SAPジャパンは23日、2007年9月1日付けの新役員人事を発表した。新人事により、現・代表取締役上級副社長である八剱洋一郎(やつるぎ よういちろう)氏が代表取締役社長に昇格。今後は、代表取締役会長兼CEOのロバート・エンスリン氏とともに二人体制で経営トップを務める。

八剱氏は、日本アイ・ビー・エムに入社後、日米における要職を経験。1999年にAT&Tの日本法人社長、AT&Tアジア太平洋地域担当社長を歴任。その後、日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)を経て、2005年にはウィルコムの代表取締役社長にも就任。2007年4月にSAPジャパンに上級副社長として入社した。

一方、ロバート・エンスリン氏は、1992年にSAPに入社。2005年にSAPジャパンの代表取締役社長に就任し、年間で同社を2桁成長に導き、顧客満足度向上のための取り組みを開始するなどの実績を持つ。

SAP AGのレオ・アポテカー最高経営責任者代理兼グローバル・カスタマー・ソリューションズ & オペレーションズ プレジデントは「グローバルな経験と日本での知識をもつ二人が協力すれば、強力な経営体制が構築できる」と新役員体制についてコメントしている。

SAPジャパン新社長に就任した八剱洋一郎氏

SAPジャパン会長兼CEOとなるロバート・エンスリン氏