ヤマダ電機のトイレリフォームと交換業者の選び方
ヤマダ電機は家電量販店ですがテレビショッピングを通じてトイレリフォームのサービスを展開しています。本項ではヤマダ電機のリフォームサービスとトイレリフォームの依頼先について解説します。
ヤマダテレビショッピングのトイレリフォーム
ヤマダ電機のテレビショッピングである『ヤマダテレビショピング』では、家電製品だけでなく、家具やインテリア、リフォームも扱っています。家電から生活空間をトータルコーディネートをテーマに、放送はBS日テレ・BS朝日・BSフジ・BS-TBSや、地方の放送局の山形放送・群馬テレビ・TOKYOMX、ラジオの文化放送で行っています。
ヤマダテレビショピングではトイレリフォームを行っているためテレビで視聴したことをきっかけにトイレリフォームを検討している方も少なくありません。ヤマダテレビショッピングのリフォームプランはどのような内容なのか、施工はどういった流れで勧められるのかを詳しく解説します。
ヤマダテレビショッピングでトイレリフォームを行う場合、商品の代金には標準工事費が含まれた状態なので追加で費用が必要になるケースは極めて少ないです。ヤマダテレビショッピングの標準工事費には養生工事や既存トイレの解体、給水管と排水管の接続工事、新規設置、産廃処理が含まれています。
追加で費用が必要になるケースでは、例えば既存のトイレにコンセントがないため、コンセントの増設が必要な場合や床や壁の内装工事が必要になる場合が当てはまります。この場合、追加費用を支払ってヤマダテレビショッピングに依頼をするのか、この部分だけ別の業者に依頼をするのか、すべての工事を別の業者に依頼するのかといった選択が必要になります。
ヤマダテレビショッピングでのリフォームでは契約後の施工内容は変わらないですが、契約までの流れが他の業者とは異なる部分があります。本項ではその部分にスポットを当てて解説します。
- 来店、相談
- 現場確認
- CG、VR作成
- プランニング、提案
- お見積り提出
- 契約・工事日程決定
- リフォーム工事
まずはヤマダ電機の店舗窓口、もしくはテレビショッピングの専用電話やフォームに問い合わせることでトイレリフォームの相談が可能です。多くの水道業者やリフォーム業者とは異なり店舗に直接赴いて依頼することができるのは嬉しいポイントでもあります。
相談をして実際に工事をする前に見積もりを作成してもらいましょう。日程を担当と決めて実際に家のトイレを見て見積もりを作成してもらいます。トイレリフォームのイメージが湧きづらいといった方に向けてヤマダテレビショッピングではCGやVRを利用して施工後のイメージを見せてくれるので気になる方はお願いをしておきましょう。その後見積書をもらい、工事内容と費用に納得がいけば契約をして工事日を決める流れになります。
トイレリフォーム業者の選び方
トイレリフォームを依頼する場合、ヤマダ電機のような家電量販店以外にもさまざまな業者があります。同じ業者の中でも会社によってサービス内容や費用は異なりますが、ここでは業者ごとの特徴を詳しく解説します。
家電量販店は全国各地に店舗を構えており、前述したヤマダ電機以外にビックカメラやケーズホールディングス、エディオンなどが当てはまります。家電量販店では特定のメーカー製品を販売しているというよりもメーカーごと、商品ごとの比較がしやすいようさまざまなメーカーの製品を展示、販売しているのが特徴です。
メーカーとの関わりが密な家電量販店では保証期間が長く、ヤマダテレビショッピングの製品では最長15年と他業者では真似できない保障の手厚さは売りの一つです。展示されている商品を実際に見たり触ったりして選定ができるほか、メーカー販売員がいる店舗では詳しく製品の紹介を受けることも可能です。
デメリットとしては施工業者の質が挙げられます。基本的に家電量販店側で手配をするため、その地域で提携している一人親方のような個人事業主の職人が施工にあたるケースが多く、サービスの質にはムラがあります。
ホームセンターも家電量販店と同様で全国各地に店舗を構えていますが、住宅設備の販売だけでなくDIY向きの製品や工具なども取り扱っています。有名な企業ではカインズやコーナン、DCM、コメリなどがマーケットシェアとしては高いです。
