米NVIDIAは3日、新世代のモバイル向けGPUとして、Fermiアーキテクチャを採用しDirectX 11に対応する「GeForce 400Mシリーズ」を発表した。ゲーマーなどエンスージアスト向けから、一般のメインストリーム向けまで、幅広くラインナップを用意する。

GeForce 400Mシリーズでは、最上位モデルにあたる「GeForce GTX 480M」が既に発表済み。今回発表されたのは、それに続く「GeForce GTX 470M」「GeForce GTX 460M」「GeForce GT 445M」「GeForce GT 435M」「GeForce GT 425M」「GeForce GT 420M」「GeForce GT 415M」だ。各モデルの主な仕様は以下の表の通り。

■GTXシリーズの主な仕様
GTX 480M GTX 470M GTX 460M
CUDA Core 352個 288個 192個
GPU Clock 425MHz 535MHz 675MHz
Prpcessor Clock 850MHz 1070MHz 1350MHz
Memory Clock 1200MHz 1250MHz 1250MHz
Mmoory Type GDDR5 GDDR5 GDDR5
Memory Interface Width 256bit 192bit 192bit
■GTシリーズの主な仕様
GT 445M GT 435M GT 425M GT 420M GT 415M
CUDA Core 144個 96個 96個 96個 96個
GPU Clock 590MHz 650MHz 560MHz 500MHz 500MHz
Prpcessor Clock 1180MHz 1300MHz 1120MHz 1000MHz 1000MHz
Memory Clock 800/1250MHz 800MHz 800MHz 800MHz 800MHz
Mmoory Type DDR3/GDDR5 DDR3 DDR3 DDR3 DDR3
Memory Interface Width 128/192bit 128bit 128bit 128bit 128bit

NVIDIAでは、GeForce 400Mシリーズを利用することで、従来のGeForce 300Mシリーズと比較して40%のパフォーマンスアップが見込めるとアピールしている。ほか、各モデルとも省電力と高性能を両立するグラフィックス切り替え機能「Optimus」や、3D立体視ソリューションの「Blu-Ray 3D」「NVIDIA 3D Vision」、ゲーム体験を向上させる「PhysX」など、デスクトップの最新GPUと同等の機能群も積極的にサポートしている。なお、製造プロセスは全モデルで40nmとされるが、GPUダイはモデルによって異なる。

ただ、機能サポートはモデルによってやや異なる

NVIDIAのノートブック・ビジネス担当ゼネラル・マネジャーであるRene Haas氏は、今回の製品発表のなかで、世界のノートPCメーカー・トップ7のうち、現時点で6社までがGeForce 400Mシリーズの搭載製品を投入する計画であることを明かし、"GPU"がノートPCにおいても重要な存在になっていることをアピール。2012年までに、GPU搭載ノートのシェアがGPU非搭載ノートを上回るだろうという予測も語った。

NVIDIA ノートブック・ビジネス担当ゼネラル・マネジャー Rene Haas氏

GPU搭載ノートのシェアが伸びている。GPU非搭載ノートとの逆転を予測

今後はWebブラウザでGPUアクセラレートの恩恵を受けることも