トイレのリフォームはDIYできる?方法やコツを紹介!
トイレのリフォームを考えている方は、DIYも1つの選択肢です。「家具のDIYなら経験があるけど、トイレのリフォームも自分でできる?」「水道や電気関係の知識はないけど大丈夫?」トイレをDIYでリフォームしようとしている場合、疑問や不安を多く感じますよね。
結論から言うと、トイレの内装部分ならDIYでリフォームしやすいです。初心者でもしっかり手順を守って行えば、イメージ通りにトイレのリフォームができるでしょう。
ただしコツや手順を曖昧にしたまま施工に取りかかってしまうと、失敗する原因になります。
そこで、トイレのリフォームをDIYで行うコツや方法について解説します。ぜひ参考にして素敵なトイレにリフォームしてください。
内装部分であれば比較的行いやすい
トイレの内装部分は比較的DIYでリフォームを行いやすいです。トイレの内装部分とは、主に以下の部分を指します。
- 壁紙
- 床材
- 収納
- 小物
便器の交換や配管の接続は専門知識が必要で大がかりな施工になるため、業者に依頼しましょう。
トイレの内装をDIYするメリットは以下の通りです。
- オリジナルの内装にできる
- 費用を安く抑えやすい
トイレの内装の具体的なイメージがある方や、自分でデザインを考えるのが好きな方はDIYでリフォームするとイメージを叶えやすいでしょう。収納棚の設置やペーパーホルダーのアレンジなら1日でできる場合もあるため、手軽にトイレをおしゃれにできます。
またDIYの材料は100円ショップなどで安く手に入ることもあるので、費用を抑えやすい点も魅力です。
トイレの内装リフォームを職人に依頼するメリットは以下の通りです。
- きれいに仕上がる
- 時間がかからない
職人にリフォームを依頼すると経験のあるプロが施工してくれるため、きれいに仕上がる点がメリットです。タンクの裏側や配管まわりなど難易度の高い箇所も見た目を損なわないよう対応してもらえます。
また壁紙や床材の張替えは職人に頼めば1~2時間ほどと短時間で終わる点も魅力です。
DIYをする際に用意しておきたいもの
トイレの内装をDIYする際に用意しておきたいものを、リフォームする箇所別にご紹介します。
- クロス、床材の張替え
- アクセサリー類の取付
トイレのクロス、床材の張替えをする際は以下の道具を準備しましょう。
- 電動ドライバー
- スケール
- はさみ
- カッター(替刃も用意するのがおすすめ)
- スムーサー
電動ドライバーはペーパーホルダーや棚などの小物を一時的に取り除くのに使用します。
スケールはクロスの寸法を測るのに必須のアイテムです。手芸用の柔らかいものではなく、硬いタイプのスケールを用意してください。
カッターとはさみはクロスをカットする用途で使用します。カッターは常に切れ味をよくするために替え刃を用意しておき、こまめに刃を新しくするのがおすすめです。
スムーサーとはクロスを壁に密着させるときに便利なヘラのような形の道具です。クロスの端をカットする際のガイドとしても使えます。
- 新聞紙もしくはチラシ
- マスキングテープ
- 油性ペン
- 定規
- カッター
- はさみ
- 両面テープ
新聞紙・チラシ・マスキングテープは、トイレの床の型紙を取るのに使用します。大きいものと小さいものとで紙のサイズをいくつか用意しておくと使いやすいです。
油性ペン、じょうぎは型を床材に書き写すのに使用し、カッターやハサミは床材を寸法通りにカットするのに使います。
両面テープは床材を固定するためのアイテムです。賃貸の方や今後また床材を変える予定のある方は太めのマスキングテープを貼ってから両面テープを使うと元の状態に戻しやすいのでおすすめです。
アクセサリー類の取り付けには電動ドライバーが必要です。ペーパーホルダーを別の既製品に取り換える、もしくは小さい棚や飾りをつけるのであれば、電動ドライバーがあれば十分です。
しかし、ペーパーホルダーを自作しようと考えている方は、素材によってはのこぎりや塗料など別の道具も必要です。
DIYで内装をする施工方法
DIYでトイレの内装を施工する方法について詳しく解説します。
- クロス、床材の張替え
- アクセサリー類の取り付け
クロス、床材の張替えは以下の手順で行います。
- ①壁についている小物をとる
- ②貼ってあるクロスを剥がす
