宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月13日、宇宙ステーションから持ち帰った有償利用契約物品である植物種子(株式会社リバネス提供)について、物品の所在が不明になっていることを発表した。

この植物種子は2009年8月にスペースシャトルで打ち上げられ、国際宇宙ステーションにおける日本の実験棟「きぼう」船内実験室で約8ヵ月間軌道上で保管されていたもの。予定では、4月に帰還したスペースシャトルで回収してケネディ宇宙センターで米航空宇宙局(NASA)から植物種子を受け取った後、5月中旬に提供元であるリバネス社に引き渡される予定となっていたという。

JAXAは「NASAにさらなる捜索を要請し、現在捜索が行われている」とし、引き続き捜索を行う意向を示している。

なお、リバネス社は「宇宙種サイエンスフォーラム」や種子の授与式といったイベントを予定していたが、今後はこれらの日程が変更される可能性があると発表している。