蔵)。液晶ディスプレイは10.1型ワイド、解像度は1,366×768ドット。

主なインタフェースは、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、WiMAX、SD/SDHC/SDXCメモリーカードスロット、USB 2.0×3、D-Sub、HDMI、マイク入力、オーディオ出力。

バッテリ駆動時間は、標準でSサイズバッテリが付属するスタンダードモデルが約7.5時間、Lサイズバッテリが付属するハイパフォーマンスモデルが約12時間。

本体サイズは、専用ジャケット装着時がW259×D185×H39~48mm、非装着時がW251.9×D171.7×H27.3~35.1mm。重量は、スタンダードモデルが約0.97kg(専用ジャケット装着時は約1.185kg)、ハイパフォーマンスモデルが約0.99kg(専用ジャケット装着時は約1.205kg)。OSはWindows 7 Home Premium 32bit版だが、HDDリカバリ機能を使って32bit版と64bit版を切り替えることも可能だ。

マイレッツ倶楽部モデル

マイレッツ倶楽部の限定モデルとして、ハイパフォーマンスモデル、プレミアムエディションという2機種が用意されている。メモリが4GBに増え、OSにはWindows 7 Professional 64bit版(32bit版と64bit版の切り替えが可能)を搭載。

店頭向けモデルと比較して、CPUとストレージ、OS、ワイヤレス機能などが強力になっている。ハイパフォーマンスモデルのCPUはIntel Core i5-460M(2.53GHz)、ストレージは640GB SATA HDD、プレミアムエディションのCPUはIntel Core i7-640M(2.8GHz)、ストレージは256GB SATA SSD。ワイヤレス機能はBluetooth Ver.2.1+EDRを備え、さらにプレミアムエディションではワイヤレスWANも搭載できる(ワイヤレスWANではなくExpressCard/34スロットにした構成も可能)。プレミアムエディションでワイヤレスWANを選択すると、ワイヤレスWAN、WiMAX、無線LAN、Bluetooth Ver.2.1+EDRというワイヤレス機能を内蔵できる。