Panasonic製トイレの特長とおすすめ機種
リフォームをするのであれば、快適に使えるトイレに買い替えたいもの。トイレの寿命は10年から15年とされています。
寿命が来たトイレは、故障しやすくなったり、詰まりが起こったりするリスクが出てきます。トイレをリフォームする時には、生活スタイルに合わせた製品を選ぶことがおすすめです。
掃除しやすい機能を搭載したトイレを設置すれば、毎日のトイレ掃除の負担を減らすことができますし、手すりなどのオプションを導入すれば、トイレ使用中に快適さをアップさせることができます。
ここでは、掃除のしやすさや節水性能にこだわったPanasonicトイレの特長とおすすめのトイレを紹介します。
Panasonic製トイレの特長
Panasonicトイレの魅力は以下の3つです。ひとつずつ解説します。
- 激落ちバブル
- オゾン水散布
- 手すり付トイレ
Panasonicの激落ちバブルは、トイレを使用するたびに便器内の汚れを泡で洗浄してくれる機能です。大きな泡(ミリバブル)と小さな泡(マイクロバブル)を発生させ、便などの汚れを浮かせて便器内をキレイに保つことができます。
激落ちバブルは、中性洗剤を専用のトレーに入れておくだけなので、手軽に使える点も魅力です。さらに、トイレ使用時に泡を出すことで便器内の泡がクッションになり、尿のハネや汚れのこびりつきの防止になります。
激落ちバブルは、L150シリーズと、L160シリーズのトイレに搭載されています。
オゾン水散布は、トイレ使用後3分後に「オゾン水」を便器内に散布することで、便器内の汚れの原因となる菌の繁殖を抑えてくれる機能です。
便器だけではなく、ノズルにもオゾン水を散布し、キレイを保ちます。
オゾン水とは、医療や調理の現場で使用される除菌効果の高い水です。
オゾン水は、薬品を使用せずにトイレ内部の専用の機器で水道水を使用して作られます。使用後は害のない水に戻るので環境への影響も安心。オゾン水散布は、L150シリーズに対応しています。
トイレに手すりを付けることで、トイレからの立ち上がりをスムーズに行うことができます。トイレ使用中は、肘掛けとして手すりを使用することができるので、毎日のトイレ時間も快適になるでしょう。
Panasonicの手すり付トイレは、手すりのみ後付けすることもできるので「将来的に必要になりそう」と感じる方にもおすすめです。
また、トイレは家族だけではなく、来客の方も使用します。トイレに手すりをつけておくことで、お客さんにもトイレを快適に使用してもらうことができます。
手すりの色は4種類から選ぶことが可能です。ぜひお気に入りの色を見つけてみてください。
Panasonic製のおすすめトイレ
素材にこだわったパナソニックのアラウーノは、人気が高いシリーズです。Panasonic製トイレでおすすめなのは「アラウーノL160シリーズ」、「NewアラウーノVシリーズ」。アラウーノL160シリーズは、最新機能も価格も譲れない人におすすめです。
対して、New アラウーノVは水道代などランニングコストを抑えたい方におすすめです。ここではこれらの商品について詳しく解説します。
引用:Panasonic
アラウーノ S160シリーズは、激落ちバブルが搭載されています。さらに、「トリプル汚れガード」や「隙間レス便器」を採用し、タンクの形状が掃除しやすいように設計されている点が魅力です。
トイレ掃除の手間をなるべく減らしたい場合には、アラウーノS160シリーズがおすすめです。また、トイレとアプリを連携することで、トイレの設定変更や使用状況を確認することができます。
アラウーノL160は、タイプ1であれば327,000円から、タイプ2であれば284,000円から購入することができます。
引用:Panasonic
New アラウーノVは、節水性能と価格の安さが魅力のシリーズです。少ない水で便器内の汚れ付きを防止する「3Dツイスター水流」が搭載されています。
