ソニーは、人気の8型ウルトラワイド液晶を搭載したポケットスタイルPC「VAIO type P」の夏モデルとして、エントリー向けにWindows XPモデル「VGN-P50」を追加することを発表した。既存の2モデルは多少のバージョンアップがなされて継続販売される。発売日は6月6日を予定しており、店頭予想価格は約85,000円。

クリスタルホワイト

ペリドットグリーン

ガーネットレッド

継続販売されるモデルは、WWANを搭載した「VGN-P80H」と、ワンセグを搭載した「VGN-P70H」で、バージョンアップがなされるのはWWANモデル。インスタントモード使用時でもWWAN接続が可能になっていることと、WWANとワイヤレスLANの同時使用が可能になる。この2点については、2009年春モデルについてもVAIO Updateで対応する。

WWANとワンセグの搭載が排他になっていること以外の仕様は共通で、CPUがIntel Atom Z520(1.33GHz)でチップセットはIntel US15W。メモリは2GBでHDDは約60GB。液晶解像度は1,600×768ドット。OSはWindows Vista Home Basicとなる。

そのほかの機能としては、IEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth、Webカメラ、メモリースティックDuoやSDメモリーカード対応のメモリーカードスロットなどを装備する。

サイズは約W245×H19.8×D120mmで、重量はWWANモデルが約636g、ワンセグモデルが約634g。

カラーバリエーションは、WWANモデルがクリスタルホワイトのみ、ワンセグモデルがクリスタルホワイト、ペリドットグリーン、ガーネットレッドの3色展開となる。

エントリー向けXPモデル

「VGN-P50」は、OSをWindows XP Home Editionに変更してエントリーユーザーに向けたモデル。ワンセグは搭載しないが、WWANを標準装備(GPSは搭載しない)している。インスタントモード使用時のWWAN使用が可能なことと、WWANとワイヤレスLANの同時使用が可能になっていることは、上位モデルと同じである。そのほかの大きな違いとしては、メモリが1GBに、HDDが80GBに変更されていることだ。カラーバリエーションは3色展開。

加えて、HD動画再生支援機能やVAIO Location Search、x-Radarなどがオミットされている。

また、春モデルを購入したユーザー、および夏モデルのVistaモデルを購入したユーザーに向けて、XP用ドライバの提供が開始される。VAIOサポートページからのダウンロード提供、もしくはドライバインストール済みDVDの販売という形で行われる予定だ。

ただし、XPのディスクをすでに所有しているユーザーが対象であることと、XPのインストールにより起きた不具合に関しては非サポートとなる。

VAIO・OWNER・MADEモデル

VAIO・OWNER・MADEでは、ソニースタイル限定のボディカラーとして、既存のオニキスブラックに加えてパイライトゴールドが、キーボード部分も既存のシルバーに加えて、ダークブラウンがそれぞれ追加される。

パイライトゴールド

パイライトゴールドにダークブラウンのキーボードを合わせたもの

さらに、天板にソニースタイル限定でレーザー加飾を行えるのもこの夏モデルの特徴。レーザー加飾とは、クリア層下のカラー塗装層にレーザー照射で模様を焼き付けることで、浮遊したような柄を生成する技術。クリスタルホワイトでは「フローズンクリスタル」が、ペリドットグリーンでは「レイヤードペリドット」が、ガーネットレッドでは「メッシュガーネット」となる。

フローズンクリスタル

レイヤードペリドット

メッシュガーネット

そのほか、スペック面では、CPUにIntel Atom Z550(2.0GHz)を、SSDに256GBを選択することが可能となっている。