トイレをおしゃれにリフォーム!どこにこだわる?
「トイレをおしゃれにリフォームしたいけど、どんな点にこだわったら良いんだろう?」
「毎日利用する空間だから自分好みの空間にしたい」
「おしゃれなトイレにするにはどれくらい費用がかかるんだろう?」
本項ではそんなあなたのお悩みに答えるために、トイレをおしゃれにリフォームするためにこだわるべきポイント、費用相場について解説します。
壁紙を工夫する
まずは、壁紙を工夫することからおしゃれなトイレへの第一歩が始まります。
少し暗い印象になりがちなトイレ空間ですが、選ぶクロスの組み合わせによってイメージがガラリと変わっておしゃれな空間に生まれ変わります。
アクセントクロスとは、室内全体をシンプルな壁紙を基調としつつ、壁の一面だけメリハリのある壁紙を使う手法のことです。
量産品クロスを用いてクロス張替えを行った場合、施工費用の目安は2万円~3万円ですが、アクセントクロスにグレードの高い一般品クロスを用いた場合はその材料費の分、費用が高くなります。
- ホワイト系の壁紙をベースに、一面だけブルーストライプにすることで爽やかさを演出できる
- ホワイト系の壁紙の一面で黒のアクセントクロスを使い、スタイリッシュモダンな雰囲気を作り出せる
アクセントクロス以外に腰壁を利用した方法もあります。腰壁とは床からおよそ90〜120cmの高さにかけて木の板などを貼り付けて仕上げられた壁のことです。
腰壁を使ってトイレルームの壁面の上下のデザインを切り替えることで、よりオリジナリティのある空間に仕上げることができます。既にある壁の上から施工することもできるのでリフォームで採用しやすく、DIYでの施工も比較的容易です。
トイレの壁、特に床から近い壁の下部分は、便器からの水はねやアンモニアなどさまざまな汚れが集中しているため掃除も大変です。防水・防汚加工などが施されている腰壁を取り入れることで掃除の負担を減らすことができます。また、ニオイの原因となるアンモニアの付着を防いで、トイレにニオイがこもらなくなるなど快適な空間になります。
施工費用は使用する素材によって幅がありますが、4万円〜6万円が相場です。
床材を工夫する
トイレをよりおしゃれな空間にするためには、壁紙にこだわることももちろん大切ですが、床材を工夫することでも印象を大きく変化させることができます。
なぜなら、最初にトイレに足を踏み入れた時にまず目につきやすいのが床だからです。床材により、トイレの空間は大きく印象が変わります。
木目柄は非常に人気の高いデザインです。木目調を採用することで全体的に暖かな印象を与えることが狙え、穏やかな空間になるとされています。
例えば、落ち着いた濃いめのブラウン系を採用すると、まるで本物のウォールナットのようになり高級感も演出できます。廊下や他の部屋のフローリングと同じ床材を用いて地続きで施工することで統一感を与えます。
同じ木目柄でも採用する床材によって費用が変わります。
クッションフロアを用いた場合はおよそ2万円~3万円ほどで施工ができ、フローリングを用いた場合は上張りと張替えで差がありますが5万円ほど必要です。
トイレは水を使用する場所なのでタイル調の床材もおすすめです。
フロアタイルは高級感と重厚感があり、シックで落ち着いた空間になります。大理石調のタイルを使えば、高級ホテルのようなラグジュアリーな雰囲気も醸し出せます。フロアタイルは、汚れやすいトイレにおいて掃除のしやすいことからフローリングよりもおすすめで、近年はデザインのバリエーションも増えており、自分好みのデザインを選択できるのもポイントです。
タイルも使用する床材によって費用が変わります。
フロアタイルを用いた場合はおよそ5万円~8万円ほど必要です。しかしタイル調のクッションフロアなど費用を抑えて施工することもできます。
装飾や機能性で差をつける
壁紙や床材を工夫して心地よいトイレ空間を演出することはもちろん大切ですが、忘れてはならないのが装飾や機能性です。