ホームセンター同様に商品を見て選びやすいですが、説明を受けるという点ではやや劣ります。トイレ工事はDIYで行うのは難しく、一部必要な資格等も考慮すると業者に頼むべき工事のため家の近くにあるのがホームセンターでなければわざわざホームセンターを選ぶメリットは薄いです。
しかし、家電量販店やホームセンターにはリテール品と呼ばれる機能を絞った安価なモデルが卸されていることがあります。機能を絞ることで費用を抑えたモデルなので高機能トイレを求める場合はおすすめできませんが、機能にこだわりがなく安くリフォームをしたいのであれば候補に入ります。
水道業者は主に水トラブルの緊急駆けつけサービスとして全国に存在する業者で、地域密着で施工している会社が多いです。トイレ以外にもキッチンやお風呂などの水まわりトラブルに対応しているため素早く対応をしてっくれるのは大きなメリットです。また、多くの現場を見てきた職人が多いため商材知識や現場の収め方を知っている職人であれば安心して任せることができます。
あくまで水まわり設備の専門業者なので床や壁などの内装工事には対応していない業者も存在するため、どこまで依頼できるのかを確認しておく必要があります。一部の業者では特定のメーカーしか取り扱っていないなどの縛りもあるので依頼時に確認しておくことが重要です。
リフォーム業者はその名の通りリフォーム工事を専門に行う職人会社です。配管工や電気工事士、ガススペシャリストなどあらゆる工事の職人が在籍している総合リフォーム会社や大工工事のみ自社で行い、内装は外注するなど分業している会社もあるので見極めが重要です。
リフォーム業者は専門家が対応してくれるため、施工経験と費用、保証などの面で優れます。しかし、前述したように一部の工事を外注しているケースではマージンの分費用が高くなる可能性があるので、気になる方は自社施工かどうか確認してみるとよいでしょう。
タンクレストイレへのリフォームはおすすめ?
節水トイレの普及率も年々増加し、高機能なトイレの需要が高まっています。トイレリフォームを考えている方の中にもタンクレストイレへリフォームしたいという方も少なくありません。ここではタンクレストイレのメリットやデメリットおすすめ商品について詳しく解説します。
タンクレストイレのメリット
タンクレストイレは従来のトイレと比較して高性能で、多くの機能が追加されていることは言うまでもありません。しかし、メーカーや商品によっても搭載されている機能は異なり、同じ機能でも節水効果や洗浄方法などに違いがあります。ここではタンクレストイレにトイレリフォームを行うことで従来のトイレと比較してどのようなメリットがあるのかを紹介します。
- 節水機能による節約効果が期待できる
- 省スペースでデザイン性に優れる
- お手入れがしやすい構造
従来のトイレではレバーを回すとタンクの栓が外れ、タンク内に貯まっている水が一気に流れ出すことで排泄物を流します。一方、タンクレストイレでは水道管と直結するポンプを電気の力で動かして水流を作り水を流します。
これによりタンクレストイレは高い節水効果を生み出すことができます。実際にタンクレストイレは1回あたりの水量でおよそ13Lを必要とする旧式のトイレと比較すると、30~40%程度の4~5Lの水量ですみます。水が少ないことでトイレつまりを懸念する方も多いですが、洗浄方法を工夫することで正しく使用すれば少ない水でしっかりと流すことができるように設計されています。
タンクレストイレはトイレ後方に設置されている大きな貯水タンクがありません。そのため外観が簡素ですっきりとしていてスタイリッシュという言葉がしっくりきます。実際にタンクレストイレはタンクがない分、タンク式トイレよりも高さが30~40cm、奥行きが10~20cmほど小さくなり、トイレの室内が今までよりもかなり広く見えます。
便座の蓋が閉まっているときは一種の球形のようなデザインをしている製品もあり、高いデザイン性で高級感すらを感じられるようなものなどトイレとしての用途プラスアルファとしてインテリアとしての側面も持ちます。
