HPのEDS買収が正式に決定したようだ。米Hewlett Packard(HP)は13日(現地時間)、米Electronic Data Systems(EDS)の買収で合意したと発表した。EDS株1つあたり25ドルが割り当てられ、買収総額は約139億ドルに上る。先週金曜日の終値18.86ドルに、およそ33%のプレミアを載せた形となる。必要な審査を経た後、2008年後半にも買収が完了する見込み。

HPによれば、買収完了後もEDS部門は同社会長で社長兼CEOのRonald Rittenmeyer氏が引き続き率いることとなり、HP会長兼CEOのMark Hurd氏の直下に就いてHPの役員会へと加わる予定だという。EDS買収による業績への影響は来年度から発生するとみられ、2010年のGAAPベースの業績にも影響を与えることになるという。

EDSは企業システムのコンサルティングやアウトソーシングなど、システムサービス事業では大手企業の1つ。HPではEDS買収で同社のデータセンターやシステムサービス事業を強化するのが狙い。また既報のように、EDSはサービス事業強化を狙うIBM最大のライバルであり、今回の買収もまたIBM対抗を色濃く反映した結果となる。今回の買収完了で、HPのサービス事業は従来比で2倍以上の規模となり、サービス/ソフトウェア企業として大きな柱を得たことになる。