照明器具を替えるだけでも印象を変えることはできます。
たとえば照明の色を温かみのある電球色に変えればリラックスのできる空間に、昼白色に変えれば清潔感を感じられるなど工夫はさまざまです。照明を天井の埋め込み照明から間接照明、ペンダントライトに変更することで同じ光でも見え方が異なり雰囲気は変わります。
トイレの収納は掃除用具や衛生用品を収納するだけでなくおしゃれな小物を設置するためにも利用できます。
棚板の色を変える、ちょっとしたインテリアを置くなど工夫してみましょう。
小物類を置くときにはなにかの拍子に便器に落ちないように配置には気をつけてください。便器に異物が入ることでトイレの故障の原因になります。
タンクレストイレを採用する場合は手を洗う場所がなくなるため新設する必要性が出てくるでしょう。手洗器は壁にはめ込むタイプのものや単独のものがあり、色やデザインも豊富です。設置するスペースがあるかを確認したうえでこだわってみるのもおすすめです。
費用は商品によりますが1万円~3万円ほど。施工費用を合わせて5万円ほどを見込んでおきましょう。
気になる費用相場
本項ではトイレをおしゃれにリフォームする際のポイントを解説してきました。もちろん施工の内容や使う商品によって費用は変動しますが、トイレリフォームに使用した金額の合計の相場を調査した企業があります。
引用:Panasonic
上記のグラフからわかるように、「21〜40万円」が47.51%、「41〜60万円」が21.72%となっており、「60万円以下」の価格帯が全体の約9割を占めています。
トイレリフォームにかかる費用相場はこのように21〜60万円が目安です。間取り変更や介護リフォーム、バリアフリー工事などの大型リフォームのケースを除けば大きくずれることはありません。トイレリフォームを行ううえでの予算立ての参考にしてください。
一体型トイレのメリット・デメリット
近年ではトイレの機能も多様化し、トイレリフォームを行う際にどんなトイレにすべきか迷う方も少なくありません。
そこで本項では一体型トイレのメリットとデメリット、おすすめ製品を紹介します。
一体型トイレにリフォームするメリット
一体型トイレには大きく2つのメリットがあります。
- 掃除がしやすい
- デザインに優れる
一体型トイレの一番のメリットは掃除がしやすいことです。
一体型トイレは全てのパーツがくっついているため組み合わせトイレと比べると凹凸が少なく、汚れやホコリの溜まりやすい隙間が少ないため、今までの組み合わせトイレに比べ掃除が簡単です。
毎日清潔感のあるキレイなトイレを使えるようにするためにも、リフォーム時に掃除のしやすさは意識したいポイントです。
デザインの面で優れているのも一体型トイレの特徴です。
一体型トイレはタンクと便器、便座全てのパーツが1つにまとまっています。
そのため、今までの組み合わせトイレと比較してまとまりのない印象を抑えてトイレの空間を落ち着いた雰囲気へ変えててくれます。
場所の面でもコンパクトに済むため、空間を広く見せることが可能です。
一体型トイレにリフォームするデメリット
一方で一体型トイレにはデメリットもあります。メリットだけでなくデメリットまで考慮して商品を選ぶようにしましょう。
- 機能の取捨選択が難しい
- 故障時に部品交換ができない
一体型トイレはタンクと便器、便座といった設備がひとまとめになっているため、機能を取捨選択するのが難しいというデメリットがあります。
一体型トイレはメーカーや種類によって備え付けられた機能が決まっています。組み合わせトイレであれば欲しい機能を持つものの組み合わせで揃えれますが、一体型トイレだとデザインは好きでも、欲しかった機能がないという可能性があるため注意が必要です。
機能の面では逆もまた然りで、安く抑えたいものの自分には必要のない機能があることで高価なものもあります。