タンクレストイレは内蔵型のタンクが水道管と直結しており、一体型の構造をしています。トイレではトイレ後方にある貯水タンクの外観周辺がデッドスペースとなり、掃除しにくくほこりがたまりやすいのですが、このスペースないので掃除が格段に手軽になります。
タンクがないことでトイレ全体の凹凸やつなぎ目が少なく、拭き掃除の手間も減らせる点はありがたく、日頃から清掃を行う際に短時間で清潔さを保つことが見込めます。
タンクレストイレのデメリット
ここまではタンクレストイレのメリットを解説しましたが、どんな製品にもデメリットは存在します。リフォームの際にはメリットだけでなくデメリットまで理解をし、どのトイレが自分に合っているのかを考えて設置を行うようにしましょう。
- 別途手を洗う場所が必要
- 水圧の問題で設置できないこともある
- 故障時に部品交換ができない
従来のトイレでは貯水タンクに水を貯める際に上部から手洗い用の水が流れてくる構造になっています。タンクレストイレには貯水タンクがないことで手洗器がついている製品は少なく、トイレ室内で手を洗うことができません。
そのためすぐ近くに別途手洗器を用意する必要があります。室内にスペースがあれば手洗器やカウンター型の洗面を設置できますが、スペースが狭い場合には室外に独立洗面台を置くなどの工夫が必要になります。
タンクレストイレは給水管から水を引き込んでは洗浄を行います。そのため、高層マンションやビルなどの高層階のような場所では水圧が弱く、設置条件を満たせない場合があります。水道の水圧を利用するタンクレストイレでは水圧が弱いことでしっかりと流すことができずにトイレつまりの原因となるおそれがあります。
TOTOのネオレストシリーズでは内蔵の加圧装置を用いることで水圧の低い場所でも設置できるような工夫がされています。このような商品を使用すれば高層階でも問題なく設置は行えますが、リフォーム前に水圧検査を依頼しておくと安心です。
タンクレストイレは電気で制御されているので、停電時には手動もしくは乾電池を使用して水を流す必要があります。また、不具合や故障があると個人では対応が難しく、たとえばタンクレストイレはどの市販品も温水洗浄便座が標準装備となっているためウォシュレットが故障した場合は取り外しができず、便座のみの交換で修理を行うことができません。
従来のトイレでは故障時に部品交換で済んでいたようなケースでも本体ごと交換が必要になるケースもあることを頭に入れておきましょう。
おすすめのタンクレストイレ
タンクレストイレのメリットとデメリットを把握したところでここからはおすすめのタンクレストイレを紹介します。現在リフォームで使用されることの多いタンクレストイレを主要3メーカーを中心に4つ説明します。
ネオレストRSはネオレストシリーズの中でも比較的安価な製品です。ネオレストシリーズの基本機能であるお掃除リフトなどの機能はついていますが、フチなしウォシュレットのような機能は付随していないため注意が必要です。
ネオレストRSはタンクレストイレに安価でリフォームをしたい方や、不要な機能があり、機能が十分だと感じる方におすすめです。また、機能が限られていることで子供や老人の方でも使いやすいので同居を見据えたリフォームをする際に採用されやすい商品です。
ネオレストASは直線的でシンプルなデザインのタンクレストイレです。ネオレストRSよりもハイグレード版で値段も高めですが、便器の洗浄機能や便座暖房機能などがさらに充実しています。機能だけでなく見た目にも差別化点があり、やや丸みを帯びたデザインのネオレストRSよりも直線的なデザインをしています。
サティスシリーズの中でもコンパクトさが売りのサティスSタイプは奥行650mmのコンパクトボディにすることで空間だけでなく快適さにもこだわっています。タンクレストイレのデメリットでも解説した手洗器の問題はサティスSタイプのようなサイズ感であれば設置もしやすく、広々とトイレを使えます。
アラウーノS160はアラウーノシリーズの中でも安価で採用しやすく、コストを抑えながらタンクレストイレへリフォームをしたい方におすすめです。アラウーノシリーズの基本性能である有機ガラス系のスゴピカ素材やターントラップ機能などはそのままで、より高機能性にこだわりがなければ十分すぎる性能です。表面の凹凸も少ないため日頃のお手入れもラクラクです。