米Appleは9日(現地時間)、プロからハイアマチュアまで幅広い写真家のニーズに応える写真管理編集ソフト「Aperture 3」を発表した。iPhoto'09に含まれる「Faces」と「Places」の追加で写真管理機能を強化。プロフェッショナルな画像調整をサポートするエッジ感応型ブラシなど200を超える新機能を備える。システム条件はMac OS X v10.5.8またはv10.6.2以降で動作する64bitアプリケーション対応のIntel Mac。日本国内では通常版が19,800円、アップグレード版が9,800円となっている。
新機能のFacesは顔検出技術で写真に写っている人の顔を識別し 、顔認識によって同一人物が写っていると思われる写真をまとめる機能だ。写真ライブラリ全体またはプロジェクト単位で、Facesによるグループ表示が可能。Aperture 3では、検出済みで名前が付けられていない写真のみの表示にも対応する。人物名は写真の出力時にキーワードとして埋め込める。Placesでは、写真を撮影した場所によって写真ライブラリを検索・管理できる。GPS機能とジオタグをサポート。またインタラクティブマップに写真をドラッグ&ドロップすることで撮影場所データを追加できる。
ほかにもフルスクリーンブラウザによる写真管理が強化された。フルスクリーン表示を離れることなく、プロジェクト、アルバム、フォルダなど写真ライブラリのすべてをブラウズ/ ナビデート/ 検索可能。ワイドスクリーンディスプレイをフル活用しながら、大量の写真を簡単に閲覧できる。
ブラシ機能には、ドッジ、バーン、ブラーなど15種類のクイックブラシが用意されている。画像のエッジを自動検出するため、狙った場所へ簡単にエフェクトを追加・削除できる。
調整プリセット機能により、特定の処理スタイルやカメラ写りをワンクリックで適用できる。自動露出や自動明るさ調整など、各種の画像調整設定を任意に組み合わせたカスタム・プリセットを作成でき、また他の写真家のテクニックを読み込んで使用することも可能。
マルチメディア・スライドショーも強化点の1つ。iPhoto ’09のスライドショーテーマが使えるほか、Watercolor PanelsとPhoto Edgesという2つのテーマが新たに用意された。これらに写真やHDビデオクリップを組み合わせながら、数クリックでプロフェッショナルなスライドショーを作成できる。