オーディオテクニカは16日、ヘッドホンの新製品12製品と、ヘッドホンアンプ1製品を発表した。

低域のパワー感が楽しめる「SOLID BASS SYSTEM」を搭載した「ATH-WS70」

ATH-WS70は、「SOLID BASS SYSTEM」を搭載する、低域再生能力を重視したモデル。同社では、今年6月に、同じSOLID BASS SYSTEMを搭載したインナーイヤータイプのヘッドホン「ATH-CKS70」「ATH-CKS50」「ATH-CK300 NS」を発売している。同モデルは、ヒップホップ系やダンスミュージック系などの音楽のリスナーに向けたモデルだが、市場での評価が非常に高く、今回、オーバーヘッドタイプもラインナップしたとのことだ。ドライバー径は40mmでコードはY型の1.2m長を採用する。

大型ヘッドホンのエントリーモデル「T」シリーズ。ATH-T500/400では53mm径の大型ドライバーが採用される

ATH-T500/400/300/200/200TVは、Tシリーズと呼ばれる、同社の大型ヘッドホンのエントリーモデル。従来モデルでは、すべて40mm径だったドライバーを、新モデルではATH-T500/400は53mm径に拡大。より余裕のあるサウンドを実現している。また、ドライバーの大口径化に伴い、サウンド面での再チューニングも行われている。ATH-T500にはハウジングに制振アルミニウム材を使用。また、最大入力はTHーT500で1800mW、ATH-T400でも1600mWとアップ。余裕のあるサウンドを楽しめる。ATH-T200TVは、ATH-T200のテレビ視聴用モデル。他のモデルが3mm長のコードを採用するのに対し、ATH-T200TVは5m長のコードを採用する。また、コードのハウジング側から60cmほどのところに、ボリュームコントローラーも装備されている。

コンパクトに折り畳むことが可能なノイズキャンセリングヘッドホン「ATH-ANC1」

ATH-ANC1は、コンパクトなノイズキャンセリングヘッドホン。従来の同社のノイズキャンセリングヘッドホンは、耳をすっぽり覆う大型のハウジングを採用していたのだが、ATH-ANC1では耳に乗せるタイプのハウジングを採用する。耳乗せタイプとはなっているが、側圧は抑えめで、長時間の使用でも疲労感は少ないとのことだ。また、持ち運び時には、スイーベルが回転するだけでなく、ハンガーも折り畳むことができるようになった。コードは1.2mのY型。電源は単4形アルカリ電池×1で、約40時間の連続使用が可能だ。

「SRS WOW HD」の採用で、ワイヤレスでも高音質が楽しめる「ATH-BT02/BT02T」

ATH-BT02/BT02Tは、Bluetoothに対応したワイヤレスヘッドホン。ATH-BT02がオーディオ機器売り場、ATH-BT02Tが携帯電話売り場で取り扱われる製品で、両モデルに機能的な違いはない。A2DP/AVRCP/HFP/HSPのプロトコルに対応しており、HFP/HSP対応機器では、ハンズフリー通話も可能だ。SCMS-Tにも対応しており、ワンセグ放送の音声もワイヤレスで聴くことが可能となっている。最大の特徴となっているのが、「SRS-WOW HD」の搭載。高域成分の補間や低域のパワーをアップするHDの採用により、ワイヤレスヘッドホンではあるが、高音質モデルとなっているとのことだ。

ATH-PRO700の限定カラーモデル「ATH-PRO700 GD」

ATH-PRO700GDは、DJ用ヘッドホンATH-PRO700の限定カラーモデル。昨年のホワイトに続き、今年はゴールドモデルがリリースされる。

「W」シリーズの10代目となる「ATH-W1000X」。ハウジングにはアメリカンブラックチェリーを採用

ATH-W1000Xは、10代目となるWシリーズの新作。天然木を使用したハウジングが大きな特徴となっているWシリーズだが、ATH-W1000では、この素材を従来のアサダ桜からアメリカンブラックチェリーに変更。また、ドライバーの直径は従来と同じ53mmだが、磁気回路金属部品を一体化するなど完全な新設計。さらに、フレームとハウジングの間にダンパーを設置することで、余分な振動を抑制するなど、構造面でもリニューアルが行われている。これらの結果、より繊細に柔らかいサウンドを聴かせてくれるようになったとのことだ。

イヤースーツシリーズの新作「ATH-ES10」。アートモニターシリーズに使用されている大口径ドライバーを採用

ATH-ES10は、イヤースーツシリーズの新作。イヤースーツシリーズは、ビジネススーツを着ていても違和感のないデザインを特徴とする、アルミハウジングのポータブルヘッドホン。新モデルは、ポータブルヘッドホンとしては異例の53mm径の大型ドライバーの採用を最大の特徴とする。このドライバーは、アートモニターシリーズのATH-A2000Xで使用されているものと同じもので、ポータブルタイプには初採用。アウトドアでも、高音質を実現する。


単4形電池で駆動するコンパクトなヘッドホンアンプ「AT-PHA10」

ATH-PHA10は、iPodやデジタルオーディオプレーヤーなどとの接続を目的としたコンパクトなヘッドホンアンプ。単4形電池×1で駆動する。プレーヤーのヘッドホン端子からの入力となるのだが、同社によると、プレーヤーにヘッドホンを直接差したときに比べて、ダイナミックレンジが拡がり、高域部分の伸びも向上するとのことだ。

タイプ 型名 発売日 価格 推定小売価格
ポータブルタイプ密閉型ダイナミックヘッドホン ATH-WS70 12月11日 1万2500円 -
密閉型ダイナミックヘッドホン ATH-T500 11月20日 オープン 6980円前後
ATH-T400 11月20日 4980円前後
ATH-T300 11月20日 2980円前後
ATH-T200 11月20日 1980円前後
ATH-T200TV 11月20日 2980円前後
アクティブノイズキャンセリングヘッドホン ATH-ANC1 11月20日 9800円前後
ワイヤレスヘッドホン ATH-BT02 11月20日 9980円前後
ATH-BT02T 11月20日 9980円前後
DJモニターヘッドホン ATH-PRO700 GD 11月13日 1万6800円前後
ダイナミックヘッドホン ATH-W1000X 11月13日 7万1400円 -
ポータブルヘッドホン ATH-ES10 11月13日 4万7250円 -