さらに、専用トワレを購入することで温水便座機能をつけることも可能。専用トワレは後付けすることもできるので、便座の寿命が来たときに費用を抑えて便座部分を交換することができます。
掃除しやすさに加え、ランニングコストを抑えることができる点がNew アラウーノVの大きな魅力です。また、必要であれば手洗い付きトイレを選択することも可能です。
New アラウーノVは、リフォームタイプのトイレが132,000円から購入することができ、専用トワレは69,300円から販売されています。
トイレリフォームの施工内容
トイレリフォームの工程は、下記のように分けることができます。トイレのリフォームは、便座の交換だけであれば30分程度、トイレを交換する場合には半日程度で工事が完了します。
ただしトイレリフォームの内容によっては、工程の順番や内容、工事期間が異なるケースもあるので、詳しくは施工会社に確認しておきましょう。
- 養生
- 既存のトイレを撤去
- 壁、床の下地処理(施工する場合のみ)
- クロス、床材の張替えまたは上張り(施工する場合のみ)
- 新しいトイレの設置・配管接続
- アクセサリー、手すりの設置
クロスの張替えや床材を交換する場合、基本的には既存のトイレを撤去してから行います。これは新しいトイレや手洗器、アクセサリーを設置した後に施工するよりも作業がしやすく、さらに収まりがきれいになるためです。
既存のクロスを剥がした壁は経年劣化で凹凸が生じていることもあるので平らになるように処理します。介護リフォームなどで手すりを設置する場合には安全のため下地の補強を行うケースもあります。
下地処理が完了したら新しいクロスや床材を張っていきます。
トイレのクロスは清潔感のある白系のものが選ばれています。量産品クロスであれば安価で購入できるほか、柄のリピートを意識せずに施工できます。リフォーム用の厚いクロスで下地を隠す方法もあります。
壁のいずれか一面をアクセントクロスにしておしゃれな空間を演出するのもおすすめです。
床材の施工方法は大きく張替えと上張りがあります。張替えは既存のものを一度撤去して新しいものに替えます。上張りと違って床の高さをそのままに施工できるため、建具への干渉や段差が生まれることを防げます。
上張りは既存の床材を撤去しないため撤去や処分費は不要で、その分施工期間を短縮することも可能です。しかし、上で挙げたように厚みが増すことで建具に干渉してしまう可能性や、廊下との段差が生じる原因になります。建具は下部を削ることで多少であれば修正できますが、高齢者が住む住宅や、老後のことを考えるとフラットな床がおすすめです。
内装工事が完了したらトイレや手洗器を設置します。既存のトイレと配管の位置が変わっている場合には配管を延長、加工して接続します。
設置後は必ず通水テストを行い、商品が問題なく使用できるか、水漏れは起きていないかを確認します。
トイレの設置が完了したらタオル掛けやペーパーホルダーなどのアクセサリー類を設置します。基本的には元の場所に設置しますが、トイレをコンパクトなものに変えた場合は使いやすい位置に調整しましょう。
手すりの設置を行う場合は下地処理の際に補強した箇所へ設置します。便器からの立ち上がりや移動をスムーズに行えるよう、力の入りやすい位置かつ歩行補助器や車椅子のじゃまにならない位置に設置します。
介護保険でお得にトイレリフォームを!
家族に介護が必要になり、在宅介護を検討している方はリフォームの必要性に迫られるかもしれません。介護リフォームは住み慣れた家を改修し、介護を必要とする方の危険な場所をなくし、生活環境を安全にするために行います。
ここでは、介護を目的としたリフォームを行う場合の工事内容や費用相場、さらには介護保険を利用したリフォームについて解説します。
自宅の介護リフォームを考えている方はぜひご一読ください。
介護保険はどういうときに使える?
