デノンは5月7日、AVサラウンドレシーバー「AVR-3311」「AVR-1911」「AVR-1611」を発表した。6月中旬の発売で、価格は、AVR-3311が13万6,500円、AVR-1911が8万4,000円、AVR-1611が5万5,850円。

最新環境に対応したミドルクラスAVレシーバー「AVR-3311」。本体色は、写真のブラックのほかにシルバーも設定されている

AVR-3311の背面端子。フロントハイト/ワイド専用のスピーカー端子を装備しており、切り替えての使用が可能だ

スタンダードクラスの7.1chモデル「AVR-1911」

5.1ch構成のエントリーモデル「AVR-1611」

AVR-3311/AVR-1611は、それぞれAVC-3310/AVC-1610の後継機種。また、AVR-1910は、国内販売モデルとしてはAVC-1909の後継機種となる。AVR-3311/1911が7.1ch構成で、AVR-1611が5.1ch構成。なお、3製品ともAVアンプではなくAVレシーバーとなっているのは、FM/AMチューナーを搭載しているため。

新モデルでは、HDMI 1.4aの3D映像信号の伝送、ARC(オーディオリターンチャンネル)に対応。最新の映像環境を利用可能になった。HDMI端子は、AVR-3311が5入力/2出力で、AVR-1911/1611が4入力/1出力。HDMI端子は、ソニー、パナソニック、東芝、日立、三菱製のテレビ/レコーダー/プレーヤーなどとの連携が可能なリンク機能(CEC)も搭載する。またAVR-3311/1911には、ビデオスケーラーも搭載している(AVR-1611はIP変換機能のみ)。

パワーアンプは、全機種とも全チャンネル同一クォリティのディスクリート構成。各chの定格出力は、AVR-3311が125W、AVR-1911が90W、AVR-1611が75W(いずれも8オーム、20Hz~20kHz、T.H.D.0.8%)。サラウンド回路には、AVR-3311/1911が32bit処理のDSPを使用。またAVR-3311には、ディスクりート構成のサラウンド回路D.D.S.C-HDも採用している。

いずれの機種も、Dolby True HDやDTS-HD Master AudioといったHDサウンドに対応するほか、Dolby Pro Logic IIプロセッサーも搭載する(AVC-1611で7.1ch再生を行うには、サラウンドバック用に2chのパワーアンプが必要となる)。また、AVR-3311/1911では、サラウンドバック用のアンプは、フロントチャンネルのバイアンプ駆動用、フロントハイトにもアサイン可能。ただし、AVR-3311/1911では、若干内容が異なる。AVR-3311では、サラウンドバック用のスピーカー端子が3系統用意されており(サラウンドバック/フロントハイト/フロントワイド)、そこに接続したスピーカーをそれぞれ切り替えて使用することが可能だが、一方、1911では、サラウンドバック用のアンプのアサイン機能は搭載されているが、スピーカー端子は1系統で、恒常的に切り替えて使用するというものではない。

また、AVR-3311には、ネットワーク機能も搭載。DLNAクライアントとしての利用が可能で、ネットラジオも利用できる。