トイレ修理はどこに頼む?信頼できる業者の選び方
トイレの水漏れや故障が発生した際、どの業者に修理を依頼すべきか迷われる方も多いのではないでしょうか。高額請求などのトラブルを避けるためにも、信頼できる業者を選ぶことが重要です。本記事では、トイレ修理業者の選び方について詳しく解説いたします。
信頼できる業者を選ぶポイントは以下の6つです。
- 運営元の情報が記載されているか
- 水道局指定業者に認定されているか
- 料金が相場からかけ離れておらず明瞭か
- 実績や修理事例が充実しているか
- 口コミや評判はどうか
- エリアや時間は対応範囲か
運営元の情報が記載されているか
運営元の情報が明確に記載されているかどうかは、信頼できるトイレ修理業者を選ぶ際の大切な判断材料です。創業してから長く営業している業者は、多くの人に利用され、信頼を得ていることが多いです。
一方で、消費者庁から業務停止命令を受けたことがある会社は、会社名や所在地の情報を隠す傾向があります。こうした業者は、信頼性が低く、トラブルに巻き込まれるリスクが高いです。
水道局指定業者に認定されているか
水道局指定業者とは、各自治体の水道局から正式に認定を受けた業者のことで、水まわりのトラブルに対して水道法施行令で定められた基準に基づいた適切で安全な工事が可能な業者を指します。
この認定を受けた業者は、施工の品質と信頼性が保証されており、安心して依頼できるというメリットがあります。つまり、水道局指定業者であることは、自治体から法令に基づいた水準を満たす業者としての信頼を得ていることを意味し、業者選びの重要な基準となります。
料金が相場からかけ離れておらず明瞭か
修理料金が市場の相場から大きく逸脱していないか、また料金体系がサイト上で明確に示されているかは、業者選びの重要な判断基準です。信頼できる業者は、作業内容やトラブルの症状に応じた料金を、サイト上で細かく説明しており、出張費や部品代、作業費用などもわかりやすく記載されています。
特に、料金表がサイトに掲載されている場合は、依頼前に費用の見通しが立てやすく、安心して依頼できます。一方、料金が不明瞭で、サイトに詳細が記載されていない業者は、後々トラブルの原因になる可能性があるため、避けるべきです。料金の透明性が高い業者を選ぶことが、安心してサービスを利用するための大切なポイントです。
実績や修理事例が充実しているか
業者選びでは、過去の実績や修理事例が充実しているかを確認することが大切です。信頼できる業者は、自社のホームページに過去の修理実績や具体的な事例を詳しく掲載しています。これにより、業者の技術力や対応力を把握しやすくなり、信頼性を確認できます。特に、自分が直面しているトラブルと同様の事例があると、その業者の対応力を具体的に評価でき、安心して依頼できます。
特に、自分が抱えているトイレトラブルと同様の問題をどのように解決したのかが記載されていると、その業者の対応力を事前に確認できます。さらに、実績豊富な業者は多様な経験を持ち、どのような状況にも柔軟に対応できる可能性が高いため、予期せぬトラブルにも冷静かつ適切に対処してくれるでしょう。経験の蓄積は信頼の証であり、業者選びにおいて重要な要素です。
口コミや評判はどうか
業者を選ぶ際には、口コミや評判も非常に重要な判断材料となります。特に、実際にその業者を利用したユーザーの声を確認することで、業者の対応の良し悪しや信頼性を客観的に評価することが可能です。例えば、ネット上での評判が良く、口コミサイトで高評価を得ている業者は、実際に利用した多くの顧客からの信頼を勝ち得ているといえるでしょう。
口コミに依存しすぎるのもリスクがあります。口コミは参考情報の一つであり、過度に信頼しないよう注意が必要です。悪意ある口コミや業者自身が作成した偽の書き込みも存在する可能性があるためです。そのため、一つの口コミに頼らず、複数の情報源を比較して判断しましょう。口コミだけでなく、実績や他の評価基準も考慮して、総合的に業者を選ぶことが重要です。
エリアや時間は対応範囲か