そのため、自分の欲しい機能と費用を天秤にかけて妥協点を見つける必要性もでてきます。
一体型トイレのデメリットとして部品交換ができないことが挙げられます。組み合わせトイレと違い、全てのパーツが一体になっているため、一部が故障したとしても全体を取り替える必要があります。
便器が破損した、温水洗浄便座が壊れた、水の流れが弱い。このようなときにトラブルの発生した箇所だけ交換するというのができないのが注意点になります。
一般的にトイレ本体のメーカーによる無料保証期間が1〜2年あるため、保証期間中の故障であれば修理についてあまり気にしなくても大丈夫ですが、それ以降は組み合わせトイレと比較すると修理費用が上がる可能性は意識しておきましょう。
一体型トイレのおすすめ商品
ここからは一体型トイレでおすすめの商品を3つ紹介します。
- TOTO GG-800シリーズ
- LIXIL アメージュシリーズ
- Panasonic New アラウーノV
引用:TOTO
TOTOのGG-800は一言でまとめるとシンプルで掃除のしやすいトイレです。
便器とウォシュレットの段差や隙間を極力抑えたデザインとなっており、凹凸が少なくスッキリしたノズル周りが特徴です。
ノズルを綺麗にする機能や少ない水で効率的に洗浄する機能、フチがなく手入れがしやすいという特徴を持っていて、普段から家族みんなで使うトイレとしては清潔感を保ちやすく、十数年前のトイレと比べると節水できる点も魅力です。
シンプルで掃除のしやすさを求めるあなたにおすすめのトイレです。
引用:LIXIL
LIXILのアメージュは一言でまとめると充実のきれい機能とベーシックな快適機能を搭載したシャワートイレです。
特徴として「アクアセラミック」という頑固な水垢や汚れをどちらも落とせる衛生陶器があります。
水を流した際に強力な水流で鉢を洗浄するため、汚れがたまりにくい分掃除が楽にできます。
便座の隙間に汚れはたまりがちですが、リクシルのアメージュでは便座が真上にあげられるため、すき間汚れを奥まできれいに拭き取ることができるのも魅力的なポイントです。
家族で使用後、隙間の汚れが気になるあなたにはおすすめのトイレです。
引用:Panasonic
PanasonicのNew アラウーノVは一言でまとめると節水しながらキレイを保てるトイレです。New
アラウーノVの最大の特徴としてはかなりの節水ができることがポイントです。
パナソニック独自の排水方式で少量の水でも勢いよく流すことができ、便器は3Dツイスター水流という流れが生まれる形状で作られています。
まんべんなく洗った後、一気に排出できるようになっているため、30年前のトイレと比べると水量は半分以下で流すことができます。
陶器ではなくスゴピカ素材という有機ガラス系の素材を使っており、ぬめりや黒ずみの原因になる水垢がつきにくいため汚れがたまりにくいため、家を建てた際のままのトイレなのであれば節水の面でおすすめのトイレです。
トイレリフォームの目安は築何年?
日常生活で必要不可欠なトイレですが長年使い続けていると劣化し、場合によっては突然故障して使えなくなってしまうこともあります。そこで、トイレの故障を防ぎ快適に使うためには、早めのリフォームが重要です。
ここでは、トイレは築何年を目安にリフォームすればよいのか紹介するとともに、交換を検討するべき症状やおすすめのトイレについて解説します。
トイレリフォームは築10年を目安に検討
結論から言うと、トイレのリフォームは築10年を目安に検討するべきと言えます。
理由としては、便器自体は100年もつほどの耐久性があるものの、便器以外のタンク内部の部品等の寿命が10年程度であるためです。
また、LIXILのEAシリーズなどの温水洗浄便座は、電化製品であるためさらに寿命が短く、使用頻度にもよりますが5年~10年と言われています。
どういうときに交換を検討すべき?
