GNUプロジェクトは21日 (欧州時間)、ラインエディタ「GNU ed 1.0」をリリースした。1993年12月の開発開始から約15年を経て、GNU版edの開発がマイルストーンに到達した。

今回のリリースは、前バージョンのv0.9以来約半年ぶり。一部機能に確認されていたバッファオーバーフローの脆弱性が解消された以外は、大きな機能変更は行われていない。

edは、UNIXオペレーティングシステム最初期に登場したテキストエディタ。現在主流の画面で編集作業を行うテキストエディタ(スクリーンエディタ)ではなく、コマンドラインやシェルスクリプトの中で文字列の検索や置換を行うラインエディタに分類される。GNU edは1993年にGPL準拠のedとして開発がスタート、ヤンク対応や8ビットクリーン化などGNU独自の拡張を加えつつ、メンテナンスが続けられてきた。