最後に確認すべきは、業者の対応エリアと営業時間が自分の地域や必要な時間帯に合っているかです。トイレの詰まりや水漏れは緊急対応が求められることが多いため、迅速に対応できる業者を選ぶことが重要です。24時間対応や年中無休の業者なら安心して依頼できます。また、エリア外の業者に依頼すると追加の出張費がかかる場合もあるため、注意が必要です。
悪徳業者の特徴を把握して被害を避けよう
トイレ修理業者を選ぶ際には、悪徳業者に騙されないために、その特徴をしっかりと把握しておくことが重要です。悪徳業者は、過剰な料金請求や不必要な工事を提案してくることが多く、被害に遭うと修理費用が予想以上に高額になるだけでなく、トラブルが完全に解消されないケースもあります。
悪徳業者の特徴の一つは「異常に安い料金設定」です。最初に低価格を提示して顧客を引きつけ、実際の作業が始まると追加料金を次々に請求することが多いです。このような手口に惑わされないよう、事前に料金体系をしっかり確認することが重要です。また、「必要以上の工事を勧める」も典型的な手法で、簡単な修理で済むのに便器やタンクの交換を強く勧めるなど、無駄な工事を提案される場合があります。
さらに、業者の情報が曖昧で、公式サイトがない場合も注意が必要です。運営元の所在地や連絡先が明確でない業者は信頼性に欠け、トラブル発生時に連絡が取れなくなるリスクがあります。公式サイトが存在しない、または口コミが極端に少ない場合も、悪徳業者である可能性が高いので警戒が必要です。
最後に、修理作業中に不必要な部品を交換したり、工事内容について十分な説明をしない業者にも注意を払う必要があります。信頼できる業者は、事前に作業内容を丁寧に説明し、費用の内訳も明確に提示します。作業中や見積もり段階で不安な点があれば、必ず業者に確認することが重要です。
以上のポイントを踏まえ、トイレ修理を依頼する際には、信頼できる業者を慎重に選ぶことが必要です。適切な業者選びをすることで、不要なトラブルを未然に防ぎ、安心して修理を依頼することができます。
【応急処置】トイレが詰まったらまず初めにすること
「トイレが詰まってしまったが、何をすべきかわからず困った」という経験がある方は多いのではないでしょうか。本記事では、トイレが詰まったときの応急処置と手順、自分でできるトラブル解消方法、応急処置する際に注意すべきポイントについて解説します。
まず初めにする応急処置の手順
トイレが詰まってしまったら、被害が拡大しないよう応急処置を行うことが必要です。ただし、誤った応急処置をしてしまうと、逆に詰まりが悪化したり、詰まりの原因となっているものが奥に入り込んでしまって復旧に時間を要してしまったりするおそれがあります。状況を悪化させないためにも、適切な応急処置の手順をしっかり押さえておくことが重要です。
また、作業を行う際はゴム手袋を着用し、ビニールシートや雑巾などを床に敷いてトイレ内が汚れないよう養生しておきましょう。
- 止水栓・元栓を閉める
- コンセントから電源プラグを抜く
- 目視できるつまりの原因を取り除く
- 便器から溜まっている水を汲みだす
止水栓・元栓を閉める
応急処置を行う前に、まず止水栓・元栓を閉めて水が出ないことを確認しましょう。止水栓が開いたままになっていると、誤って洗浄レバーを引いてしまった際に便器から水が溢れ出してしまうおそれがあります。水だけならまだいいですが、汚物が溜まっていた場合、トイレ内が汚れたり悪臭が充満したりして大変です。床や壁に水が染み込んでしまうと腐食にもつながります。
止水栓は通常トイレの個室内にあります。タンクの横にある給水管とつながっている部分に付いている場合が多いので確認してみましょう。多くの場合、マイナスドライバーを使って時計回りに回すことで閉められます。マイナスドライバーがないときは、はさみや定規などでも代用可能です。
止水栓を見つけられない、固くて回らないなどの場合は、ひとまず家全体の水を止めるとよいでしょう。その場合、当然トイレ以外の水も使えなくてなってしまうため、留意しておく必要があります。
コンセントから電源プラグを抜く
温水洗浄便座になっているウォシュレットなどの場合は、応急処置の作業を行う前に必ず電源プラグを抜いておきましょう。その際に、濡れた手で触ると感電や漏電のおそれがあるので注意が必要です。電源プラグを抜いたあとも、衛生面と万が一の感電防止を兼ねて、先述したようにゴム手袋を着用して作業する必要があります。