- ③壁のサイズを測り、クロスを大きめにカットする
- ④壁にクロスを貼りつけ、スムーサーや撫でハケで密着させる
- ⑤余ったクロスをカッターで切り取る
電動ドライバーでペーパーホルダーやコンセントカバーなど壁についているアクセサリーを取ります。
今ついているクロスを剥がします。カッターで切れ目を入れて剥がしたり、スムーサーや地ヘラを使うとうまく剥がしやすいです。
壁のサイズを測り、クロスを寸法よりも2cm以上大きめにカットします。端の部分は切り落としてしまうので、正確にまっすぐに切る必要はありません。
壁にクロスを貼り付けます。1人でまっすぐに貼り付けるのは難しいので、2名で行うとやりやすいでしょう。貼り付ける際は端を角にあわせるのではなく、2cmは余るようにしてください。
軽く張り付けた後はスムーサーをクロス表面にすべらせて、壁にクロスを密着させていきます。あまり強くやりすぎるとクロスが破れることがあるので、力加減には注意が必要です。
端の余ったクロスをカッターでまっすぐに切り落としていきます。床に接する部分や天井の角の部分はスムーサーをガイドにしてカットすると、きれいに切れます。
- ①チラシ、新聞紙で床の型を取る
- ②クッションフロアに型を写し、カットする
- ③クッションフロアを仮置きしてサイズ調整する
- ④床に両面テープを貼る
- ⑤クッションフロアを設置する
まずはチラシや新聞紙で床の型を取ります。便器の周囲は丸みがあるので、紙に切り込みを入れたり小さめの紙を重ねたりして、慎重に型を取っていきましょう。また、取り外せるように便器の裏側部分には切り込みを入れてください。
裏返しにした床材に、定規と油性ペンで型を写していきます。この時、型も裏返しにして写さないと左右反転してしまうので注意が必要です。便器周りなどの曲線部分はフリーハンドで書いてください。
床材をカッターとはさみで印に合わせてカットしていきます。便器周りは線より数ミリ大きめに切るのがポイントです。最後に便器の裏側部分にまっすぐ切り込みを入れ、設置できるようにしてください。その後、床材をトイレの床に実際に置いてみて、サイズに問題がないかを確認し、調整します。
サイズに問題がなければ、床の端と便器周り、中央部分に十字を描くように両面テープを貼り付けていきます。両面テープは長く取るのではなく、細かく取った方が後で貼り付ける際に楽です。たとえば壁1面を1本の両面テープにするのではなく、2~3本くらいに分けるイメージです。
両面テープの粘着は残りやすいので、数年で床材を変えたいと思っている方や賃貸に住んでいる方はマスキングテープを貼ってから両面テープをその上に貼ると原状復帰しやすくなります。
床材を敷いて、床に固定します。一度に固定するのではなく、まずは両面テープの剥離面を剥がさずに床材を置いてから、徐々に剥離面を剥がして貼り付けていく方が失敗が少ないです。
便器の周りは数ミリ余るように切っているので、カッターなどで余った部分を便器に押し込むようにするときれいな仕上がりになります。
アクセサリーの取り付けの際には、ドライバーを使ってネジを締めてください。この際に電動ドライバーがあると効率良く作業できます。
既製品のペーパーホルダーや棚を取り付ける場合は付属でネジがついていることが多いです。使いやすいと思う位置に電動ドライバーで取り付けましょう。
100円ショップなどのインテリア用品を使って自分でペーパーホルダーを作る場合はのこぎりや塗料、ネジなど別の工具が必要になる場合もあります。
便器の脱着は水道業者へ依頼するのがおすすめ
便器の脱着を行う場合は、業者への依頼がおすすめです。
水まわりの知識が必要になるため、失敗すると水があふれ出してトイレが使用できなくなったり、集合住宅の場合は下の階の人に迷惑をかけてしまったりすることもあります。
便器自体の交換を考えている場合は、無理せず水道業者に依頼しましょう。
TOTO製トイレの特徴とおすすめ機種
自宅のトイレが古くなってきたため交換を検討しているが、商品の特徴や機能を詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。最新型のトイレはデザイン性だけではなく、節水やお手入れのしやすさなど機能も優れています。
