ヤマハは31日、シアターラックシステム「POLYPHONY(ポリフォニー)」の新製品「YPS-2100」「YPS-1100」「YPS700」を発表した。YPS-700は9月下旬発売で、他のモデルは10月下旬発売。価格はオープンで、市場価格は、YRS-2100が13万円前後、YRS-1100が10万円前後、YRS=700が8万円前後と予想される。

65V型までのテレビに対応する「YRS-2100」。本体色は、写真のブラックのほかに、アーバンブラウンが用意される

50V型までのテレビに対応する「YRS-1100」。本体色は、写真のアーバンブラウンのほかに、ブラックとホワイトの3色

42V型までのテレビに対応する「YRS-700」。ブラック(写真)/ホワイトの2色

同社で販売しているシアターラックシステムには、ラックとデジタルサウンドプロジェクターを組み合わせた「YSPラックシアターシステム」と、ラック自体にデジタルサウンドプロジェクターと同等のオーディオ部が内蔵されている「POLYPHONY」の2系統がある。POLYPHONYは、前面からはスピーカーが見えない、インビジブルデザインを採用しており、シアターラックシステムでありながら、普通のラックに近いデザインが特徴。また、YRS-700では、部屋のコーナーへの設置性が高い、コーナーカットデザインが採用されている。

新モデルでは、3D映像の伝送とARCに対応。HDMI入力端子は従来の2系統から3系統に増えており、CECに対応したテレビなどと使用している場合には、EPGと連動する「おまかせサラウンド」も利用可能だ。番組とCMの間や、コンテンツを切り換えた際の音量の変化を抑える「ユニボリューム」機能も搭載されている。また、YRS-2100/1100では、同社がフルスペックYSPと呼ぶ「YSP-4100/5100」と同様にリアル7.1chの再生を実現(YRS-700は5.1ch)、シネマDSPも搭載する(対応しているのは通常のシネマDSPで、シネマDSP<3Dモード>には非対応)ほか、ドルビーTrueHD、DTS-HDマスターオーディオといったHDオーディオに対応する。最大出力は、YRS-2100/1100が232W(YSP部132W/サブウーファー100W)で、YSP-700が250W(YSP部150W/サブウーファー100W)。

対応するテレビのサイズは、YRS-2100が65V型まで、YRS-1100が50V型まで、YRS-700が42型まで。耐過重は、YRS-2100が天板:80kg/棚板:10kg/底板:40kg、YRS-11が天板:50kg/棚板15kg/底板:30kg、YRS-700が天板:45kg/棚板:10kg/底板:20kgとなっている。本体サイズは、YRS2100が1600(W)×400(H)×445(D)mm、YRS-100が1200(W)×400(H)×445(D)mm、YRS-700が1000(W)×450(H)×450(D)mm。質量は、YRS=2100が60.5kg、YRS-1100が45kg、YRS-700が35.5kg。また、オプションの専用金具「YTS-V1200」(オープン価格/推定小売価格2万5,000円前後)を使用すれば、テレビの壁寄せ設置も可能。ラックにYRS-2100を使用した場合には60V型まで、YRS-2100を使用した場合には50V型までのテレビを取り付け可能だ(テレビの質量は50kg以下)。ラックの金具の取り付け位置には、切り込みが入れられており、金具を取り付けた際でも、壁にぴったいと設置することができる。