作業中も水がかからないよう電源プラグは高い場所に置き、タオルやビニール袋をかぶせるなどして保護しましょう。
目視できるつまりの原因を取り除く
止水栓を閉めて電源プラグを抜いたら応急処置に入ります。まず便器内に浮いているトイレットペーパーなど目視で確認できる異物をできる限り取り除きます。この作業を行っておくとトラブルの解消が早くなります。
感染症防止のためにも、素手ではなく、割り箸やビニール袋、ゴム手袋などを使ってゆっくり取り出しましょう。排水管の奥に詰まっているものは、無理に取り出そうとするとさらに奥まで入り込んでしまうおそれがあります。この段階ではすぐに取り除けるものだけで構いません。
便器から溜まっている水を汲み出す
水位が高く水が溢れそうな状態のままにしていると、作業がスムーズに進まなかったりトイレの室内を汚してしまったりするおそれがあります。詰まり解消の作業を行う前に、溜まっている水はできる限り汲み出しておきましょう。
水を汲み出す道具は、灯油ポンプやバケツ、ペットボトルなどが適しています。汚れてもいいプラスチックのコップなどでもOKです。通常のトイレの水位になるまで水を汲み出せば、かなり作業がしやすくなります。
自分でできる簡単なトラブル解消方法
詰まりの原因がはっきりしていて、なおかつ症状が軽ければ、自力で詰まりを解消できるケースも少なくありません。自分で対処できるかどうかの判断基準と、自分でできる簡単なトラブル解消方法をご紹介します。
自分で対応できるトラブルかの判断をする
トイレの詰まりが発生した場合、応急処置を行なったあとの対処が自分でできるか否かという判断が必要です。
まず、トイレットペーパーなど流しても良いものが原因で詰まりが発生している場合、自分で対応できる可能性があります。また、詰まりが原因で溜まっている水が少しずつ引いていくようであれば、完全には詰まっていない状態です。この場合、症状が軽ければ自分で対応できるケースも多いでしょう。
一方、誤って落としてしまった固形の物などがトイレの奥まで流れてしまっている場合は、自力で除去することはほぼ不可能です。自己判断で直そうとすると、さらに奥に入り込んでしまったり、排水管を傷つけて破損してしまったりする可能性があります。また、排水管の経年劣化が詰まりの原因になっている場合、処置のしようがありません。
自分では対応が難しかったり、少しでも判断に迷ったりする場合は業者に依頼しましょう。
すぐにできるつまりの解消方法
トイレットペーパーなど水に溶けやすいものが詰まっている場合は、お湯を流す方法が効果的です。ただし、熱湯を流し込むと便器や排水管にダメージを与えてしまい、破損につながる可能性があります。沸騰したての熱湯などは避け、40℃〜60℃程度のぬるま湯を使うようにしましょう。
重曹やクエン酸を使用して詰まりを解消する方法もあります。重曹やクエン酸をまいたときに発生する炭酸ガスの気泡は、汚れ・ぬめりを除去する働きがあり、便や尿などのこびりつきが詰まりの原因になっている場合は効果的です。ただし、固形物がつまっている場合は効果がないため、別の方法を試みましょう。
ラバーカップを使う方法もオーソドックスな詰まり解消方法といえるでしょう。軽度の詰まりであれば大抵ラバーカップで解消できます。ラバーカップにはさまざまなタイプがあるので、便器にあったものを選びましょう。
応急処置を行う際に注意するポイント
応急処置は状況を悪化させないことが目的です。応急処置をすることでかえって詰まりが悪化するおそれがある場合や、判断が難しい場合は、無理に対処しようとせず速やかに専門の水道業者へ連絡するようにしましょう。
自己判断で対応すると詰まりがひどくなるなど事態が悪化してしまい、修理費用が高額になってしまう可能性があります。大掛かりな修理になった場合、しばらくトイレが使用できなくなって非常に不便です。
適切な応急処置を行っていれば、業者対応になった際もスムーズに作業できて改善も早くなります。軽度な詰まりであれば5分〜10分、原因が複雑なケースでも大体1時間ほどで済むケースが多く、トイレが使用できない時間も最小限に抑えられるでしょう。