ASUSTeK Computerは5日、Intel P55 Express＋NVIDIA nForce 200チップセット搭載のLGA1156対応ATXマザーボードの新製品として、ハイエンドなオーバークロックを備え、同社R.O.G.シリーズに属する「Maximus III Extreme」を発表した。店頭予想価格は42,000円前後。発売は既に開始している。

「Maximus III Extreme」

プロのオーバークロッカーの要求にも応えるR.O.G.シリーズのP55高性能マザーボード。追加チップのNVIDIA nForce 200およびPLX PEX 8608により、PCI Expressレーン数を拡張し、x16形状のスロットを5本備える拡張性の高さも特徴。電源回路には、オーバークロック用に設計を行ない、構成部品にも高負荷に対応できる最高レベルのものを使用した「Extreme Engine Digi+」電源回路を採用している。

さらにコンデンサには、抵抗が少なく安定した電力特性を持つ「ML Cap」。トランジスタには、マザーボード用の一般的なMOSFETよりも放熱速度が約1.3倍速くて導電率が40%高いという、メタルパッケージ仕様の「FET+」。チョークコイルも、一般的なチョークコイルの4倍となる40Aの電流に対応する高効率なものを装備する。

また、OC向け機能として、Windowsの起動後でも完全にハードウェアベースでのオーバークロックを行える「ROG Connect」。Bluetooth経由でスマートフォンを接続して、ROG Connectと同様の作業ができる「RC Bluetooth」。CPUやメモリがなくてもBIOSの書き込みを行える「USB BIOS Flashback」。液体窒素などで冷却する際の極冷に対応できる「LN2モード」と「Q Reset」。マザーボード上の追加電源端子でグラフィックスカードの電力不足を補う「Double Power Supply」なども備える。

なお、本製品はUSB 3.0とSATA 3.0のインタフェースを持つが、ブリッジチップの追加により、USB 3.0/SATA 3.0接続時に、通常の接続方法を採用した際の250MB/sと比べて、倍の転送速度となる500MB/sの広帯域を実現している。

ほか、製品には、定番ベンチマークソフト「3DMark Vantage Advanced Edition」をバンドル。

主な仕様は以下の表の通り。

■主な仕様
対応CPU Intel Core i3/i5/i7
ソケット LGA1156
チップセット Intel P55 Express＋NVIDIA nForce 200
対応マルチGPU NVIDIA SLI、ATI CrossFireX
メモリ DDR3 SDRAMスロット×4基(最大容量16GB)、アンバッファードDDR3 2,200(OC)/2,133(OC)/2,000(OC)/1,800(OC)/1,600(OC)/1,333/1,066MHz対応
拡張スロット PCI Express (2.0) x16×5(レーン数のパターンは、16/1/1/1/1、8/16/1/16/1、8/8/8/8/8など)、PCI×1
ストレージ SATA 6Gbps×2ポート(Marvell 88SE9123)、SATA 3Gbps×6ポート(Intel P55)、SATA 3Gbps×1ポート(JMicron JMB363)、eSATA×1ポート(JMicron JMB363)
RAID RAID 0/1/5/10(Intel P55)
ネットワーク 10/100/1000BASE-T×1(Realtek RTL8112L)、Bluetooth 2.1+EDR
サウンド 10ch HDオーディオ対応(VIA VT2020)
フォームファクタ ATX
その他 USB 3.0×2ポート、USB 2.0×7ポート(+ピンヘッダにより4ポートの拡張が可能)、IEEE1394×1ポート(+ピンヘッダにより1ポートの拡張が可能)