トイレのタンク内の部品の寿命は約10年であることはわかりましたが、具体的にはどのタイミングでリフォームを検討するべきなのでしょうか?
ここでは、トイレのリフォーム工事を検討するべきタイミングを4つご紹介します。
本項目で紹介する症状が自宅のトイレで見受けられる場合は、完全に使えなくなってしまう前にリフォームを検討しましょう。
トイレの部品や便器が故障している場合はなるべく早めのリフォームをおすすめします。
トイレが故障した際の対処法としては部品交換と全交換の2パターンが考えられますが、それぞれメリットとデメリットがあるため、状況に応じてベストな選択をしましょう。
一般的に部品交換は安価で済むためあまり年数が経っていないトイレにおすすめですが、便器の汚れはそのままだったり別の箇所が寿命で故障したりするデメリットがあります。
反対に、便器を全て交換する場合は費用はかかるもののトイレは新品となるため、しばらくは故障の心配がありません。
頻繁にトイレのつまりや水漏れなどの不具合が発生する場合はトイレの寿命が近いと言えるでしょう。
トイレがつまる原因は、部品の劣化や長年の使用で溜まった汚れによる洗浄不良などが考えられ、水漏れはパッキンや配管の劣化が原因であることが多いです。
パッキンやタンク内の部品の劣化が原因で水漏れしている場合はDIYで簡単な部品交換で直る場合もありますが、便器の下から水漏れしている場合や、つまりが頻繁に発生する場合は大掛かりな工事が必要となる可能性が高いため、リフォームを検討しましょう。
二世帯同居や子どもの独立など、生活スタイルが変化した時もトイレをリフォームする時期としておすすめです。
二世帯同居の場合は、掃除のしやすさやバリアフリーを意識してのリフォームがおすすめで、除菌水が流れ自動で便器をきれいにしてくれるタンクレストイレなどを選択肢に入れましょう。
また、床も同時にリフォームする場合は汚れが落ちにくいフローリングではなく、拭くだけで簡単に汚れが落ち、価格も安価なクッションフロアもおすすめです。
キッチンなど、トイレ以外の水まわりをリフォームをする予定がある方は、トイレのリフォームも並行して行うとお得になる可能性があります。
理由としては、リフォーム会社によってはトイレとキッチン、浴室、洗面所をリフォームすると、通常よりも安くなる3点・4点セットプランがあるためです。
また、例えばキッチンや洗面所などとトイレの雰囲気を合わせると、総合的におしゃれな住まいになるため、キッチン等と並行してリフォームを行う人も少なくありません。
リフォーム会社によって料金はさまざまのため、水まわりのリフォームを検討している方は、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
自宅に合ったトイレの選び方
トイレはTOTOやLIXILなど各メーカーからさまざまな種類の商品が販売されており、自宅に合ったトイレを選ぶことでより快適な生活が可能です。
本項目では、2種類のトイレについてどんな方におすすめなのかを理由とともに紹介します。
トイレの種類別の特徴やメリットが知りたい方や、自宅にどのトイレを取り付けようか迷っている方は参考にしてください。
便器とタンクが分離した分離型トイレは、本体やメンテナンスの際の費用が安いことが大きな特徴です。
分離型トイレは一体型トイレと異なり、それぞれのパーツが独立しているため、必要なものだけを組み合わせて設置できるため初期費用を抑えられます。
また、万が一故障した際も、壊れた部品だけを交換するだけで直る場合が多いため、なるべく費用を抑えたい方には分離型トイレがおすすめです。
簡単にお手入れできるトイレを設置したいなら一体型トイレやタンクレストイレがおすすめです。
一体型トイレやタンクレストイレはタンクと便器、便座が一体となっているため、パーツのつなぎ目や隙間が少なく、掃除が簡単です。
手洗いが必要な方は有無を選択できる一体型トイレを、おしゃれなトイレが好みの方は、スタイリッシュなデザインのタンクレストイレをおすすめします。