現在ネット界隈ではGoogleが1月初旬にリリースするといわれるAndroid携帯「Nexus One」の話題で持ちきりだが、どうやらこのインターネット企業が提供するハードウェアはスマートフォンにとどまらないようだ。複数の米メディア報道によれば、現在Googleはあるハードウェアベンダーに対してChrome OSを搭載したNetbook製品の製造を持ちかける話し合いを行っているという。

第一報を報じたのはTechCrunchで、複数ソースの話によれば、両社が現在GoogleブランドのNetbook製造に向けた話し合いを進めており、技術的な詳細を記した提案書(Request for Proposal: RFP)を製造メーカーに対して送付しているという。出荷時期は来年2010年のクリスマスシーズンを見込んでおり、Googleからユーザーに対して直販する形式になるとみられる。また機能的な詳細で唯一わかっているのは、このNetbookがモバイル機能を標準実装していることで、ユーザーは1社ないし複数社との契約でモバイルブロードバンドを楽しむことが可能になるというものだ。契約においては、Googleから助成金が出る可能性があるという。

これ以上の詳細については不明なものの、TechCrunchではChrome OS自体がx86とARMプロセッサの両者をサポートしており、可能性としてはNetbookで一般的なAtomプロセッサではなく、ARMベースのプロセッサを搭載する可能性が高いと予測。だがこれが意味するのは、Googleが開発を計画しているのはNetbookではなく、むしろ「Smartbook」と呼ばれるカテゴリの製品が近いようだ。