介護保険で利用できるサービスの種類を大きく分けると、在宅・施設入居・福祉用具レンタル・住宅改修の4つです。
- 訪問型サービス・・・訪問介護、訪問入浴、訪問看護、訪問リハビリ
- 通所型サービス・・・通所介護、通所リハビリ、通所看護、短期入所介護
- 訪問型、通所型複合・・・小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護
- 介護保険施設・・・老人保健施設、特別養護老人ホーム、療養型医療施設、医療院
- 特定施設入居者生活介護・・・介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、ケアハウス
- 地域密着型・・・認知症対応型グループホーム
- 車椅子や手すり、スロープなどに利用できます。
- 在宅で安心して暮らすための介護リフォームの費用に利用できます。
介護保険を利用するには、要支援または要介護の認定を受けていることが条件になります。住宅改修の場合は、要支援1~2、要介護1~5の認定に加え、下記の条件を満たしている必要があります。
- 介護施設で暮らしていない
- 入院していない
- 介護施設や病院から自宅に戻ることが決まっている
介護保険を利用したリフォームは、要介護者が自宅で日常生活を送りやすくするための工事が目的です。
- 歩く時につかまる物がない
- 段差があってつまづいてしまう
- トイレの便座が低く立ち上がれない
- 座ると立ち上がれない
- ベッドから起き上がれない
上記のような問題がある場合、介護保険を利用して自宅の一部を改修し、動きやすい生活環境を整えます。
要介護者の身体状態に応じて対象の工事を行います。介護保険を利用したリフォームの流れは次のとおりです。
- ①ケアマネジャーに相談
- ②ケアマネジャーは目的に応じた住宅改修プランを作成
- ③申請書類を居住している自治体へ提出(事前申請)
- ④審査通過後、工事着工
- ⑤工事完了後に申請(事後申請)
- ⑥受給
リフォームは、ケアマネジャーに相談、申請し、工事完了後も事後申請を行う場合もあるので、事前に確認することが大切です。
対象工事の内容
介護保険を利用したリフォーム対象工事の内容は次のとおりです。
- ①手すりの取付け
- ②段差の解消
- ③滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料変更
- ④引き戸等への扉の取替え
- ⑤洋式便器等への便器の取替え
- ⑥その他前各号の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修
以上6つが介護保険が利用できる工事内容です。2および3については玄関から道路までの屋外工事も対象になっています。
手すりの取り付けにより、立ち座りが必要なトイレやでの移動をスムーズに行えるようになります。置き型の手すりはレンタルの福祉用具になるため、住宅改修の対象外なので注意が必要です。
手すりを取り付ける場所や範囲によって費用は変わりますが、取付工事の費用相場は大体2万円~18万円です。
段差を解消することで、移動時のつまづきを防止し、スムーズな移動ができます。リフォームの対象範囲は、廊下や部屋間の接続部、トイレです。
費用相場は2万円~15万円程度で、段差の種類によって工事方法が異なります。
滑りを防止し移動を円滑にするため、床又は通路面の材料を変更します。床や通路に滑り止めを取り付けたり、滑りづらい材料に変更することで転倒を未然に防ぎます。模様替えなど転倒防止の目的以外の材料変更は適用外です。
材料を変更する面積などによって費用は変わり、費用相場は次のとおりです。
- 玄関、廊下:3,000円/㎡
- 浴室:4万円~20万円
- 階段:10万円~
開き戸から引き戸への扉の取替えも住宅改修の範囲です。
開き戸から引き戸へ替えることでスペースを有効活用できます。大きく間取りを変えずに歩行器や手すりのスペースを確保できるだけでなく、介護補助も行いやすくなります。引き戸には多くの種類があるため、力を込めにくい状態でも開けやすい扉を選択することが大切です。
既存ドアの撤去、新しいドアの商品費用、設置費用を合わせると約10万円~15万円で施工できます。
和式便器から洋式便器等への便器の取替えや位置の変更も介護保険の適用対象です。
立ち座りのしづらさを解消することが目的ですが、今よりさらに立ち上がりやすい洋式便器への変更も可能です。
費用相場の目安は交換するトイレにもよりますが、和式から洋式への交換の場合は20万円~60万円ほどをみておくとよいでしょう。さらに位置を変更する際には配管接続や関連する床や壁の工事が必要となるため100万円近く見積もっておくと安心です。
新しく温水洗浄便座を設置する場合はコンセントの新設費用も考えておきましょう。
住宅改修工事によっては壁や床などの下地の補強など付帯して改修が必要な場合もあります。
付帯して必要となる住宅改修に伴う費用は、対象工事によって異なるため、見積もりの段階で確認しておきましょう。
地方自治体での補助金
介護保険以外でも住宅改修費用を助成する補助金制度を設けている地方自治体もあります。ここでは一例として、姫路市の住宅改修補助金制度について紹介します。
- 支給条件:居宅介護住宅での手すりの取り付けや段差等の解消など比較的小規模な改修において補助する
- 利用限度額:20万円(1回の工事で20万円に満たない場合は数回に分けて利用できる)
- 受け取り方:ケアマネジャーに相談後、改修工事前に必要な書類介護保険の窓口で事前申請し、工事完了後に再度書類を作成し提出すれば、住宅改修費の9割相当額が支給されます。
兵庫県姫路市では、高齢者や身体障害者を対象に自宅のバリアフリー改修工事に対する助成金制度があります。
- 対象工事:玄関・居室・浴室・洗面所・便所・廊下・階段・台所のバリアフリー化
- 助成対象限度額:80万円
- 所得等の要件:生計中心者の前年所得が600万円以下、かつ昭和56年5月以前に建築している場合は耐震診断が必要です。