ここではTOTO製トイレの特徴やおすすめ商品、トイレリフォームの施工内容を紹介します。トイレの交換時期は約10年と言われています。商品の特徴を理解し、トイレ選びの参考にしてください。
びっくリーン技術
びっくリーン技術はTOTOのメーカー独自の技術でお手入れがしやすく、トイレが自動で洗浄し、清潔な状態を守ります。
びっくリーン技術は下記の3つの機能で構成されています。
- 汚れツルリン
- 使うたび除菌
- おそうじ超ラク
汚れツルリンは、ナノレベルでなめらかな表面に加工されたセフィオンテクトの陶器が汚れを落ちやすく、きれいな状態を守り続けます。陶器表面の凹凸をなくして汚れやカビを簡単に落とせるため、家庭用洗剤は種類を選ばず使用でき、優れた耐久性で新品の美しさが持続します。
また、便器表面に水の膜を作る「プレミスト」や優れた撥水性で汚れをはじく「クリーン樹脂」は、汚れが付きにくい効果があり、お手入れも簡単です。汚物が付着しやすい箇所には、渦を巻くような「トルネード洗浄」が汚れやすいエリアに集中して水流を当てるため汚れをしっかり洗い流します。
使うたび除菌は、水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られた除菌成分(きれい除菌水)を自動で吹きかけてトイレ全体の汚れを抑制します。トイレの使用後に洗浄・除菌してくれるため、便器の黒ずみやノズルの汚れ防止につながります。面倒な掃除が減り、他の家事に時間を利用できます。
トイレの嫌なにおいも1日の使用時間を学習し、「においきれいカートリッジ」が自動で捕集・脱臭するため快適に利用できます。トイレの使用前後や外出中も自動で除菌や臭いを抑えてくれるので安心です。24時間365日トイレを守り続ける特徴は、他社メーカーのLIXILには持ち合わせていない機能です。
凹凸や段差、フチをなくしたすっきりとしたデザインで汚れが溜まりにくく、掃除がラクになります。「フチなしウォシュレット」はウォシュレットを便器の形状に合わせたため、ひとふきで掃除ができます。「お掃除リフト」はワンプッシュでウォシュレットの前方が持ち上がり、便器とのすき間を掃除でき奥の汚れまで手が届きます。
TOTO製のおすすめトイレ
TOTO製2024年の人気シリーズの3つの商品を紹介します。
各シリーズはデザインや機能が異なりますが、ラクにお手入れができる工夫がされています。
各製品の費用目安をテーブルでまとめました。約29万円~70万円以上と価格幅があるため、商品の決定前に工事業者に無料見積りを依頼し、比較・検討をしてください。
商品名 | 販売価格(税込) |
ピュアレスト | 372,460円~ |
GG/GG-800 | 290,290円~ |
ネオレストRS/AS/LS | 342,100円~ |
ネオレストNX | 743,600円~ |
※販売価格はTOTO公式ホームぺージ 2024年4月6日現在の内容です。価格が変更になる場合もございます。
引用:TOTO
ピュアレストシリーズは、温水洗浄便座のアプリコットと調和のとれた楕円基調のデザインで、便器とウォシュレットの段差やすき間を抑え、ラクに掃除ができるのが特徴です。丸みがあるタンク形状と便器側面の凹凸をサイドカバーで覆い、隅々まで掃除ができます。
1回あたりの洗浄水量が4.8Lのため、便器の洗浄に13Lが必要な商品と比べて年間約14,200円、8Lの商品と比べても約4,200円の節水効果があります。手洗いボウルは従来品からモデルチェンジし、手洗いしやすく水跳ねしにくくなりました。
価格は手洗いの有無で異なります。
タイプ名 | 販売価格(税込) |
手洗いなし | 372,460円 |
手洗いあり | 379,940円 |
※床排水リモデルタイプは13,860円(税込み)が別途かかります。
引用:TOTO
GG/GG-800シリーズは、便器とウォシュレットの段差やすき間を極力抑え、足元までスリムなフォルムでトイレ空間が広く感じられる商品です。GGシリーズはタンクレス設計のため、より空間をひろびろ使いたい方にはおすすめです。
ピュアレストシリーズと同様に、1回あたりの洗浄水量が4.8Lのため、便器の洗浄に13Lが必要な商品と比べて年間約14,200円、8Lの商品と比べても約4,200円の節水効果があります。
設置条件は低水圧環境でも設置できるため、戸建て2階・築年数が経過した住宅・マンション・高台の建物まで対応可能です。
GG-800シリーズの手洗い場は、大人から子供まで手が洗いやすい高さに設計され、深く広い形状のボウルは水跳ねも気になりません。
価格はシリーズとタイプ別の6種類が設定されています。
各タイプは個別機能が異なります。
タイプ名 | 販売価格(税込) | 個別機能 |
GG1 | 290,290円 | 便座・便ふたソフト閉止 |
GG2 | 316,690円 | 便座・便ふたソフト閉止、温風乾燥 |
GG3 | 366,190円 | オートeco小、オート開閉、リモコン便座・便ふた開閉、温風乾燥、便ふた閉止後洗浄モード |
※床排水リモデルタイプは13,420円(税込み)が別途かかります。
タイプ名 | 販売価格(税込) | 個別機能 |
GG1-800 | 296,890円 | 便座・便ふたソフト閉止 |
GG2-800 | 323,290円 | 便座・便ふたソフト閉止、温風乾燥 |
GG3-800 | 372,790円 | オートeco小、オート開閉、リモコン便座・便ふた開閉、温風乾燥、便ふた閉止後洗浄モード |
※床排水リモデルタイプは13,420円(税込み)が別途かかります。
引用:TOTO
ネオレストシリーズは、自宅の雰囲気に合った4種類のタイプから選べ、デザイン性も追求した最上位シリーズのタンクレストイレです。新築・戸建・マンションのリフォームにも対応しています。
タイプは、柔らかなアールを描くコンパクトな「ネオレストRS」からトイレパーツを金属調カラーで統一し、上質なコーディネートが楽しめる「ネオレストNX」まで、4つのタイプを展開しています。座面の太ももやおしりの圧迫を抑える「らくフィット設計」、暗い夜でも人が近づくと自動点灯する「やわらかライト」は、トイレの使いやすさを考えた便利な機能です。
ネオレストシリーズは、1回あたりの洗浄水量が3.8L(床排水の場合)のため、13Lが必要な商品と比べて年間15,100円、8Lの商品と比べても約5,100円の節水効果があります。今回紹介するシリーズでは一番節水効果が期待でき、「GREEN GOOD DESIGN AWARDS 2023」を節水・きれい除菌水の観点から受賞した対象商品です。
待機時の保温電力を抑え、従来品と比べて約4,700円の節電効果も見込めます。※タイマー節電のみ使用した場合
タイプ名 | 販売価格(税込) |
RSタイプ | 342,100円~ |
ASタイプ | 432,300円~ |
LSタイプ | 535,700円~ |
NXタイプ | 743,600円~ |
トイレリフォームの施工内容
トイレリフォームの施工工程は以下の7ステップで進めていきます。
本項では施工内容について詳しく解説します。
- ①養生
- ②既存のトイレを撤去
- ③壁、床の下地処理(施工する場合)
- ④クロス、床材の張替えまたは上張り(施工する場合)
- ⑤新しいトイレの設置・配管接続
- ⑥アクセサリー、手すりの設置
- ⑦完了・引渡し
工事期間は便器交換のみは1~2時間、内装を含めたリフォームは1日または2日、下地工事を含むリフォームであれば2日以上の日数が目安です。
施工内容や工期を知っておくと、工事業者の説明も理解できるため打ち合わせがスムーズに行えます。
養生は、商品の搬入や施工時に傷をつけないために家財や床・壁を保護する大切な作業です。搬入経路に曲がり角がある場合は、角の部分のクロスにも養生をする場合もあります。
便器や給水タンクを取り外し、撤去します。内装工事の場合は、トイレまわりのタオル掛けや紙巻器のアクセサリー類も取り外します。
手すり・リモコンの設置場所に下地が入っていない場合は、ボードの下に下地工事を行います。
また、段差の解消で床の下地工事も行う場合もあります。
下地処理後、クロス・床材の張替えを行います。
床材の張替えは、現状がクッションフロアかフローリングか、新しく交換する床材の素材によって変わってきます。
新しいトイレを設置します。新しい便器に取り換え後、正常に水が流れるか確認します。
配管接続の際に水が止まることがあるため注意してください。
タオルリングや紙巻器などアクセサリーや手すりを取り付けます。
最後に養生を片付け、清掃を行います。
引渡しと取り扱い時の説明を行います。